January 30, 2009
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さて、今年は暖冬ですが、北海道では雪祭りが開催される時期となりました。
2月5日から11日まで開催される「さっぽろ雪祭り」は全国区ですが、道内ではどこの市町村でも雪祭りは冬期間最大のイベントとして開催される事と思います。

過疎の地方都市で開催を担当する商店街や観光関係者は、ここ数年身悶えしながら何とか知恵を絞り出して街を盛り上げているようです。
しかし限界集落なんてひどい言われ方までしている街での集客は、大雪山で天然記念物のナキウサギが開くクリスマスパーティに遭遇するよりも難易度は高いようで、年々減る来場者に歯止めをかけるまでには至っていないようです。

基本的には子供ためのイベントですから雪像は人気アニメの雪像が中心となっているようです。

メインでそびえ立つ雪像は滑り台とセットが基本構造となるものが多く、子供達は厳冬の中お尻が痛くなるほど滑った後、商店街がボランティアで臨時出店しているテント村で「ラーメン」や「おでん」を食べて暖を取るのです。(待っている親は息も絶え絶えになるほど寒い思いをします。)

しかしさっぽろ雪祭り会場の飲食店は法外に高額で驚きました。完全に「観光地価格」を設定しているようです。商売の邪魔をするつもりはございませんが、遠方から観光に来られた方は寒いテントの下で鼻水を啜りながら“看板に偽り有りの名物”を食べるよりも、それなりに評価を受け店舗を構えている暖かい店でコートを脱いでゆったりと飲食される事をお勧めいたします。

札幌や旭川では、有名タレントさんがゲスト出演しTV放映などもございますが、地方のステージでは、レッドカーペットのオーディションに出たことがある芸人とか、来年売れる予定のアイドルさん達が寒々しく出演することが圧倒的に多いようです。

メインはやはり子供ですので、すでにTV放映の終わった戦隊物のヒーロ達が勢いよく飛び出して来るのですが、音響装置の不調ですとか不慣れなバイトスタッフにミスがあったりして、機械的に無口になったヒーロ達が寒そうにポーズを決めるのが精一杯といったステージを繰り広げられたりすることも珍しくありません。

そんな事になると見ている方も辛いのですが、関係者に知り合いがいたりすると、あからさまに立ち去る訳にも行きませんので、パチパチと乾いた拍手をしながら後ずさりして会場から離れる事になってしまいます。(気を遣いますね)

今年の雪像は皆さんの予想通り「ポニョ」が著作権を完全に無視して北海道を制圧することが予想されています。

メイン会場では陸上自衛隊作の大規模な雪像がそびえ立ち、わたくしもその大きさと精密さには毎年感動させられますし、その職人のような技には尊敬の念さえ抱いております。

しかし素人の方が制作した小規模雪像コーナーで度肝を抜かれる事もよくあります。
それは、昨今“中国”で大暴れしている「おちょぼ口のミッキーマウス」や「ゴルゴ13ばりにニヒルなドラえもん」を彷彿させるような超力作達の存在です。

わたくしは、このような“作者の完成予想をはるかに超えた無作為の力作”に心を動かされる事が多く、制作者が運慶を思わせる情熱でスコップを鑿に見立てて振り回している姿を想像したりして、ニヤニヤしながら立ち止まってしまう事がよくあるのです。
(その顔の筋肉の弛緩した様子は中年不審者に見えるらしく、長く立ち止まることを家族からは禁止されております。)

今年も何処かの会場で”制作者の予想を越える力作”を発見しましたらブログに無断掲載するつもりです。ご覧になりたい方は、制作者の方に発見されないことをお祈り下さいね








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Last updated  January 30, 2009 02:30:45 PM


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