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「
LOGAN/
ローガン」
LOGAN
2017年 アメリカ映画
監督 ジェームズ・マンゴールド
出演 ヒュー・ジャックマン パトリック・スチュワート ダフネ・キーン
お盆休みなので、
DVD
を借りてきました。
皆さんご存知の通り、無類の「
X-MEN
」好きの僕としては、ヒュー・ジャックマンの“ウルヴァリン”とパトリック・スチュワートの“プロフェッサー
X
”が最後となるこの作品、観ないわけにはいかないということで、久々なおかげで“旧作”7泊8日
OK
になっていたので、迷うことなく借りてきたというわけです。
2029
年、この
25
年間で新たなミュータントは生まれておらず、彼らの存在は絶滅の危機に瀕していました。
かつて“ ウルヴァリン ”の名で知られていた ローガン ( ヒュー・ジャックマン ) は、 テキサス州 でリムジン運転手として働き、 メキシコ国境 の向かい側に位置する放棄された製錬工場で チャールズ・エグゼビア“プロフェッサー X ” ( パトリック・スチュワート ) の介護をしながら キャリバン というミュータントと共に暮らしていました。チャールズは新たなミュータントと交信したと言い張りますが、彼がアルツハイマー病を患っていて能力を制御できなくなっていることもあり、ローガンとキャリバンはこれを信用していませんでした。
ある日、ローガンの素性を知る男ピアースが現れ、人探しの協力を求められます。また、ローガンは元 看護師 と名乗るガブリエラという女性から、 ローラ ( ダフネ・キーン ) という名の 11 歳の少女を ノースダコタ州 にある“エデン”まで送り届けて欲しいという依頼を受けます。
ローガンが改めて迎えに訪れると、ガブリエラは何者かに殺害されていました。ピアースに後をつけられ住処を襲撃されたローガンは、車中に忍び込んでいたローラとチャールズを連れて逃避行を始めます。
悲しい悲しいお話でした。
冒頭から哀愁が映画全体を支配する、もの悲しい雰囲気でした。
超速再生能力のため不死身で、すでに 200 年近く(詳しくは「ウルヴァリン :X-MEN ZERO 」参照、彼は南北戦争から従軍しています。)生きてきた“ウルヴァリン”ことローガンは、見るからに老化しており ( 何しろ、本などを見るときに眼鏡をかけるんですよ。ローガンが老眼 ( 笑 ) ということですね。 ) 、再生能力が著しく低下して、普通の人間と戦うのも苦労するぐらい弱っており、田舎町でリムジン運転手(タクシーではなく、日本でいうハイヤーに近い感じかな。依頼を受けて、お迎えに行く感じ。)としてひっそりと日銭を稼いでいる有様です。(見るからに落ちぶれた感じです。)
“プロフェッサー X ”ことチャールズに至っては、まるで廃人です。アルツハイマーの発作なのでしょうか、時折テレパシー能力が暴走し、周りの人間が動けないほどの超強力超能力波を発してしまいます。どうやら、以前その発作のせいで、周りにいたミュータントの仲間たちを含め、大量殺りくをしてしまい、政府から“制御不能な生きた大量破壊兵器”というレッテルは貼られ、追われる身のようです。そのため本人は罪の意識にさいなまれ、生きる気力をなくしてしまっており(チャールズって、落ち込むととことん沈んでしまうたちのようですね。「 X-MEN フューチャー&パスト」でも、クズになっていましたしね。)、ローガンたちにかくまわれ、薬漬けで何とか生きながらえている状態でした。
そんな状態なチャールズですから、彼が「新しいミュータントを見つけた。」と言っても、ローガンとキャリバンは信用できなかったんですね。
しかし、実は新しいミュータントはいたんですね。
かつて父親がストライカーの「ウェポン X 計画」(詳しくは、「ウルヴァリン :X-MEN ZERO 」参照、ローガンが“アダマンチウム”の骨格を持つ理由です。)で、ミュータント兵器を作り出そうとしていたサンダー・ライス博士は、ミュータントの遺伝子から新しいミュータントを作り出そうとしていたのです。そして、ローラはローガンの遺伝子から作り出されたミュータントで、ローガンと同じ超速再生能力を持ち、“アダマンチウム”の爪が手の甲から飛び出すようにされていました。(ということはローラがローガンと同じく“アダマンチウム”の全身骨格まで移植されているとしたら、彼女はこれ以上体が大きくなりませんね。何ということでしょう。)その上、ローラはその爪を使って巧みに戦い、人を殺めるすべまで習得させられていたのです。
ね、悲しい悲しい悲しいお話でしょ。
そして、詳しく述べることは例のごとく控えておきますが、悲しい悲しい悲しい悲しい結末がやってくる映画です。(まあ、一応、希望の光が見える結末にはなっているけどね。)
ということで、今までの「
X-MEN
」シリーズとは一線を画す作品ですが、映画の質的にも非常によくできており、涙なくして観られない作品です。
特に“ウルヴァリン”ファンには。(あんまりいないとは思うけど“プロフェッサー X ”ファンにもね。)
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