たぶんおもしろいので、よろしかったらどうぞ

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2024/12/10
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カテゴリ: 健康・医療
 心筋梗塞で倒れちょうど 10 年になる。この間加齢による体力低下はあっても、心臓に起因する致命的なトラブルはほとんどなかった。薬漬け医療と揶揄されることがあっても、薬で健康を維持できたことは間違いない。
 血管に問題が生じた場合、血液サラサラ薬が処方されると思う。それは大きく分けて二つ、抗血小板薬と抗凝固薬、前者の代表がアスピリン、後者はワーファリンということになるのだろうか。抗血小板薬は動脈系の血栓、抗凝固薬は静脈系の血栓に使うのが基本らしい。
 ワーファリンに代わる抗凝固薬として直接経口抗凝固薬( Direct Oral Anti Coagulants DOAC )というものが最近盛んに使われるようになった。

10 6 年後、心房細動を起こしたのを機にDOACの一つであるエルキュースに変更された。ドクターがこちらの方が良いと判断したのならそうなのだろうが、驚いたのは薬価である。アスピリンが一月 400 円以下であったのに対し、エルキュースは何と 25,000 円( 3 割負担で 7,600 円)程度。命を守るのならこの程度は致し方ないが、この価格差には愕然とする。 
 いろいろ資料を見ると、エルキュース(等の DOAC :以下同様)は出血が予想される事に対するリスクが他の血液サラサラ薬に比べ低いらしい。たとえば抜歯、他の薬は数日の休薬、あるいはテストを要求しているのに、エルキュースは特に制約がないようだ。

今年、前立腺肥大と診断された。薬で緩和できる程度の症状であったが、これ以上内服薬が増えるのを嫌い手術を選択した。手術自体は非常に巧く行き、同時に抗凝固剤の効果を身をもって知ることになる。 
 理由は聞きそびれたが、普通の人は局部麻酔、抗凝固薬を飲んでいる人は全身麻酔とのこと。手術前日から休薬。手術当日も休薬、手術後わずかであるが尿に血が混じる。手術翌日も休薬で尿の赤みは薄らぎ、普通の色になってきた。手術二日目から投薬再開、するとまた尿は赤ワインを薄めたような色になってきた。その後色は薄くなったり濃くなったりを繰り返しながら、気にならなくなるまで二ヵ月程度要した。

もう一つ下半身の話で恐縮ながら、現在痔の症状がある。切羽詰まった状態ではないため真剣に治療をしなかった。しかし、前立腺肥大の手術を受けた際に痔が悪化し、手術当日は思うように体を動かせず自分で処置できなかったため、看護士さんの手を煩わせることになってしまった。治療する順序を間違えたと思った。

現在治療中であり、 便秘予防のため古典的な部類に入る酸化マグネシウムが処方されている。古典的と言っても心臓や腎臓には負担がかかるらしい。 ならば あっさり切ってしまう覚悟はしていてもドクターは「エリキュースを飲んでいると手術はリスキーだ」と言って、現在は様子を見ている。

 ネット情報に寄れば、エリキュースは他の抗凝固薬に比べダメージは少ないようで、それでも手術による出血のリスクは低くない。前立腺や痔のような簡単な手術でさえこのような制約を受ける。大手術であったら少々面倒なことになるのかもしれない。

毎日この薬を飲み続けても日常生活で特に不具合は無い。時々薬局で「出血しませんか」と聞かれる。歯を磨いて歯ブラシがちょっと赤くなるとか、鼻をかむと少し赤いものが混じるなんて事は大したことはない。この先大事に至らず命を全うできれば良いのだが。






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Last updated  2024/12/14 11:05:26 AM
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