シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

2010.07.26
XML
カテゴリ: 化学物質関連

揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound) 空気中に常温で揮発しやすい有機物質の総称 です。

          ※ Volatile 揮発性
            Organic Compound 有機化合物

現状、揮発性有機化合物の正確な定義はありませんが、一般的にはWHO(国際保健機関)の
定義する「物質の沸点が50~240℃である物質」のことをいいます。


【特徴】

   ・大部分の物質は、常温では液体で比較的揮発性に富む
   ・沸点が低い物質ほど早く揮発する
   ・吸入することによって、血液中に吸収されやすい


【分類】

    揮発性有機化合物は、下記の表のように沸点の違いにより分類されます。


                沸点による揮発性有機化合物(VOCs)の分類

img78b46ae1n39o73.jpg


高揮発性有機化合物(VVOCs) は、

   沸点が100℃以下の物質で、揮発性が非常に高く、蒸気圧も高いために、空気中に多く揮発
   する可能性があります。


準揮発性有機化合物は(SVOCs) は、

   蒸気圧が低いこともあり、大量に放散することはなく、室内の壁などの表面に凝縮する可能
   性もありますが、長期にわたり徐々に放散する特徴を持ちます。


粒子状物質(POM) は、

   準揮発性有機化合物よりも更に沸点が高く、空気中では凝縮して粒子状物質として存在
   している可能性の高い物質です。



  このように揮発性有機化合物は沸点によって分類され、その中でも高揮発性有機化合物の
  ように沸点が低い方が揮発しやすいという特徴があります。


では、沸点が高い物質は全く揮発しないのでしょうか?


  実は、沸点が数百度という常温よりかなり高い物質でも、常温においてもわずかながら液体
  表面から気体になっていたり、小さな粒子となって空気中に漂っています。

  これは例えば、水は100℃で気体になりますが、実際には100℃以下でも蒸発しています。
  コップに水を入れておいてそのままの状態にしておくと、時間が経てば減ってしまうように、
  揮発性有機化合物も常温でも常に揮発していることになります。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.07.26 14:22:57
[化学物質関連] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: