アンチエイジングの鬼

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2011年02月02日
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みなさん、こんにちは。

私は3月に出るコスメ本の、最終仕上げに入っています。
全成分をチェックし、鬼基準をクリアしたものだけを、以前使ったことあるのも含めて、ダンボール1箱分たくさんサンプルを試し、時には息子のほっぺも拝借し(笑)
掲載アイテムなんと300近く!

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とはいえ、アイテムごとに見たらOKなものがそんなにあるかといえば、そうでもなくて、例えばデイクリームと乳液は合計14個しかないんですけどね。

成分と使用感だけで選んでいますから、聞いた事ないようなブランドも登場します。
オーガニック認証があっても、ソルビン酸や安息香酸使っているようなものは除外です。
雰囲気だけ良くて、1、2種類オーガニック原料使っているだけで、あとはバリバリケミカルな、「なんちゃってオーガニックコスメ」も、もちろん載せません。

ナチュラルコスメって、肌が弱い人が使うものというイメージがあると思います。

私がナチュラルコスメを選ぶ理由は、当初からアンチエイジングのためです。
肌バリアを壊し、流通や大量生産のために必要だけど、お肌には必要ない「添加物」を、いかに排除して、本当に必要なものだけ肌に届けるか。
極めていくと、そこには真実のナチュラルコスメが見えてきました。

コスメもそうですが、食べる物はもっと重大です。
近年になって、どんどん増えてしまった歴史の浅い「食品添加物」という毒も、体内で活性酸素を増やして老化を促進するので、私は出来るだけ摂取したくないのです。

さて、そんな鬼の敵、添加物、、、、
その添加物で、営業マンなのに特許まで取得したことがある「添加物の神様」と呼ばれた、あの安部司さんの講義に、再び行ってまいりました。

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↑講義を終えた安部司さんをパチリ!
安部さんの講演は、一昨年一度聞いたし、本も2冊読んでいるので、内容はほとんど知っていることばかりだったんですが、今回は会場も狭いので、臨場感が違います。

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↑こんな風に、ラベルのついた添加物を机に100種類くらいずらっと並べて、その場でいろいろ混ぜ合わせてジュースやラーメンの汁なんかを作っていくのが、安部さんのスタイルなんですが、今回は出来立てのものが、私達の手元にまわってくるんですよね。
それがもう、とにかく衝撃的でした。

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1Lのジュースには砂糖に換算すると、なんと コップ1杯の砂糖 が入っているのですが、そんなに入っているとは思わず飲んでしまうのは、酸味料と香料のせいです。

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↑水と塩と油と化学調味料と、たんぱく加水分解物とエキスパウダーなどで作ったインスタントラーメンのとんこつスープ。
ちなみにインスタント麺は揚げ麺なので、1杯のインスタントラーメンやそばで、なんと大さじ3杯の油を摂取してしまいます。
これで、厚生労働省が推奨する1日の脂質の摂取量のほとんどをしめてしまいます。

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これを、合成着色料を使って、黄色や赤にどんどんと安部さんは染めていきます。
うげーっと思うけど、これがよくお店で見るたくあんや福神漬けの正体。

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あらゆる粉末スープ、スナック菓子、だしの素は、全部一緒の成分で出来ているそうです。
それが「たんぱく加水分解物」。
↑写真上の、白いお粉がそれです。
植物性と動物性がありますが、作り方は同じ。
たんぱく質を、劇薬の塩酸で分解したアミノ酸の粉末です。
麹などでゆっくりと分解するのと違い、劇薬の塩酸で瞬時に分解すると、発癌物質の「塩素化合物」が出来る危険性もあります。
たんぱく加水分解物は、「うまみの素」なのですが、これにどんな香料を入れるかで、いろんな味として錯覚しているだけで、元はすべて同じだそうです。

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↑安部さんが今回使っていたのは植物性のたんぱく加水分解物。
通常、添加物とは扱われないから、無添加のだしの素にも入っている成分ですが、自然界にはありえない「うまみ成分のかたまり」で、「あまりにも濃い味」です。

「たんぱく加水分解物」と「化学調味料(アミノ酸等)」を入れておけば、大量の塩を入れても塩辛いと感じず、おいしく飲めてしまいます。
「たんぱく加水分解物」に慣れている舌は、まともな味覚を失います。
ありえないほどの「うまみ成分のかたまり」に舌と脳が毒されていきます。

私はだしの素を使いません、たとえ無添加と書いてあっても。
今は特に、アンチエイジングのためにミネラル摂取したいんで、昆布、いわしの煮干、 あごだし(トビウオの煮干) のトリプルでダシとるのに夢中!
トリプルでダシとるようになって、お子さんの多動がおさまったという感想も頂いています。
どうやら即効性があるようですよ。


今、日本で許可されている添加物数は、どんどん増えてなんと1520個!!
サンドイッチには約80、お弁当には約200の添加物が入っているそうです。



裏を見てもそんなに載っていないのは、どれだけ入れても「アミノ酸等」「PH調整剤」「リン酸塩」という一括表示すればいいのと、キャリーオーバー成分は表示しなくていいから。
まだ表示のあるものはマシですが、デパ地下などのばら売りや、ほかほか弁当、レストランなどには、原材料の表示はいらないので、まったく分からないのです。


販売者と製造者が違う場合にのみ、原材料の表示義務があるそうです。


添加物1つ1つの安全性は、マウスの実験で確かめられ、それぞれ食べられる限界の配合量を決められていますが、100種類も摂った時の安全性は確認されていません。
でも、サンドイッチ1つ食べただけで、80種類ですよ?

しかも農薬や添加物の害は、3世代目に初めて出る場合もあるそうです。
でも、マウスを3世代も追いかけて調べるような予算はないそうです。
1世代実験するだけで、費用が500万くらいかかるからなんですって。

安部さんは、その件に関して国や企業を責めるのはおかしいと、いつものように淡々と、笑うセールスマンのようにせせら笑います。
全国のコンビニで、毎日サンドイッチは200万個売れる。
こんなに売れるのだから、企業は作る。

しかも日本人は世界一神経質で、賞味期限を異常に気にする。
賞味期限のせまった物は売れない。
そのため許される限りの添加物を入れて、PH調整剤を味が変になる限界値まで入れる必要が出てくるのです。

これは安部さんではなく、以前加工食品業界にいた方に教えてもらったのですが、業界でのお弁当や調理パンの取り扱いの基準を聞いて、びっくりしてしまいました。


まず、お弁当は30度で48時間腐らないことが基準だそうです。
そして調理パンは30度で72時間腐らないものでないと、取り扱ってもらえないそうです。



これを、保存料不使用でやれと言われると、もっと大変なんですって。
その時出てくるのが、例の一括表示のPH調整剤ですよ。
これは、食品を出来るだけ菌の繁殖しにくいPHにするための化学物質で、何種類入れようが制限数がないそうで、通常味が変になる限界まで入れるみたいですね。
目の前で、安部さんがサンドイッチ1個に入っているPH調整剤をコップに入れていきます。
白い粉がどんどん降り積もって、コップがあっという間に満杯になりました。

3日も腐らない調理パンを大量に作り、消費期限2時間前に廃棄する。
日本の年間の食品廃棄量は1900万トンで、そのうち食べられるのに捨てられているのが900万トン。
もったいないからと、豚の飼料にコンビニ弁当をまわしたら、恐ろしい事になったという記事が、2004年の西日本新聞社発行の「食卓の向こう側」に掲載されています。



与えたコンビニ食は、回収業者が持ち込んだもの。
期限切れとはいえ、腐っているわけではなく、農家の主が「ちょっとつまもうか」と思うほどの品だった。当初の目的は月20万円のえさ代を浮かせることだった。


具体的なコンビニ名を報道しないことについて同社は「公表するとパニックになる」と説明しました。

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↑お隣に座っていた方に、こんなリーフレットを見せてもらいました。
聞けば、中学生の息子さんが学校で受けた授業で配られた、添加物協会発行の資料ですって。
読むと、添加物によって、いかに社会が支えられているか、添加物ってこんなにすばらしい!ということが、「てんかちゃん」というキャラクターによって、かわいく描かれています。
安部さんを呼ぶ保育園や小学校もあるようですが、こんな授業をする中学校もあるのかと、驚いてしまいました。


永久歯の生えない子供が急増しています。
高脂血症の小学生が出てきています。
いい加減、この便利さを疑ってもいいのでは?



文句を言うなと、安部さんは言います。
「安くて、腐らず、便利に買えたでしょ?
作る時間が浮いたことがメリットでしょ?
200種類の添加物を体に入れたことがデメリット。
だけど、いいじゃない、浮いた時間でゆっくり眠れたし、浮いた時間でTVが見れた。
そのために将来ガンになろうが、文句を言うのはおかしい。
企業は、法律を守って作っているんですからね。」


てんかちゃんより、わたしはアゴダシちゃんになるぞ!!


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Last updated  2011年02月03日 00時50分11秒
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