だだもれ堂筆記

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2011.10.21

スパイというほどではないが対象となる場所を観察するため、どこかの町に行った。
住む場所を見つけたが、リカちゃんハウスみたいに一方の壁がばっさりと無くなっていて、まるっきり外に面している。使い勝手が悪いなあ、と思いながらも特に深く考えるでもなくそこに引っ越した。
大家である奥さんは良い人なのだが、隣の婆様が因業な感じで他人を値踏みするようにねめつけるのが気色悪いが致し方ない。

何をするかは分からないが、とりあえず指令が出たのでプールに行く。その町の丘の上にあり、軍事施設になっているらしい。
行ってみると、家族連れやカップルも結構いるが何となくマッチョな軍人っぽい感じの男性が更に多く、何となく賑やかとは言えない雰囲気が漂っている。
そこで仲間数人と落ち合い、プールサイドに出てみた。
すると泳いでいた軍人風の男性がプールサイドに上がってきたかと思うとそこで脱糞し、またそのままプールに戻っていった。

なんだこりゃ、と思いはしたが特に驚きはしなかった。
仲間に「これってどうするの？」と訊くと、「このプールはすごく大きいから、ちょっとぐらいの雲古はすぐ拡散して特に水が汚れることも無い、消毒もしてあるし」と言う。

しかし目の前の雲古はプールの波に洗われ、少しずつ水に溶けていく。やっぱり嫌なのでプール側から水をかけてプールサイドの排水溝に向けて流した。
このプールには雲古が溶けているんだなあ、とちょっと嫌な気がしたがそれでもプールに入って向こう側を目指し泳ぎ始めた。

目が覚めて思い出したのは、インドのプリー、早朝の砂浜の風景だった。波打ち際に雲古が点在していたっけなあ。

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