性同一性障害や性別適合手術を取り上げ、めくるめく乙女心や辛辣な現実世界を描いている。しかしながら、いろいろとあり良く整理されているのだけれど、個々のインパクトは弱い気がする。一点集中ではないけれど、日々思い悩んだゆえの慟哭とかMiss International Queen(ミス・インターナショナル・クイーン)2009年第5回大会で優勝した軌跡と喜びとか、それだけでひとつの作品として成り立つ大事件を内包しているのだから、ここぞと思う点に重点をかけても良かったのでは。起伏があり、いくつもの山があるゆえクライマックスがないように思える。反面、深刻すぎないのであらゆる人々に手軽に見てもらえるかもしれない。 出演者たちは皆、うまく演じられていてとても素敵である。戎橋のシーンはセットに思えるが実地でロケしたのだろうか?