プロ野球情報館

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2005年09月19日
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ソフトバンク2-0西武

 予期せぬ一撃でハートにカツが入った。初回、先頭・栗山の痛烈なライナーがソフトバンク・新垣渚投手(25)の右鎖骨下を直撃。「痛かったですよ。でも、逆に気合が入った。ダメになるまで投げてやろうと」。投手としての本能が目覚めた瞬間だった。

 昨年6月30日のオリックス戦以来、自身4度目の完封を成し遂げ、奪った三振も自己最多タイの14個。完投での勝利、2ケタ奪三振ともに今季初だ。7勝6敗と白星が先行し、ようやく心からの笑顔を見せた。「今年1番の出来でした」。お立ち台で胸を張った。

 よみがえった武器がさえた。今季苦しんだ原因はスライダーの制球難だった。昨季までは誰にも負けない自信があったボール。「自分の中で染み込んでいる感覚がある」。そう確信して1、2年目はブルペンで練習する必要すら感じなかった。

 昨季はチームトップの11勝を挙げ、リーグ奪三振王。「いい時は(スライダーに)自信があった。今年はそれがなかった」。三振を取れず、自信が大きく揺らいだ。責任感が強まったことで焦りも生まれた。

 前回(8月28日の日本ハム戦)登板では5回途中8失点KO。ローテはく奪へのがけっぷちで、スライダーは息を吹き返した。14三振のうち10個をその宝刀で奪取。「うまく操れた。いい時に近いボールが投げられた」

 これまで苦言を繰り返してきた王貞治監督(65)は「きょうは完ぺきだ。低めにボールがいっていた」と拍手喝さいだ。1位通過マジックも「13」に減らした。プレーオフまで約1カ月。2ケタ勝利トリオの斉藤、杉内、和田に大きく遅れながらも、ようやく“4本目の柱”が真の姿を現した。





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最終更新日  2005年09月19日 09時22分03秒


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