閑古鳥の巣箱

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2006.01.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私が掲げる「オタク論」についてEigoMontaさんから
大変貴重な意見を頂いたので紹介します。

>きれいでかわいい年を取らない(取らないよね?)人形が
>恋愛(擬似恋愛?)の対象と言うのは生身の大人の女性に
>ダメだししているようなものだと思います。
>大人の女性の言う「少女趣味はキモイからやめろ」は
>「私達をそこまで否定せんでくれ」という意味ではないかなぁ。
>オタクさんが求めているものは自分にはないと
>生身の人間は感じてしまうと思います。
>だから近寄れないし、近寄らない、のではないかなぁ。


なるほど。私はオタクであることに何かしらの
被害意識を持って書いていましたが、
確かにオタク自身ダブルスタンダードに陥っています。
オタクからすれば女性はすべからず我々を否定する存在と
捉えていますが、逆に女性からしてもオタクは自らを
否定する存在であるというわけです。

私は金髪に染めいかにもギャルっぽい化粧を

逃避態勢に入りますが(可愛いですね)、
女性からしてもオタクっぽい服装の人がいれば
「彼らは二次元にしか興味がなく、自分をまっこうから
否定する存在だ」と感じるのかも知れません。

しかし人形に擬似恋愛するのが
生身の女性の否定というのは少し違います。
否定しているのは自分を含めた生きとし生けるもの
全てのものです。

ヴィリエ・ド・リラダンの「未来のイブ」
において主人公のエクルドは人間の魂の不完全さに絶望し、
エディソンが創った完全な人造人間ハダリと恋愛します。

人間の醜さに嫌気を指したガリヴァーは、最終的に
人との関係性を捨て馬と過ごすことに幸せを覚えています。
彼らは詰まるところ厭世主義者だったわけです。

しかし、その厭世主義者であるという結果だけを見るのは
不公平だと思うのです。そこに至るまでには

経験してきているのですから。
「ルサンチマン」の越後と坂本の台詞を引用します。

「小学校高学年になってようやくわかったのだ。
 カッコイイやつ面白いやつ運動の出来る奴、
 それらとの扱いが違うことが。
 人間は平等ではないと知ったのだ。
 俺たちの高校時代思い返してみろよ。
 クラスの人気者・高橋のクソくだらんジョークが爆笑を
 かっただろう。俺のほうがはるかに知的でウィットにとんだ
 ジョークを言えるというのに、
 発言する機会すら与えられず黙殺されたのだ!」

「ほんのちょっと暗いだけで、どんどん孤立していってね、
 存在自体否定されていくんだよ。特に女子は、遠慮なく
 モテるやつとモテないやつで差別するし…」

こうして2人がたどり着いた結論が越後の言うような
「現実を直視しろ。俺たちにはもう仮想現実しかないんだ!」
であり、萌えの語られざる闇の部分でもあるのです。
萌えとはルサンチマンの発露であり現実への復讐なんですよ。
萌え系のアニメや漫画は「学園」が舞台になることが多いですが、
それも暗黒だった学生時代を一からやり直すためなのです。

>「私達をそこまで否定せんでくれ」という意味ではないかなぁ。


もっとも世間が先に自己を否定したのか、世間を否定した結果、
自らが否定されたのか、その前後関係は不明です。
その両方だというのが妥当な見解といえましょう。

それにしても「私を否定しないでくれ」というのは
エゴイズムの結露です。換言すれば、
「私を見て!私に尽して!」なわけですからね。
恋愛至上主義においてはお金は自分の趣味よりも
恋人に貢ぐ(自己投資も含む)のが基本ですから。

オタクもまた同様のエゴイズムがあります。
それは努力を放棄し勝手に諦めているのに、なおかつ
自己を認めてくれという傲慢かつ自分勝手な思考です。
例えば外見を理由にもてないという人が多いですが、
実際は内面にも相当問題がある場合が多いのです。

考えようによってはルサンチマン(嫉妬)や
カタルシス(膿)が閉じた世界に生きているために解消されず、
自我の世界に充満してしまったからだともいえますが…。

>オタクさんが求めているものは自分にはないと
 生身の人間は感じてしまうと思います。
>だから近寄れないし、近寄らない、のではないかなぁ。


これが面白い所でいくらオタクがあーだこーだいっても、
自分を認めてくれる人間は誰でも好きなんですよ。
妙にプライドの高い独身女性と違って、
オタクは自分を好いてくれさえすれば誰でも良いみたいな所が
恥ずかしながらあるのです。

アニメや漫画のキャラが理想的な女性であるというのは、
前の日記で述べたように「契約(=空想)」の力であり、
生身の人間も契約次第であらゆる欠点が無に帰するのです。

普段話しかけられることなども
めったにないものだからつい優しくしてくれる人を
好きになってしまう。結果、バカ高い絵画を買わされたり、
得体の知れない宗教に入ってしまったりという被害が絶えません。

そんなことがあるから、ますます警戒心を強め、
絶対的に安全が保証されている虚構の城に
閉じこもってしまうのです。

ま、確かに閉じた世界にいる以上、関係性を
否定しているのだからもてる以前に、出会いすら
あるわけがない。もてないと嘆くのは完全にお門違い。
自業自得としか言いようがありません。

でも、考えてみれば、
オタク同士で付き合えば何の問題もないような・・・
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Last updated  2006.01.27 23:12:37
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