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先日吊るした干し柿にカビが発生していた。青カビを中心に、所々に白カビも見られる。 雨露に濡れぬよう、風通しの良い軒下の深い場所に吊るし直しておいたのだが、数日雨が続いた後、気が付くとあえなくこの状態に。例年になく暖かい秋ということも、カビ発生を促したのだろう。 ただし、カビは柿の表面だけで、内部に問題はない。試しに内側を食すと、甘く美味しかった。 しかし、表面に散在するカビが思うように除去できないため、やむなくコンポスト入りとなった。残念。干し柿作りも、カビ対策が重要なポイントだと言うことが分かり、良い経験となった。来年に生かしたいと思う。
2015年11月24日
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一昨年の断熱材追加に続き、今年は「遮熱シート」を屋根裏に新規設置した。遮熱シートには、入手性が良く価格も手頃な「川上産業 アルミプチ」を選択。[川上産業 アルミプチ] 太陽光で蓄熱した屋根瓦から室内方向への輻射熱をアルミプチで反射させ、天井裏および2階の室温上昇を抑制することが目的だ。[遮熱シート設置前の屋根裏] 5月下旬とは言え天気が良い日中には、天井裏は35度前後にもなる。更に屋根から輻射熱を明らかに感じる。 [遮熱シート設置後の屋根裏] アルミプチを設置するや否や、顔に感じる輻射熱が明らかに減った! [南西側の側壁にも遮熱シートを設置] アルミプチがどのくらい効果を発揮するかのか、少し楽しみだ。今年の夏をエアコンなしで乗り切れとありがたいのだが。
2012年06月05日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー(発売日:1996/2)」だ。この年のグッドデザイン賞を受賞している。ガム型充電池に加え、オプションの乾電池BOXを増設することで、36時間連続再生を可能にした、再生専用モデルだ。 [Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー] ■主な故障と原因 TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂) TAPE再生が若干不安定 → ピンチローラーの若干の劣化 メカ動作音が若干大きい → 同メカ(AR10系)の特徴+固体差。シリコーングリス塗布 ■修理 修理依頼をいただいた機体だ。ただし、必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているので、修理は非常に困難だ。 キャビネット(外装)を取り外すと、早々に「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)」の劣化破損を確認した。中心部から外周部にまで、亀裂が生じている。原因は、環境応力によるストレス・クラックと推測する。接着剤や熱溶着による安定した修理が困難なため、交換以外に確実な修理方法がない。 因みに同部品はメーカーによる単品部品割り当てがなく、メカブロックとして一体供給される。ただし、このメカブロックの供給は、既に終了している(2015/1/16時点)。 一方、モーター部品を外すと、劣化したゴムベルト(ポリウレタン製)が現れた。この AR10系メカでは、2種のベルト(RDV0037とRDV0044またはRDV0038)が各1本、計2本使用されている。いずれのベルトも劣化により、使用の用に耐えない状態だ。原因は、材質の加水分解と推測する。 ベルトRDV0044及びRDV0038(代替)のメーカー部品供給は終了している(2015/1/16時点)。RDV0037は在庫があるようだが、両方がないと復旧はできない。幸い当方に在庫があったため、交換ができた。 ただし、当方が在庫していた最後の1本だ。これらのベルトは約0.5-0.6mm角と細いため、 バンコード丸ベルト(φ1mmから)で代替できない。検討課題である。 さて、先の 「ギア押えバネ保持部品」は、故障した別機種の正常品を移植した。 ついでにとご要望があったので、ピンチローラーも交換した。「ピンチローラー+アーム」を一体とし、部品供給されていた。左右で部品が異なる。 また、ヘッドブロック(RXQ0445またはRXQ0636(共用))として、一体で部品供給もされているが、両者とも、メーカー部品供給が終了している(2015/1/16時点)。 このAR10系メカは、全体に動作音が大きい。メカの稼動部や駆動部にシリコーングリスを塗布することで、若干は動作音を軽減できる。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年02月08日
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今回の修理は、「Victor|ビクター MX-S55MD ミニコンポ(おそらく2001年)」だ。3CDチェンジャーを搭載したMDLP対応のミニコンポだ。[Victor|ビクター MX-S55MD ミニコンポ] カラー大型ディスプレイを搭載し、かわいいキャラクターが登場するなど、遊び要素が多い。一方で演奏機能も盛り沢山で、音もなかなか良い一台だ。■主な故障と原因液晶表示不能 → 液晶ユニット周辺の半田付け劣化幾つかのスイッチの誤動作 → スイッチ周辺のハンダ付け劣化■修理 実はこの機種、本体がPanasonicにOEM供給されており、SC-PM60MDとして発売されている。この機種も1台在庫していたのだが、電源基板が破損しており、修理できずにいた。 中身は同じなので、原因を切り分けようと、液晶表示部のあるフロントマスクを丸ごと交換してみた。しかし、同じように液晶が表示されなかった。機種固有の原因があるようだ。 周辺基板を外して確認したところ、 複数でハンダ付け劣化と思しき箇所が発見された。これを補修したところ、どちらの機種のユニットも液晶を表示した。と同時に、スイッチの誤動作も解消。 改めて各機能の動作を確認したところ、問題箇所はなかった。後は分解・清掃だ。 CD光ピックアップは、「JVC OPT-725A1」。サービスマニュアルが入手できなかったため、特にCDチェンジャーのメンテナンスには難儀した。立体パズルをバラし、再び組み上げる感じだ。ギアの位置が僅かでもずれると正常に動作しない。何度か組み直し、結局、一日仕事になってしまった。 MDユニットは、ビクターオリジナルだ。こちらは保守性が良い。各パーツは、光ピックアップが「SONY KMS-260B」、ATRAC ICが「CXD2662R」、他各社で構成されていた。 各種基板にも半田付けの劣化があったため、これを補修。これもちまちまと手間のかかる作業だ。 スピーカーの各ユニットもビクター(JVC)製。そこそこ立派なもので、ラジカセより1グレード上と言った感じだ。 リモコンは、PanasonicのSC-PM60MDのもの(RAK-PM60MD)がそのまま流用できた。操作説明書も、ほぼ流用可能だった。 以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月19日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 CDラジカセ(2000年発売)」だ。CDバーティカルローディング機構により、奥行き約18cmと薄型なボディを実現した一台だ。[SONY ZS-D55 CDラジカセ]■主な故障と原因CDトレー開閉不可 → ゴムベルトの劣化CD再生不可 → CD光ピックアップ交換■修理作業 CDバーティカルローディング機構に類した機構を有する機種の場合、メーカーを問わずCDピックアップはCDウォークマン(携帯CDプレーヤー)と共通の小型軽薄の物を使用している(この機種はDAX-11)。 電気的調整で復旧したので、しばらく自宅で使用していたが、1年程で再びCDを再生しなくなってしまった。こうなるとCD光ピックアップの交換しかない。MDが使用できないと家族から苦情もあったため、修理して手放すことにした。 ということで、手元にあったCDウォークマンから、同形式のものを移植したところ、無事に復旧。 カセットテープ部も特に問題ない。ゴムベルトの劣化もなく、調整のみでOK。リモコンが、電池の液漏により基板が腐食していたので、これを修理して終了。 MDを使用しないのであれば、十分に活用できる。ご多分に漏れず、最近のラジカセより音が良いことは言うまでもない。
2011年12月10日
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【6月初旬】取外した後、水洗いできれいになった既設のポリカーボネート波板を改めて設置していく。 「波板の張り方」にも、外せない多数の施工条件があり、設計段階で全ての値を決めておく必要があった。 例えば、「止め付けは、6山おき」、「重ね代は、2.5山」といった具合だ。設置場所の建屋や気象条件で変化する。 波板の止め付けには、若井産業の波板専用ビス「波座セット 木下地・アルミ兼用 トラス頭(仕様:Φ5×35mm:ポリカ製波座+EPDM製スポンジワッシャ+ラスパート表面処理の鉄ビス)」を選択した。 結果、止め穴は、(日射等による波板の伸縮を考慮して)ビス径よりも、1-2mm大きくする必要があると言う施工条件に従い、「Φ6.5mm」とした。これは穴あけに電動ドライバーに取り付けて使用できる「スターエム 六角軸波板キリ」の製品仕様でもある。 新規購入したこの波板キリは、刃先が滑らずに山に穴あけできて作業性が大変に良い。100箇所以上穴あけするので、買って損は無い一品だった。下穴なしでビスを直打ちするのは厳禁だ。遊びが無くなり、夏場に波板が波打つ原因になる。 既設の波板だったので、古い穴が開いていた。これを塞ぐべきか事前に思案た。もちろん古い穴から、雨水が漏れ入らないかが心配だったからだ。 結果的には、塞がずとも問題になる程の事態が無いことを、後日の雨天で実際に確認した。 一方、 風の吹き上げによる波板の「まくれ破損」を防止するため、棟先と軒先とには「押え縁」を設置した。この押え材は、専用部材の市販が無いようだった。よって、強度があり、薄くて耐食性に優れた材料を条件とし、他部材を流用することにした。 材質はアルミに決定。だが、安価で気の利いたアルミ材がホームセンターなどには無い。特にアルミに穴あけすることは、手間なので避けたかった。八方探索した結果、産業用電装で使用される「DINレール(アルミ製)」を選択、設置した。 押え縁の威力は絶大。一山ごとにビスを打つよりも、固定効果が高いと思う。ゴミの引っ掛かりが、多少心配ではある。 これでようやく波板の張り替えが完了。 張り始めれば、1日ほどで仕上げられた。下地に追加した桧材が、透けて丸見え状態。接合部が2本取りとなっているため、見場は今一だが、仕上がりは上々。 下から見上げるとこんな感じ。 最後に雨樋に排水ホースを取り付けて完成。 後日、太陽の熱線を遮るため、波板裏には、断熱アルミシートを設置した(冬場にカーペットの下に敷くあれです)。 なお、以前設置していた「アルミプチ」は、この用途には不適切だったようで、既に撤去した。アルミ蒸着層がプチプチから剥がれてしまったためだ。おそらくは、風のあおりによるプチプチの繰り返し変形が、剥がれの原因と思われる(もちろんメーカー指定外の用途で、自己責任での設置である)。
2014年07月12日
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今回の修理は、「アイワ CSD-EL300 CDラジカセ(発売日:2000/5/1)」だ。 語学番組や音楽番組の録音、目覚まし代わりに利用するなど、実用的な機能をすっきりデザインでまとめた一台だ。 [アイワ CSD-EL300 CDラジカセ] ■主な故障と原因 FMロッドアンテナ欠損 → 交換修理テープ再録不可 → ゴムベルト劣化■修理 ともあれ分解。 センターに各機器と基板が集約された設計。 テープは、ゴムベルト2種中1種が見事に破断。これを交換して復旧。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213F」だ。この年代、他社が「KSS-213C」を使用する中、アイワは標準的にこのタイプを使用していた。恐らく、レンズ上に防塵シャッターがあるため、埃に強いことが理由だったのだろう。 一方、FMロッドアンテナは、根元のヒンジから先がぽっきりと折れて欠損していた。根元は再利用し、ヒンジから先の部分を補充した。 各部クリーニングをし、組戻して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年07月06日
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今回の修理は、「Panasonic RX-ED707 CDラジカセ(発売日:1998年10月)」だ。 同社独自のコントロールパネル「コブラトップ」を搭載したCDラジカセ最後の一台だ。 [Panasonic RX-ED707 CDラジカセ] ■主な故障と原因 TAPE1/2とも再生・録音動作不良 → ゴムベルト劣化 バックライト不点灯 → ランプ球切れ■修理 分解は底面から行う。 TAPE駆動モーターの半田付け2箇所を取り去らないと、主基板が取外せないなど、少々分解が面倒な機種だ。 因みにCD光ピックアップは、「Panasonic RAE0152Z」だ。 同社はパーツ型番を部品に記載していないので、その確認作業に手間がかかる。 TAPEはゴムベルト3種4本が全て劣化(切れ、伸び、硬化)していた。それぞれ経路を採寸し、バンコードで代替品を製作。全て交換した。 コブラトップ部を取外す。 バックライトは特殊電球。シリコンゴム製のホルダーに納まっている。取り外すと、やはりフィラメントが切れていた。電球の両端には、8.75Vの電圧がかかっていた。 バックライトの色調と明るさを考慮し、赤色1個と黄色1個のLED計2個で代替修理。LEDの電流・電圧値を調整するため、抵抗器も追加する。これらを限られたスペース内にどのように取り付けるかに頭を使う。 各部クリーニングをし、組戻し、点検・調整して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年07月20日
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トラックボール(エレコム M-DPT1MRBK)の左ボタンの調子が悪くなったので交換をした。■不具合と対応の履歴2019年11月:同トラックボールの使用開始2023年08月:左ボタンのクリックができなかったり意図せずダブルクリックになる不具合が発生2023年09月:延命処置を実施(分解して左ボタンのスイッチの電気接点を研磨・清掃)2024年05月:先の不具合が再発。再発防止のため、以下のスイッチ交換を実施■修理 分解開始。 まずは底面のねじを外す。ねじは六角星形の特殊ねじで、電池ボックスの中や滑り止めシートの下にこっそりと配置されている。対角寸法が合うマイナス精密ドライバーを使用して計7本を取り外した。「8ボタン+チルトホイール」が装備されるため、複数種のスイッチが多数使用されている。 今回故障のスイッチは左ボタン用のもので「オムロン D2FC-F-7N(10M)」が使用されていた。エレコム社の宣伝文句にも「OMRON社製の1000万回高耐久スイッチ」と謳われている。因みに同形のスイッチは計4個使用されており、内オムロン製が2個、残る2個はKailh社製であった。察するにスイッチの使用頻度を想定してスイッチのメーカーと種類を使い分けているようだ。 さて、交換したいスイッチ「オムロン D2FC-F-7N(10M)」だが、残念ながらオムロンに標準ラインナップされていなかった。ネット検索でデートシートも見つからないので個別注文品と思われる。 そこで標準ラインナップから上位互換品(耐久性が2,000万回以上)と思われる「オムロン D2FC-F-7N(20M)」を選択して交換。無事に回復を確認した。 一方、楽天市場やAmazonでオムロン社や同じ型番を謳う互換製品が多数検索される。これらはデータシートが不在(=仕様や性能が不明)のため安心して採用できない。故に購入はしっかりとした販売店を選択したい(当方はマルツオンライン(DigiKeyの取次)で購入)。追記 検索を進めると入手性の良い「オムロン D2F-01F」で代替交換する事例が複数あった。データシートを比較すると形状や寸法は同じだが、細かな仕様の違いが複数散見された。故に代替交換の是非は各自で判断されたい。(私なら出所不明の互換品を使用するより「オムロン D2F-01F」で代替交換する)※以下、オムロンの各製品データシートより抜粋◎ マイクロスイッチ D2FC-F-7N(20M) 歯切れの良いクリック感を備えた、長寿命で高信頼性の操作用極超小形基本スイッチ。マウスなどの操作用途に最適動作に必要な力(OF)0.59N耐久性、機械的/電気的 2,000万回以上(300回/分)定格電圧 DC6V 1mA ...等々◎ マイクロスイッチ D2F-01F 豊富な端子バリエーションを持つ極超小形基本スイッチ動作に必要な力(OF)0.74N耐久性、機械的/電気的 100万回以上(60回/min)/10万回以上(30回/min)定格電圧 DC 30V 0.5A / AC125V 1A ...等々(おわり)
2024年06月03日
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今回の修理は、「SONY CMT-M333NT MDミニコンポ(発売日:2002/11/21)」だ。 MD録音機器とパソコン間の音楽転送規格である「NetMD」に対応。専用アプリ「SONY SonicStage」をパソコンにインストールして使用する。また、新開発の「ATRAC/ATRAC3 DSP TYPE-S」を搭載し、従来のSPモード録音(TYPE-R)だけでなく、LPモード録音での高音質化を実現している。 [SONY ソニー CMT-M333NT(本体:HCD-M333、リモコン:RM-SM100W)] ■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 粉塵の侵入があるので、同メカを清掃。 この年代になるとTAPE系の部品単位の供給は無く、「TAPEデッキメカ一式」とブロック単位の組品での供給しかなくなっている。 早送り・巻戻し用のゴムベルトを代替品で交換し、回復を確認。 MDメカを分解して残留していたディスクを取り出し、清掃。 MDローディング用のゴムベルトを代用品で交換し、回復を確認。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」が使用されていた。 各電子基板のハンダ付部の多数に劣化を確認したため、これをすべて補修。 CD光ピックアップ(CDP)は「SONY A-MAX.3」 だが、単品での部品供給がなく、これを含むCDベースユニットでの提供であったため、その型式の「BU-30」と称される場合が多い。既にメーカーからの部品供給は停止している。 因みにCDP故障よりも、BU-30の歯車破損による故障の方が多い。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年08月01日
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今回の修理は、「AIWA LCX-MD250 ミニコンポ(発売日:2001/3/21)」だ。[AIWA LCX-MD250 ミニコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 →CD光ピックアップ劣化TAPE再生不可 → ゴムベルト劣化■修理 CD光ピックアップは、ソニーよりのアイワには珍しく「SANYO SF-P101N(16PIN)」。 劣化して延び切ったゴムベルトを交換。 MD光ピックアップは「KMS-260B」、ATRAC ICは「CXD2654R」だった。 以上で作業完了。
2012年11月16日
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今回の修理は、「Victor SS-D5MD コンパクトMDステレオシステム(2002年発売)」だ。 ビクター独自のDEUSデジタルアンプとDDスピーカーを採用し、そのサイズからは想像し難い音質で再生を行う一品だ。[Victor SS-D5MD コンパクトMDステレオシステム] ウーファーを内蔵したDDスピーカーは、無指向性に近い特性で、部屋のどこに設置しても、また、どこで聞いても音のバランスがそれほど崩れずに聞こえるのはすばらしい。■主な故障状況と原因異音がし、CD再生時の音跳び → レンズ汚れ。CD駆動モーターの接点ブラシ汚れ■修理作業 筐体の小さい機種は、総じて分解が難しい。この機種もご多分に漏れず難解なパズルを解く如く頭を捻りながらの分解作業となった。 CD光ピックアップ(Victor OPT-725B2)は、クリーニングのみでOKだったが、異音は解消しない。どうやらCDの回転に相関して異音が出ているようだ。 CD回転駆動用モーターを分解すると、接点ブラシにカーボンの付着と変形が認められた。クリーニングと修正を行うと、異音は解消した。 等倍速、2倍速での録音には問題はなかったが、4倍速、5倍速では音跳びで録音されたため、調整を行った。 MDには特に問題はなかったが、メカを分解し、クリーニングを行った。Panasonic製のMD制御ICが使用されている。MD光ピックアップもおそらく同社製。 CD扉の開閉機構(ギアユニット)に細かな埃が付着していたのでクリーニングし、シリコングリスアップを行う。 スピーカーも分解してクリーニングした。さほど大きくはない(直径9.5cm)コーン型ウーファーだが、50Hzから低音を再生する優れもの。DDスピーカーも一目見たかったが、どうしても分解できず、涙を呑んだ。 以上で修理完了。久しぶりに手元に置いておきたいと思う、私好みの音がする一台だった。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年10月11日
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今回の修理は、「SONY DHC-MD515 "MDピクシー"(発売日:1997/9/1)」だ。何と言っても、3枚MDチェンジャー/3枚CDチェンジャー搭載が特徴だ。また、本体操作部の一角が、"パカッ"と外れ、リモコンとなるユニークな仕掛けも装備している。MDLPには非対応だが、希少な機種だ。 [ソニー DHC-MD515] ■主な不具合症状と原因CDトレーが開かなくなり、CDチェンジしない → ゴムベルトの劣化MD再生するも録音不可 → MDレンズの曇り一部操作ボタンを強めに押下しないと機能しない → 押下式スイッチの軽度劣化取外し式リモコン裏面のベタ付き → 同裏面塗装の経年劣化■修理 不具合症状を追確認できたので、分解を開始。 やはり、CDチェンジャーのゴムベルトが劣化していた。 まず2本を交換。 次いでもう1本。合計3本のゴムベルトを交換し、CDチェンジャーの機能回復を確認。 MDは、顕著なレンズ曇りを除去することで回復を確認。CD光ピックアップは「SONY KSM-260A」、ATRAC ICは「SONY CXD2652AR」だった。 本体操作部を兼ねるユニークな脱着式リモコン。 背面がベタ付いている。当初は乾電池の液漏れとみていたが、ベタ付きがリモコン背面全体に広がっていることから、塗装劣化と判断。溶剤で除去した。 操作ボタンの軽度な不具合は、押下式スイッチの劣化が原因。交換が望ましいが、ご要望もあり、今回は接点回復剤の塗布による延命的な回復とした。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年07月01日
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めっきりと寒くなってきました。そこで我が家では恒例となった「床下換気口に目隠し」をしました。[床下換気口を目隠し] 我が家は床に断熱材が入っていないので、板一枚の床はとても冷たいのです。せめてもと、床下換気口を塞ぎ始めて今年で4年目。多少なりとも暖かいです。冬場なので湿度も低く、床下換気口を塞いでも床下が結露するようなことは今までありません。 検索すると、市販の開閉可能な床下換気口もあるようです(交換は困難ですが...)。 スライド式床下換気口【代引不可】 去年まではガムテープで塞いでいたのですが、今年は古くなったバスマットがあったので、これを再利用して7ケ所の床下換気口を全て塞ぎました。 今年は床下の結露対策と並行して、床に断熱材を入れるべく準備中です。それまでは、この「床下換気口に目隠し」で我慢です。
2009年11月19日
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今回の修理は、「デジQトレイン「新幹線500系基本運転セット ¥5,980(税込¥6,279)」(2002年製)」だ。息子にプレゼントしたものだ。赤外線による無線コントロールなどができる優れもで、大人向けのおもちゃの色合いが濃い。残念ながら既に販売が終了しているようだ。 かなり前に故障し、修理できないまま屋根裏にしまい込んでいたのだが、今回息子の要望で再修理に挑戦した。■故障状況充電池の液漏れ液漏れによる電子基盤/パーツの腐食走行用モーター不動 以前の修理時には、同等の充電池が入手困難なことが断念の理由だった。今回は充電池ではなく、乾電池(ボタン電池)による修理を試みることとした。 モーターが駆動しないのは、やはり電池の電解液漏れによるモーターブラシの腐食が原因だった。全長7mmほどのモーターを分解し、接点復活剤と紙やすりで腐食を取り除いた。 充電池の仕様は、調べると2.4Vだった。単三乾電池×2本で上記モーターが問題なく回転した。 よって、代替用の乾電池には、入手が容易なボタン電池「LR44(1.5V)」を2個直列接続し、3.0V駆動とした。 電子基盤は、残念ながら電解液による腐食により復旧を断念した。スライドスイッチは生きていたので、ON/OFFによりモーターが回転するように回路を変更した。 ということで、無線コントロールはできなくなったが、プラレールのようにスイッチのON/OFFで走行するようになったので、息子は喜んでくれた。 ボタン電池の交換は、写真のように分解しないとならないので、頻繁に交換が必要なようなら、大容量コンデンサに変更するなどの別の方法を考えることにしよう。
2011年04月02日
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量 押入の解体工事が完了したので、収納棚を製作・取り付けしました。 設計は、いつもの通り『簡単木工作図ソフト「もでりん V2」』を使用しました。傍らでは息子が、「秘密基地&学習スペース」として改修したいと、手書きで設計図を描いていました。[「もでりん V2」で設計した押入収納棚] 設計通りに資材を調達し、罫書き、切断しました。収納棚の枠をコーススレッド(木ネジ)で組立し、押入に取り付けました。[押入に取り付け中の収納棚の枠] 押入が微妙に歪んでいるので、それに合わせて収納棚の方も微調整しました。 枠が付いたところで、予め切断しておいた「ダボレール」を専用ネジで取り付けました。このダボレールはアルミ製なので、金ノコで簡単に切断できました。[棚板を載せるためにダボレールの取り付け] 棚板を載せるための専用フックを取り付けます。このダボレールのおかげで、2cm刻みで棚板の高さ調整が可能です。[ダボレール専用のフック] 切断しておいた棚板を載せてみます。だいたいイメージ通りの組み上がりです。今回棚板には、床フローリング用の合板を流用しました。[棚板を設置] 実際に収納してみると、なかなかいい感じです。見た目もすっきりし、スペースにも余裕ができました。奥行きは30cmなので、奥の物が取れないと言うこともありません。[収納棚に収納した様子] 妻にも「使い勝手がいい」と好評です。秘密基地の野望を砕かれた息子も、結構気に入っています。(おわり)
2009年12月06日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 パーソナルオーディオシステム(2000年6月発売)」だ。CDトレーが開閉しないと言う故障だった。[SONY ZS-D55(2000年6月発売)レストア済み] この機種のCDトレーは、揺りかごのように円弧を描いて出てくる凝った仕組みだ。 内部は下記のような状況。粉塵も少なく、程度は良い。前面部に向かって電子基板等が幾層か重なった構造で、分解/組上げの難易度は少々高めだ。 [ZS-D55の内部の様子] カセットテープ部は上部にあるため、直ぐに取り外すことができた。駆動ベルトの劣化も無く、清掃とアジマス調整のみでOKだった。 [ZS-D55カセットテープ部] CDプレーヤー部は取り外すのに一苦労。設計者は、さぞや苦労して実装方法を考えたのだろう。CDトレーが出ない原因は、 グリスが不足し、開閉ギアの噛み合わせがずれていたためだった。 ここで一旦組み戻し、CDが正常に再生されるかを確認。NG(^_^;だ。再度分解する。 [ZS-D55のCDプレーヤー部] CDピックアップは、 初めて目にする「DAX-11」という形式。インターネットにもほとんど情報は無かった。 レーザー出力を調整するのだが、組上げないと正常にCDを読み取るかの確認ができないと言う難儀な設計だ。 何とか調整ができ、CDを読み取るようになったが、CDによってはNo DISKとなってしまう。CDピックアップの寿命が近いようだ。 こうして修理が完了したZS-D55は、別途リモコンも入手し、現在寝室で目覚まし時計代わりに愛用している。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月19日
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今回の修理は、「SONY CMT-M3 MDミニコンポ(発売日:2005/10/21)」だ。 この年代、もはやソニーでさえ音響的な差別化が困難な時代で、視覚的な511色カラーウインドウを特徴とせざるを得なくなっていた。消費者の大半が低価格を優先して久しく、本機種もOPEN価格設定ながら、標準小売価格が2.5万円となっており、販売末期には1.5万円前後であったようだ。メーカーとしても低価格を優先し、無難な仕上がりと薄利に甘んじざるを得ない時代の一機種と言える。 それでも、昨今電気店に僅かに並ぶ同類の音響機器よりは、音質が良いと感じる。[SONY CMT-M3 MDミニコンポ(本体:HCD-M3、スピーカー:SS-CM3、リモコン:RM-SM3)]■主な不具合症状と原因MDランプが点滅して動作しない → スピーカー出力系ICの故障等幾つかの操作ボタンの誤動作 → 同ボタン背後の操作スイッチの経年劣化■修理 電源投入と同時に「本体のMDボタンが点滅」し、以後の操作・点検ができない。同症状から出力系または電源系ICの故障と推定。双方ともに入手困難なICがあることから、同IC搭載基板を交換するのが適切と判断。中古の同基板を入手・交換し、回復を確認した。 次いで操作ボタンに誤動作を確認。点検もままならないため、操作スイッチを全交換。 電気二重層コンデンサ2個の性能劣化を確認。これらも交換。 大量のハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年04月28日
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♪ 今回の修理は、「SONY CMT-J3MD MDミニコンポ(発売日:1999/11/10)」だ。シンプルな外観の筐体にCD/MD/カセットテープ/FM/AMを搭載。カセットテープからMDへのメディア移行を目論む途中の一台だ。 ただし、2000年のMDLP (MiniDisc Long-Play mode)規格公開前の設計・製造のため、MDLPには非対応だ。[本体:HCD-J3MD、スピーカー:SS-CJ3MDS、リモコン:RM-SJ373]■主な不具合症状と原因CDトレーが開いたまま閉まらない → 同部ゴムベルトの経年劣化CD光ピックアップの経年劣化TAPEの早送りができない → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化内臓リチウム充電池の経年劣化■修理 細かな粉塵侵入が顕著。極力除去しつつ分解を進める。不用意に粉塵を残したままにすると、修理後の輸送や再設置の振動によりそれら機器内部を移動・拡散し、思わぬ不具合を招く危険性がある。 これらを予防する観点から機器内部の清掃は、ハンダ付け部の劣化補修と同様、重要な修理作業の一環と位置付けて実施している。 劣化したCDローディングメカユニットのゴムベルトを交換。同ユニットの単体テストでCDトレーの正常な開閉を確認。その後、同ユニットの清掃・注油も実施。 劣化したCD光ピックアップ(SONY KSS-213B)を交換し、CDトラバースメカの清掃・注油を実施。 TAPEのピンチローラーを交換し、磁気ヘッド周りを清掃。 劣化したTAPE系のゴムベルト1本を交換しつつ、プーリー等を清掃。 経年劣化した内臓リチウム充電池を交換。 MDメカブロックの粉塵を除去し、MDレンズと同録音磁気ヘッドも清掃。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年02月11日
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今回の修理は、「SANYO PH-PR910 WカセットCDラジカセ(発売日:1992年)」だ。 同社のPrimaire(プリミエール)シリーズの一台で、イルミネーションが印象的だ。同年の発売には、兄弟機のPH-PR810がある。[三洋電機 PH-PR910 WカセットCDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生に限り、スピーカーとヘッドホンともに右出力が無い → ハンダ付部の経年劣化一部操作ボタンが誤動作する → 押下式スイッチの経年劣化■修理 分解開始。 主制御基板のハンダ付劣化部を多数補修。CD制御基板を接続するコネクタのハンダ付部劣化が主原因だ。 主基板とアンプ基板を跨ぐ配線のハンダ付劣化部を補修。 アンプ基板のハンダ付劣化部を多数補修。 表示・操作基板に実装されている故障した押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは、同社の「SANYO製 SF-P1(13PIN)」 が搭載されていた。これは互換品を含め、ほぼ入手不可な現状となっている。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年05月23日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M37 MDラジカセ(発売日:2000/11/21)」だ。 広がり感のある「パノラマサウンド」とゲーム再生ポジションを装備した一台だ。 リッチになったゲーム音楽を意識した設計仕様が時代を映している。[ソニー ZS-M37 MDラジカセ]■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化寿命 CDが再生できない以外、問題はない。2Way4スピーカーを搭載し、なかなか良い音を再生する。 CD光ピックアップ(KSS-213C)に発光がないようだ。正常品と交換して復旧。クリーニング/調整して修理完了。毎度こうならありがたいのだが、こんなことは滅多にないなぁ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年05月18日
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今回の修理は、「シャープ SD-FX200 MDラジカセ(発売日:2005/3/18)」だ。CD-R/CD-RW再生にも対応し、乾電池でも稼動する。更にカラオケマイク用端子を装備し、MDやTAPEへのミキシング録音を楽しめる日本的一台だ。 [SHARP SD-FX200 MDラジカセ]■主な故障と原因TAPE再生不安定 → ゴムベルト劣化上面部スイッチ一部誤動作 → タクトスイッチ劣化■修理 2000年代中盤のラジカセは、バブル期のラジカセとは対照的に、メーカーを問わず分解・組立てが容易だ。 組立作業にかかる費用の削減に貢献したことだろう。 カセットテープの再生不良は、明らかに駆動用ゴムベルトの劣化によるスリップが原因だった。ベルト長さを採寸し、バンコード融着。交換して復旧だ。 上面部スイッチの一部が誤動作するのは、やはりタクトスイッチの劣化による抵抗値上昇が原因だった。こちらも交換して復旧。 それ以外は至って問題なし。乾電池動作は、単2乾電池が10本が用意できなかった。試験用のDC電源も、12Vまでしか対応していないため、遺憾ながら確認を断念。まぁ、問題ないとは思うが。 メカや筐体をクリーニングし、各部を調整して全復旧とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月30日
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今回の修理は、「Victor UX-MD1 マイクロコンポーネントMDシステム(多分1997年製)」だ。小型ながら高音質を目指した製品で、ウーファーを前面と背面の計2ユニット搭載した1台だ。特徴あるスピーカーは、それ単体でも愛好家に人気があるようだ。[修理の完了したVictor UX-MD1 マイクロコンポーネントMDシステム] [ダブルウーファーで特徴のあるスピーカーSP-UXMD1 ] 実はこの機種、どうしても原因不明で修理できず、1年ほど寝かせていたものだ。先日、同機種が入手できたので、比較しながら再修理に挑戦することにした。 ■主な故障状況◎1号機液晶不表示(ユニット直付けフレキシブルフラットケーブルの破損)MD録音不可(原因不明→光ケーブル未接続)◎2号機 CD再生不可(レンズ汚れ、レーザー出力低下)MD再録不可(レンズ/磁気ヘッド汚れ、レーザー出力低下→MDピックアップ寿命でNG)電源投入直後に電源が落ちる(CD制御基盤NG) 故障状況と原因を切り分けた。 1号機でMDに録音できない原因が、光ケーブル未接続であることが判明。原因は、分かってしまう「なんだ」と言うことが多い(くそぅ、悔しいぞ!)。 2号機で電源が落ちてしまう原因は、CD制御基盤にあるとことを特定。また、MD再録不可の原因は、 クリーニング/調整するも動作が安定しないので、MDピックアップ寿命と判断。 以上より、程度の良い1号機に良部品を片寄せし、稼動品1セット仕上げることにした。 [北村機電の高効率な変圧器「Rコアトランス(R50サイズ)」] 高音質志向なだけあり、高価なRコアトランスが使われていた。このトランスだけで2kgはありそうだ。 [CDユニット(ピックアップ型番はOPT-8 OPTIMA-6(2018/11/28訂正))] [オーバーホール中のMDユニット(結局、寿命でNG)] MDのカートリッジ取り込み機構は、CDのそれと同じだった。初めて見た。 [MD光ピックアップ裏面(KMS-194E)][スピーカー背面にあるウーファー(ガードを外した所)] スピーカー背面のウーファーの状態を確認するため、プラスチック製のスピーカーガードをはずす。接着剤で固定されているため、慎重に外す。 陽の当たる窓際にでも置かれていたのだろうか、コーン紙が若干退色し、エッジ表面の数箇所に浅いひび割れが認められた。音には影響ない程度だ。クリーニングし、保護剤を塗布した。[背面ウーファースピーカーユニットの裏面] スピーカー前面には「DYNAMIC AXIAL-DRIVE WOODFER SYSTEM」と書かれている。前面と背面のウーファーは、ボイスコイルの中心軸が一直線上になるよう設計されており、金属製のシャフトでそれを確保すると言う手の込んだ構造だった。 エンクロージャー内部は吸音材が設置されている。また、前面と背面は隔壁があり、互いの音波による共振や減衰が抑制される構造となっていた。 と、一通り内部構造を確認しながら片寄を完了した。動作確認したところ、LINE OUTが不安定だった。どうやら接触不良のようだ。 原因は半田クラックだった。目視では確認できない半田クラックも多い。半田付けをし直し、修理作業を完了した。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年04月08日
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今回の修理は、「SONY ZS-7 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年、69,800円)」だ。過去に紹介した同時期に発売の「ZS-5(54,800円)」の上位機種だ。ZS-5では別売だった「ジャイロステージ SWV-1(11,000円)」が、ZS-7では標準装備されている。 [SONY ZS-7 CDラジカセ] 当該機は、CDとW-TAPE、リモコンが機能せず、ジャイロステージは異音がする、とのことで修理の依頼をいただいたものだ。 ■主な故障と原因 CD認識せず、再生等も不可 → CD制御基板故障:電子部品故障(コンデンサ故障(16個)、トランジスタ2個)、CD光ピックアップの劣化CDトレー開閉不良 → ゴムベルトの劣化TAPE-A/Bとも一切の動作不可→ ゴムベルトの劣化無音時の定常雑音が多い → 各部電源系のコンデンサ故障(9個)リモコン操作不可 → コンデンサ故障(1個)ジャイロステージの異音 →モーター劣化(2個)、コンデンサ故障(1個)、タクタイルスイッチ(4個)■修理 かなり重症な状態。結果的に原因の大半は、電解コンデンサの故障であった。 まずは点検のうえ分解し、一見して液漏れ故障と判別できる電解コンデンサを複数交換。これらは、いずれもルビコン(Rubycon)社のYKシリーズだった。 もしやと考え、使用されている他のYKシリーズを取り外して点検したところ、容量の大小に関わらず全てが故障と判明。同社のCEシリーズも使用されていたが、こちらに問題はなかった。 よって、YKシリーズ故障と判断し、電源基板、音響基板、ジャイロステージ基板で使用されていた同コンデンサ全9個を交換した。 これにより無音時の定常雑音は解消し、各部に安定して電源が供給されだした。 時折開閉不良のあったCDトレーは、ゴムベルトが劣化していた。交換して回復。 TAPE-A/Bの動作不可は、ゴムベルトの劣化が原因。 これを交換・調整し、回復。 最難関はCDの不具合。原因は、大きく2つあった。 まず1つは、CD制御基板の故障。表面実装電解コンデンサが液漏れ故障を呈し、同基板と周辺部品の一部を腐食させていた。幸い、故障はしているが腐食のない同型基板の在庫があったため、まずはこの基板と交換した。 しかし、この基板の電解コンデンサも、表面実装タイプを含め、すべて劣化故障していることが判明した。全数(15個)を交換。 加えて、唯一使われていたタンタルコンデンサ(1個)も故障と判明し、これも交換。また、トランジスタ2個も劣化が疑われたため、これらも交換した。 もう一つの原因は、CD光ピックアップ(SONY KSS-240A)の劣化故障。これを互換品に交換・調整し、回復を確認。と簡単に書いたが、この回復に至るまではなかなかに手強く、修理・点検を繰り返す過程で、互換CDピックアップ2個を破損させている。当方の設備と技量では、現状これが修理の限界。 ジャイロステージの異音の原因は、モーター(2個)と判明した。 左右と上下の首振りに、各1個づつ同型のモーター「マブチ(MABUCHI) RF-320CH-12400」が使用されていた。交換したかったが、生憎同型品を入手できなかったため、既存モーターの軸受け部と接点に注油することで異音を軽減し、様子を見ていただくことでご了解を得た。 マブチモーターはその型番から諸元の大枠が判明するが、そこに表記されない細かな仕様違い品が、同じ型番で多数存在する(例:軸長さ)。このため、実際に入手して確認やテストをしないと、思わぬ支障が生じる場合もある。 一方、ジャイロステージの操作ボタンに使われているタクタイルスイッチ(4個)は、劣化が顕著だったため交換した。 リモコンの故障原因は、電解コンデンサ(1個)の故障だった。しかし、リモコンは組み立て後の分解を想定して作られていないため、強制分解すると筐体破損する場合が多い。よって、メーカーと同様に正常な同型リモコンと交換のうえ修理に代えた。 なお、上記のリモコン故障の原因は、この故障リモコンの筐体を一部破壊して基板を取り出し、調査した結果、特定したものである。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月29日
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今回の修理は、「SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)」だ。3CDチェンジャーを搭載し、カセットテープからMDへの代替を狙ったと思われる製品だ。スピーカーには「HOROFINE(ホロファイン)-K」を採用した10cmコーン型スピーカーを搭載。更に3Dサラウンドシステム「SOUND RETRIEVAL SYSTEM」も搭載し、音にこだわった仕様となっている。[SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)] 確かに音が良い。透明感があり低音から高音まで、伸びのある音色だ。パソコンなどは年式が古いと使えたものではないが、音響機器やカメラなど、人の五感に訴えかける機器は年式の新旧にその良否を左右され難い。これは実に興味深い事実だ。■主な故障状況と原因CDトレーが開かない → トレー開閉用ゴムベルト劣化 → CDメカ不良(ギアの磨耗)■修理作業 実はこの機種の修理は、結果的に他機種2台を犠牲にしている。 他機種1台目は、MD-ZV30と同型のMD-Z10(1996年10月発売)。CDチェンジャー非搭載の先行発売機だ。これはCDは生きているが、MDは録音時に音跳びする不具合があり、どうしても修理できなかったものだ。音が良いだけに処分をためらって長期保管していた。 同型機は100%同一パーツを使用しているので、MD-ZV30とMD-Z10のどちらかは修理できると考え、後から本機MD-ZV30を入手した。 さて、まずは MD-ZV30を分解。 スピーカーユニットには、「SHARP Horofine-K」と誇らしげな印字。Horofineは、千島笹パルプを使用したシャープ独自のスピーカー用振動板だ。 CDチェンジャーユニットを取り出し、CD光ピックアップを確認する。形式は、MD-Z10と同じHPC1MX(または、H8164AF)だ。レンズが著しく曇っているのが気にかかる。 レンズの曇りをきれいに拭いてやり、CDの再生確認をする。あっ、再生した。と言うことは、CD/MDの再生に問題はない。残る不具合は、CDチェンジのみ。 CDチェンジメカを分解・組戻しは、最も複雑で手間と集中力を要する作業だ。トレーを駆動するゴムベルトに問題がないかを確認するが、「ない!」。てっきりゴムベルトが劣化し、プーリーやギアが空転してCDチェンジできないと推測していたのだが、見当が外れたようだ。 とりあえずCDチェンジメカを清掃。グリスアップして組み戻し、動作を確認した。何とかCDトレーは開くようになったが、CDチェンジに失敗する。 再度CDチェンジメカを分解し、動力伝達系の細部をルーペで確認。ギアに磨耗跡を発見。これが原因では、その交換以外に手段がない。 う~ん。MD-ZV30のCDチェンジャーは捨て難いが、先達のMD-Z10を生かすことに方針転換しようか、、、と悩んでいたところ、3CDチェンジャーを搭載したシャープの別機種があったのを思い出した。 これが他機種2台目のMD-X8(1997年7月発売)だ。こいつはCDチェンジはするものの、CD/MDとも再生不可で、修理不能と判断した処分対象機だった。 ラッキーなことに、このMD-X8と本機MD-ZV30のCDチェンジメカは、同一だった!あっ、磨耗のあったギアの材質が変更されている。付帯する電子基板とCD光ピックアップを載せ替え、見事修理完了。 いや~、修理完了まで1週間も費やしてしまった。修理の完了した本機の演奏は、実に良い音に聞こえた。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年09月01日
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今回の修理は、「SONY WM-150 カセットウォークマン "WALKMAN" (発売日:1988年頃)」だ。 [SONY WM-150 "WALKMAN"] ["DOLBY B NR"機能を搭載] 部品取り機を含めて3台を提供いただいての修理。終盤で1台追加しての長丁場となった。 現状、修理が極めて困難な機種(WM-150メカ)系列だ。■主な故障と原因 一切不動(モーター音なし) → ゴムベルト劣化 TAPE再生不良 → クラッチASSY破損TAPE再生不安定 → テープ巻上げリール歯車破損再生リバース不良 → レバーASSY破損■修理 メーカーの部品供給終了を確認。また、部品取り機を含む3台に上記破損1,2,4を確認。最終的に修理対象とした機体を例に紹介する。 ゴムベルトが飴状に伸びている。これがモーター軸に絡み付き、回転を阻害していた。代替ベルトをモビロンコードで製作・交換。 クラッチASSY破損を確認。同一部品にクラックが生じていた。このため、同ASSYが常に空転状態となっていた。 正常な交換部品がないため、同破損部品を補修。接着剤数種と熱溶着を試みたが、結果的に4個中1個を熱溶着で補修するに留まった。 テープ巻上げリール歯車破損(クラック)を確認。 部品取り機から正常部品を摘出し、交換修理。 再生方向を切り替える「レバーASSY」。先のクラッチASSY裏面のガイドレールと連動し、動作する。同ASSYが1回転すると、必ず同位置でレバーASSYが動作し、逆再生モードに切り替わることが判明。 レバーASSYを取外した結果、部品の一つにクラックが生じ、不良の原因となっていた。こちらは熱溶着で一発補修完了。 他多数の修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年05月04日
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今回の修理は、「Victor UX-E1 CD/カセットミニコンポ(発売日:1995/8/21)」だ。 小型でキュービックなユニット筐体とツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。また、小型・薄型・軽量・高効率・極低ノイズ等が特徴のRコアトランスを電源部に採用、高出力もサポート、高音質をうたっており、同シリーズのコンセプトとなっている。 同シリーズは、部屋に設置しておくだけでもインテリアとしてその存在が様になる。今日(2018年)にあっては、新たに入手し難い質感・品質である。[ビクターUX-E1 CD/カセットミニコンポ。スピーカーの設置が(メーカー指定の)左右逆である。][CD/チューナーユニット:UX-RLE1、カセットユニット:UX-RAE1、スピーカー:UX-B1014、リモコン:RM-RXUE1] 同シリーズの後続に「UX-E3」「UX-MD1」がある。■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 下記写真の左側はカセットTAPEブロック、右側はRトランスコア(「VTP09D2-12J」のラベルが貼付)だ。 TAPE不動の原因は、ゴムベルト2本の経年劣化(軟化・破断)だ。 同TAPEメカを分解する。 同ゴムベルトの走行経路を採寸。バンコードで代替品を製作し、これらを交換してTAPEの回復を確認。 続いてCD/チューナーユニットを分解。 CD光ピックアップは「Victor(JCV) OPITMA-6S」。CDレンズやCDトラバースメカをオーバーホールしてCDの回復を確認。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月09日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX3 MDラジカセ(発売日:1997年12月)」だ。 往年の「コブラトップ」を継承しつつ、MDへの以降を目指し、カセットテープを排除した一台だ。 [Panasonic RX-MDX3 MDラジカセ] 素直な印象の音。往年の「重低音」になれた方には物足りないと思うが、料理の味付けと同じく、こちらの方が素材の特徴がよく分かる。■主な故障と原因CD再生不可 →CDレンズの曇りMD再録不可 →MDレンズの曇り■修理 底面から分解する。各部が上手に配置されており、分解は容易に思う。 スピーカーはフルレンジが左右各一台ずつ上向きに設置されている。スピーカーユニットから出力された長は、直上にある反射ユニットにより前方180度に拡散される仕組みだ。 特徴であるコブラユニットを取り外す。メカ機構が煮詰められており、安定した開閉を実現している。 CD光ピックアップは、Panasonic製だが、型番は例によって記載がなく不詳(年代からすると「RAE0152Z」と推測)。CDレンズクリーニングで復旧。 MD光ピックアップもPanasonic製だが、型番は不詳。MDもレンズクリーニングで復旧。 以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年12月01日
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今回の修理は、「SANYO U4-W26 ラジカセ(発売日:不詳、内部基板に'91/8の印字)」だ。1980年台のTVコマーシャル「♫三洋~おしゃれなテレコ~♫ U4」のキャッチコピーで一世を風靡したラジカセ「U4」を型番に冠した一台だ。 [SANYO U4-W26 ラジカセ] 普及価格帯の機種だが、Wデッキに倍速録音やサラウンド再生など、充実した機能を装備している。 ■主な故障と原因 電池BOXの汚れ → 乾電池の液漏れ跡スピーカー保護のパンチングメタルに凹みと塗装はげ ■修理 機能的な故障は特になし。ボリューム類のガリ音もなし。やはり普及価格帯の機種は長持ちするのようだ。 今回は、オーバーホールによる点検・クリーニング・グリスアップが主作業となる。 内部には、経年相応の粉塵が堆積。 テープ部も特に問題なし。 2ウェイ4スピーカを搭載。いずれもサンヨー製だ。 ゴムベルトも交換の必要が無い。 テープスピードとアジマスを調整。 スピーカー保護のパンチグメタルを板金修正し、再塗装を実施。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年10月27日
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今回の修理は、「Panasonic SC-PM77MD MDミニコンポ(発売日:2003/04/20)」だ。 CD5枚をセットできるCDチェンジャーを搭載し、WMAやMP3の音楽データ形式の再生に対応する。また、HighMAT レベル1規格で作成されたCD-RやCD-RWなどのメディアにも対応している。[パナソニック SC-PM77MD MDミニコンポ(本体:SA-PM77MD、スピーカー:SB-PM77、リモコン:EUR7711050)]■主な不具合症状と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCD制御基板の故障CDチェンジ不良 → ゴムベルトの劣化カセットテープの再生・録音等不可 → ピンチローラー及びゴムベルトの劣化、各部の錆など■修理 複数枚のCDトレーを有するCDチェンジャーは、省スペースではあるものの、その機構はとても複雑で、分解や組立には集中力と時間が必要だ。本機種に搭載されるCDチェンジャーも、その類だ。 CDチェンジャーのゴムベルトを交換。 次いでCD光ピックアップ(Panasonic製 RXQ1013)を交換するも、CD-RWの再生に失敗する。更にCD制御基板も交換し、回復を確認した。 カセットTAPE部は、走行系の経年劣化が激しい。 まずはピンチローラーを交換。キャプスタン軸や磁気ヘッドを研磨・清掃。 ゴムベルト2本中、劣化した1本を交換。 各電子基板のハンダ付劣化部を500箇所ほど補修。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年03月09日
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今回の修理は、「SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"(発売日:1993年)」だ。 D-2010、D-3000、MD-7000と続く、「セレブリティ」シリーズの一台だ。確かに音が良い。 「CD音跳び」の症状で修理依頼を頂いた。[SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"] ■主な故障と原因 CD音跳び → 設定値のズレ操作ボタンが誤作動 → 押下スイッチ劣化バックライトが時々消える → 電球切れメモリーバックアップ不可 → 充電池の故障 ■修理 天板は電動開閉、カセットデッキ非搭載等の違いはあるが、 基本設計は前機種のD-2010を踏襲している。 背面パネルを外すと裏側に組立図が添付されていた。D-2010と同じだ。 脚部を外すと、木製側板を外せる。 電源部直下には給気口が設置され、廃熱に配慮したようだ。前機種では廃熱が不十分で、これによる電源部の劣化があった。この改善策と思われる。 CD音跳びは、光ピックアップ(SONY KSS-210B)を交換しても症状変わらず。経年使用で設定がズレたようだ。 この調整には整備マニュアルが必要だが、入手できなかった。仕方なく他機種(CFD-400)のものを参考に手探りで調整した。因みに調整は、下記の4個の可変抵抗器で行う。 誤動作のあった操作スイッチを交換。 劣化したメモリーバックアップ用の充電池を交換。 バックライトには、3個の電球が使用されていた。 この電球は入手性が非常に悪くなったため、LEDで代替交換。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年04月09日
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今回の修理は、SONY "CFD-400" と SHARP "FX-1000"だ。どちらも往年のバブルラジカセだ。[SONY "CFD-400" (1990年製)レストア済み][SHARP "FX-1000"(1991年製)レストア済み] 今まで、あまりバブルラジカセを修理してこなかった。なぜなら、機能やボタンが多く、構造が複雑、修理作業に期間を要する割には修理断念の確率が高く、修理の「ワクワク感」と修理できた時の「達成感」を同時に享受しにくいためだ。また、次の楽しそうな故障機に取り掛かれないと言うのも、フラストレーションが溜まっていけない。 などと思っていたのだが、過去に落札頂いた方から、バブルラジカセの修理の依頼が舞い込んだ。修理代も頂けるとのこと。故障機入手の費用を掛けずに修理を楽しめるのは「ワクワク×2」だ。お住まいも近かったので、万一の際にも対処できるので、お引き受けすることにした。 そこで、依頼の修理品に粗相があってはいけないという事で、 デットストックしていた標記のバブルラジカセ2台を修理し、ウォーミングアップしようと考えた次第だ。 結果は、どちらもレストアを完了できた。(^_^)v SONY "CFD-400" は年を越すまでにレストアが完了。気分良く年を越せた。 一方、SHARP "FX-1000"は年始早々から着手した。もちろん故障品だが、程度が良かったので、修理完了までそうは時間がかからないだろうと高をくくっていたのだが、これが大誤算だった。 レストア完了までに、述べ5日は費やしただろうか。修理・清掃するには、分解・組立を何度か行うのだが、その度に異なる不具合が発生してしまったのだ。一時は断念しようかと思ったほどに故障が多発した。 全ての原因は共通で、電子基板の半田にクラック(半田の剥がれ)が新たに発生したためだ。内部のパーツをはずすためにコード類やコネクタ類をはずすのだが、このとき電子基板に力(応力)が加わる。この応力で経年劣化した半田に新たなクラックが発生したのだ。特にコネクタや入出力端子回りの半田で発生。 結局、レストアを完了させるために、200箇所余りも半田修正を行う羽目になり、かなりヘビーなウォーミングアップとなってしまった。(^_^; ただし、両機とも良い状態にレストアは完了した。 さて、修理依頼品が届いたので、この週末でレストアを行う予定だ。因みに機種は、「SONY "CFD-700"」。初めての機種なので、楽しみだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月14日
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前回に引き続き、「SONY ZS-M5 MDラジカセ(発売日:1997/4/21)」の修理だ。 押下スイッチの全数交換により、誤動作は解消した。早速点検すると、CD/MDとも再生不可で、上部パネルは電源投入と伴に、勝手に開くことを確認。 上部パネルについては、開閉知スイッチの接点劣化が原因であったため、接点回復剤を用いて復旧した。 続いてCD。フレームから取外す。 CD光ピックアップは、滅多に見ない「SONY KSS-213B」。レンズに顕著な曇りがある。メカ共々クリーニング。 CD制御基板。チップコンデンサが使用されている。この故障を疑い、状態を測定。 2個のチップコンデンサに異常を認めたため、これを相当の電解コンデンサで代替交換。 CD再生を確認すると、TOCミスリードや音とびを確認。CD制御基盤にある4個のチップ半固定抵抗器で調整。これ自体にも接点劣化があったため、同復旧剤を使用。結果、CDは無事に復旧。 主基板上の電気二重層コンデンサに液漏れ故障を確認し、これを相当品で交換。メモリー保持用と思われる。 続いてMD。金属製のシールドでカバーされている。 ここまでカバーされていると、粉塵の侵入も少ない。 カバーを外す。やはりMD光学レンズに曇りがある。録音用磁気ヘッドと伴にクリーニング。 これでMDは復旧。 MD制御基板。ATRAC ICは裏面に位置し、シールドカバー設置のため未確認。 MD光ピックアップは、これも滅多に見ない「KMS-194D」。入手不可部品だ。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 (おわり) --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年07月18日
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調子の悪かったキッチンの「INAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓(2002年設置)」 を交換することにした。やはり10年程度が寿命のようだ。[調子の悪かった既設のINAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓] 水栓の類は、取り外しの方が困難を伴うようだ。水道水中のカルシウム分などが、水栓のあらゆる隙間で固着し、取り外しを困難にしているからだ。インターネット検索で先達の経験を学習し、何とか取り外すことができた(感謝)が、全作業1.5時間の内、1時間は取り外しに要した。 この機種は、下部のリングを回すとねじが現れる。固着対策として、「呉工業 5-56」を隙間から含侵し、打撃振動を与えた。 水道系のナットは大きいため、その脱着には配管レンチ(モーターレンチ、パイプレンチの類)が必要となるので、事前に準備が必要だ。 新しい「TOTO 台所用 シングルレバー混合栓 TKGG31EB」を設置する。シンプルで使いやすく、価格も手ごろで、まったく不満がない。定価は42,300円(税別)だが、15,000円程で入手できた。 取付は、付属の説明書と不明な個所はインターネットで確認すれば難しくはないが、水漏れを避けるため、慎重に作業を行った。 10年も経つと細部が改善され、格段に施工しやすくなっている。 無事に取り換え完了。水はねしにくい泡まつシャワー「ミクロソフト」が妻にも好評だ。 説明書には、設計寿命は10年程度、定期メンテナンスの実施が記載されていた。次の交換は、10年後の2026年頃だ。 余談 旧水栓のヘッドパーツを交換しようと入手したものの、固着により分解できず、今回の水栓交換に至った。
2016年10月11日
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今回の修理は、「DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ(発売日:2005/11)」だ。 バーチャルサラウンド技術を採用し、別売製品の接続で2.1ch/5.1chサラウンドシステムに発展可能。DVD再生からMD録音まで対応した、コスパの高い製品だ。 [DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 → トラッキング用ピンオンギアの空転MD録音不可 → MD検出スイッチ接点劣化■修理 デノンやオンキョーは、音へのこだわりが実装にも現われているのか、往々にして分解に頭を使うことが多い。この機種も上下左右に電子基板を配し、限られた空間に数多くの電子部品を配置している。 分解してすぐに半田付けの劣化が目に飛び込んできた。どの基板にも同様の劣化が確認された。確認できる限りの半田付け劣化を補修した。 DVD/CDドライブに辿り着くには、全ての電子基板の取り外しが必要だ。DVD/CDは、TOC(目次情報)は読み込むものの、演奏に至らない症状。 よくよく確認すると、トラッキング用のピニオンギアが空転していた(初めての経験)。取り付けミスのようだ。回転軸の奥まで押し込むことで復旧した。 CD/DVDドライブユニットは、韓国の「RMC社製 RL-S87」だ。 ピックアップは恐らく「SANYO SF-HD62?」と思われる。 MDはドライブごとシャープ製。ピックアップは「SHARP HPM312S」 、ATRAC ICは「SHARP LR37816A」だ。 MD録音不可の原因は、「PROTECTED」が表示されることから、MD検出スイッチの接点劣化と推測。接点復活材の塗布で復旧を確認した。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月17日
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今回の修理は、「SONY CMT-A01MD ミニコンポ(2004年発売)」だ。ミニコンポを更に凝縮したマイクロコンポで、MP3やATRAC3plus形式のCD-R/RW再生もできる多機能オールインワンな一台だ。 アンプ部は本体でなく、右スピーカー内部に分離配置され、本体と専用ケーブルで接続されている。故に本体とスピーカーは不可分なことに注意したい。 [SONY CMT-A01MD ミニコンポ]■主な故障と原因スピーカー出力なし → ケーブル脱線、ハンダ付け劣化テープ再生不可 → ピンチローラー保持部品破損CD再生不良 → フォトセンサー汚濁、ハンダ付け劣化■修理作業 スピーカーだけでなくヘッドフォンからも出力がない。原因に頭を巡らせながら分解すると、基板をまたぐケーブルが脱線していた。 繋ぎ直すと出力は戻ったが、ケーブルに触れるとブツブツ音が途切れたりする。コネクタ部のハンダ付けクラックだろうと思い、補修すべく分解を進めると、「ブチッ」と基板側にハンダ付けされているコネクタがもげてしまった。少しショック。 配線パターンを追い、ジャンパー線でもげたコネクターを接続補修した。細かな電子部品が基板両面に実装されているため、回路修理は非常に難儀である。 国内ではサービスマニュアルも入手できないため、 この年代以降の機種は修理できる余地が少ない。 CDは鳴るようになったが、CD-RWだけが検知されない。フォトセンサー検知も行っているようなので、そのクリーニングとハンダ付け補修を行ったところ、 見事復旧した。 カセットテープが再生しないのは、片側のピンチローラー保持部品の一部が破損しているためであることを突き止めた。 メーカーに確認したところ、出荷できる当該保守部品は在庫切れとのこと。仕方なく補修したところ無事に復旧。しかし、この思案作業に丸一日を要した。 今回の機種は2004年発売と比較的新しい機器であったが、社外に出荷できる保守部品が既に在庫切れになっているものもあることが判明した。社内で修理に使用する在庫はあるらしい。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2011年12月04日
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ぼちぼちと機械修理を楽しんでいる。今回はアイワのミニコンポだ。 アイワと言うと、中高年には馴染み深い会社だが、若者には知らない人も多いだろう。 同社は、1951年に設立された企業だ。 カセットデッキに定評があり、バブル期に発売された高級カセットデッキは、今も人気が高いようだ。 2002年、経営難からソニーに吸収合併され、ソニーの1ブランドとしてAIWAが残る。しかし、2008年にソニーからAIWAブランドの終息が宣言され、現在に至っているそうだ。 そんなアイワのミニコンポ「XR-FD5」 の故障品を修理した。アイワの製品を修理するのは、初めてだ。 修理をしているとメーカーや機種、時代で設計や仕組みが異なり、非常に興味深い。当時、製造に関わった人々が、何をどう考えた形にしたかに思いを馳せると更に面白い。[修理が完了したアイワのミニコンポ「XR-FD5」]■故障内容カセットテープの音がこもるMD再生不良片方のスピーカーのウーファーから音が出ない■故障原因の予想と修理方法テープ磁気ヘッドの汚れ → 分解して無水アルコールでクリーニングMD光学レンズのの汚れ → 分解して無水アルコールでクリーニングスピーカー内部配線の断線 → 分解して再接続■修理 ともあれ分解だ。この機体はかなりキレイな部類だ。 分解していて一番嫌なのは、タバコの煙でスモークされた機体だ。どんなに丁寧にクリーニングをしても、タバコ臭が僅かに残り、機器の発熱と伴に漂ってくる。 この機体は非喫煙環境で使われていたようで、タバコ臭やヤニの付着はまったくない。 さて、カセットテープユニットまでは、簡単に分解できた。 [カセットテープユニット] テープユニット自体は、ゴムベルトの劣化もなく汚れも少ない。磁気ヘッドとゴムローラー、ゴムベルトを無事にクリーニングした。 電子基板を外して分解を進める。 この手のオールインワンのミニコンポは、上から順番に分解していかないと、それぞれのユニットを取り外すことができない構造となっていることが多い。 さて、フロント操作パネルを外すと、MDドライブユニットだ。各ユニットと電子基板を接続するケーブル類の取回しがかなり煩雑だ(元に戻せるかな(^_^;)。製造時の苦労がしのばれる。[MDドライブユニット(金属の箱)] MDユニットの金属カバーを外し、光学レンズと磁気ヘッドを無事にクリーニング。 [MDユニットと光学レンズ] 更に分解を進め、CDドライブユニットを取り外す。 [メンテナンス中のCDドライブユニット] CDトレーのロック機構が、初めて目にする仕組みで少々手間取ったが、何とかクリアー。分かってしまえば、なるほどの仕組みと思うのはいつものことだ。 ここでもう一つ初めて目にしたのが、CD光学レンズの防塵カバー機構。レンズの移動と伴に自動開閉される仕組みだ。これはユニーク。お陰でCD光学レンズの曇りは少ない。そのレンズをクリーニング。 これで故障箇所を一通り修理したことになる。ここで一旦元通りに組み直し、故障が直ったかを確認する。 OKだ! 再び分解し、各ユニットやパーツを清掃。洗浄できるものはキレイに洗浄する。そしてきれいになった部品を組み立てて完了だ。二回目なので、組み立ては多少手際が良い。 次はスピーカーだ。 スピーカーはミニコンポに比べると、圧倒的に簡単な構造だ。しかし、ねじを巧みに隠してあったりすると、分解を始めるまでに時間がかかる。 このスピーカーも最初は六角ボルトを外すだけと思っていたら、なんとダミーだった。本当のねじは、スピーカーカバーの取り付けゴム穴の下に隠れていた。 [化粧板を外して分解中のスピーカー] この写真の状況まで来れば、後の分解は簡単だ。各スピーカーユニットに傷や凹みはない。 分解を進める。 各ユニットを接続する配線が出てくる(写真撮影忘れ)。ユニットや配線に断線はないようだ。配線はハンダ付けではなく、端子接続されている。端子の接点不良を疑い、端子を磨いた。元通りに組み直して、故障が直ったかを確認する。 OK! これで故障箇所の修理は全て終了。予想した原因が見事的中した。滅多にないことだ(^_^; さて、最後に修理が完了したミニコンポとスピーカー、ラジオアンテナや外部機器を接続し、システムとして機能するかをテストする。 テストと言っても、専用の測定器(すごく高価)がある訳ではないので、 実際に再生や録音をしながら、耳で聞いて音とびや歪がないかを確認だけだ。 ただし、全ての機能をテストしていたらいくら時間があっても足りないので、再生/録音/入力/出力を中心に機能テストを行う。 それでもこの機種の場合、CD/MD/カセット/ラジオと4つの音楽ソースがあるので、再生だけでも各1時間、合計で4時間は試聴を行うことになる。 録音やその他の機能を確認すると、延べ7時間以上はテストする勘定になる。無論、終始張り付いている訳ではないが、再生テストの時は、別作業をしながら終始聞き耳を立てることとなる。 さて、本コンポはまったく問題なし。一発合格。 因みにCDチェンジャー等、複雑な機構を持つ機器になると、一晩中再生テストをさせることになる。朝起きて、CDが詰まっていたりするとガックリと来る。 そんな作業を経て修理が完了した機器は、オークションで嫁入り先を探すことになる。良い嫁ぎ先が見つかるようにと、少し父親の気持ちになる。追記 分解や修理は、危険のないように注意し、 自己責任で行ってください。また、分解や修理をするとメーカー保証や修理が効かなくなる場合があることにも留意し、あくまでも自己責任で行ってください。
2010年09月01日
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前回の階段下押入の湿気対策で書いたのですが、押入を含む我が家の湿気対策の切り札として、床下の土間にポリエチレンシートを敷設することにしました。防湿シート、透明ポリフィルム広げたら2m幅です。建築用ポリシート0.15mmx1000(W)mmx50m巻 2本入 色々調べて考えたのですが、やはり湿気の最大の供給源である床下土間からの湿気供給を遮断することが、最も効果が高いとの結論に至りました。 土間からの湿気供給を遮断すること無く、調湿剤(炭、シリカゲル等)を設置しても、押入に入れる除湿剤と同じで、吸湿能力を超えてしまえば元に戻ってしまいます。床下換気扇は、長期的に見ても効果はあるでしょうが、いつも湯気が立ち込める風呂の換気をしているようなもので、やはり元を断たない限り「乾燥」は無いと考えました。 最近の住宅は、基礎設置時に土間に防湿シートを敷き、コンクリートを打設するようですが、我が家は築20年のため、土間はむき出しの状態です。 [土がむき出しの床下の土間の現状] また、床下換気口も要所にしかなく、今時の基礎パッキンによる全周囲換気では無いので、どうしても湿気が溜まりやすい構造になっています(背後は林、山ですし)。 幸い、ポリシートは安価に入手できることが分かりました。 幸い、台所に床下収納があり、床下へのアクセスも可能です。業者にお願いするとやっぱり高いので、DIYでがんばることに決めました。 ポリシートの敷設面積を計算すると、50m巻き1本で足りそうです。2本入りの商品ですので、一本は万一の時の予備としました。 ポリシートの接着には、ブチルゴムの両面テープを使用することにしました。防水気密テープ ブチルテープ 1巻より全天テープ(両面) 防水テープ No.692 0.5mm×50mm×20m 1巻入り 【3万円以上送料無料】 作業装備として、防塵マスクと防塵ゴーグル、ゴム製作業手袋も調達しました。 床下は埃やカビが多く、またシロアリ駆除薬も散布されていますので、健康と安全に注意する装備としました(頭には手ぬぐいを巻きました。)。東洋 防塵マスク替フィルター NO.1510 3枚入【ゴーグル・メガネ】くもらない防塵ゴーグル G2001-G2 作業用の照明は、電球型蛍光灯を家庭用の延長コードを蛸足接続して使用することにしました。電球型蛍光灯は、あまり熱くならないのとプラスチック球のカバーがあるため、ちょっとのことでは割れないからです。 即納 東芝 EFG15EN/13-ZJ 昼白色 60W形 ネオボールZ 電球を電源コンセントに接続して使うには、次のようなアソケットダプタが必要です。 ソケットアダプター HS-L26PSAD-G さあ、 作業準備完了です。(つづく)
2009年11月14日
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今回の修理は、「Panasonic SC-NS550SD SDミニコンポ(発売日:2007/4/26)」 だ。パソコンなしで簡単にSDメモリーへ音楽を録音できるのが特徴の一台だ。 [Panasonic SC-NS550SD SDミニコンポ] 音楽の著作権を厳格に捉えて設計されており、SD-Audioフォーマットに対応した機器/ソフト以外では再生できない仕様となっている。■主な故障と原因CD再生不可 →CD光ピックアップ劣化■修理 今回最も手間取ったのは、「分解」だった。2007年製と新しい機種と言うこともあり、随分とシンプルな作りになっていながら、分解するには分かり難い設計になっていた。3D-CADの賜物と言ったところだろうか。 ここまでの分解は簡単。 しかし、このプラスチックの台座を外さないと、その後の分解ができないことを探り当てるまでに小一時間を要した。 CD光ピックアップは、「Panasonic製 RXQ1476」のようだが、同社パーツは型番の明記はない。クリーニングのみで復旧。半田付けの結果が多数認められたため、予防的に補修を行った。 スピーカーユニットはフルレンジ1つのみだが、良い印象の音に聞こえるのは、技術進歩の結果と言ったところか。以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月20日
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今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1 CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1 一方で本機種にはOEMもあった。DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)■主な不具合症状と原因CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化■修理 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。 結果、LCD表示の回復を確認。 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・給脂し、正常な音量調整の回復を確認した。 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年02月05日
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今回の修理は、「アイワ XR-H55MD MDミニコンポ(発売日:1998年)」だ。ルーレット式の3CDチェンジャー、MD(MDLP非対応)、ダブルカセットTAPE、AM、FMを搭載する。[本体:CX-NH55MD、スピーカー:SX-FNH51(写真無し)、リモコン:RC-7AS08]■主な不具合症状と原因CDをどのトレーにセットしても再生しない → 主にCD光ピックアップ(CDOPU)の経年劣化、次いでゴムベルト(2本)の経年劣化等ダブルTAPEデッキが双方ともに再生等不可 → ゴムベルト(5本)の経年劣化MDは再生するも録音に失敗する → MDレンズの汚れ、設定値の狂い■修理 動作確認後、分解開始。塵の侵入・付着が顕著。適宜清掃しつつ作業を進める。 CDチェンジャーメカを点検・清掃・注油しつつ、CDトレー開閉用ゴムベルトを交換。 CDトレー回転用ゴムベルトを交換するも摩擦が大きくトレー回転に失敗。改めて中古ゴムベルトに交換して回復を確認。 CDトラバースメカを清掃・注油し、CDOPU(SOPY KSS-2113F)をKSS-213Cで代替交換して回復を確認。 ダブルカセットTAPEメカのゴムベルトの経年劣化(軟化・溶断)を確認。これを除去・清掃。 新しいゴムベルト(5本)を設置・各種調整して回復を確認。 MD(MDOPU:SONY KMS-260B、ATRAC IC:CXD2652AR)は、MDレンズやMDメカを清掃・注油し、各種再調整をして回復を確認。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年12月14日
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ソニーの平面型スピーカー「SS-X300」を入手して以来、平面スピーカーにハマってしまった。ソニーやアイワ、テクニクス、富士通テンなど合計7セット14本と増殖中(^_^;。[中古で集めた平面スピーカーたち] もちろん、現在は販売されていないので1980年台の中古品である。しかも、高級機は未だに数万円と高額で取引されている。私はオーディオマニアではないので、ここにお金をかけるつもりはない。普及機種・故障品を安価に入手し、メンテナンスして音が出てこそ楽しい。まぁ、修理マニアですな。 さて、平面スピーカーにハマった理由だが、「音が驚くほど良い」の一言。具体的には、次の感想だ(以前も書いたが)。透明感がある音(透き通った湖を覗いたような、透明感ある音)解像度が高い音(バックでこんな楽器が鳴っていたんだ)大きさの割りに意外と低音が出る(ベースや大太鼓が聞こえる)フラットでリニアな音圧特性(低音から高音まで同じ傾向の音)音量が小さくても、上記の傾向に変わりはない費用対効果が高い はっきり言って、私がこれまで聞いたスピーカーの中で、最も良い音に感じた。 音の良し悪しは、料理の美味い不味いと同じで、個人の嗜好とその場の雰囲気に大きく左右される。よって、自分が「いい音」と「感じた」スピーカーやその他の音響機器を選べば良いと割りって考えている。 ここで、平面スピーカーをドライブするアンプだが、相性が良いのは1ビットデジタルアンプを搭載した機種だ。アンプとスピーカーの特性が同じ傾向のためだろう。 私は、ΔΣ1bitデジタルアンプを搭載したシャープのSD-CX11を使っている。これも中古で入手し、修理したものだ。 逆に独自の音作りをし、既に定評のある機種やメーカーのアンプは、相性が悪いように感じる。 しかし、これだけスピーカーが増えると聞き比べをしたくなるものだ。「そんなことより、置き場所のことを考えて!」とは妻の弁。 また1セット届いたようだ。
2010年09月09日
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今回の修理は、「Pioneer X-B501 CDチェンジャーミニコンポ(発売日:1994年頃)」だ。同時期に発売の「Pioneer PD-F51 CDプレーヤー」をセットに組み込んだミニコンポだ。立派なセットスピーカーも存在するが、今回は修理対象外のため、写真はない。 [Pioneer X-B501 CDチェンジャーミニコンポ] [(上)CDチェンジャープレーヤーデッキ:PD-P840F (下)ダブルTAPEチューナーアンプデッキ:RX-P840] [両デッキは専用システムケーブルで接続される] 本機は、過去に4回のメーカー修理歴があり、5回目に「部品がなくなった」とメーカー修理を断られ、当方に修理依頼をいただいたものだ。 過去のメーカー修理で、CD光ピックアップやTAPEメカ、同磁気ヘッドなど、主要部品を交換してあったため、幸いにも下記の修理のみで回復できたことは、幸いだった。■主な故障と原因CD再生不可 → 関連歯車の脱落CDチェンジに失敗する場合がある → メカの摩耗などプラス1スロットインメカでCD取込不良 → 経年によるグリース劣化などハンダ付け部の劣化■修理 「CDチェンジャープレーヤーデッキ:PD-P840F」は、インターフェース基板を除き、PD-F51と同一であるため、部品も共通だ。PD-F100も全体の仕様は異なるが、CDの基本メカは共通しているようだ。 一連の不具合症状の確認と点検の後、分解を開始。 確認すると、歯車の一つが脱落していた。これは本機種によくある故障の一つで、毎度同じ位置の歯車だ。 脱落した歯車は、ポリスライダー製のスリットワッシャーで軸に固定されているが、このワッシャーが経年使用で脱落し、結果、同歯車も脱落して先の不具合症状を呈する。 同ワッシャーの代替品にEリングを使用し、同歯車を再設置した。この修理により、他の機能の点検が可能となる。 「CDチェンジに失敗する場合がある」不具合については、メカをオーバーホールすることで一旦は改善を確認。しかし、1時間以上放置すると、同様の不具合が再発することが判明。 何度かオーバーホールやグリースアップを試したが、大きな改善はなかった。結果的には、メカをユニットごと交換することで回復したことからすると、メカ部品の摩耗が原因であるったと考えられる。 プラス1スロットインメカは、オーバーホールで回復した。 繰り返し、CD再生やチェンジ動作の確認を行う。 写真は掲載していないが、「ダブルTAPEチューナーアンプデッキ:RX-P840」には、800箇所を超えるハンダ付け部の劣化が見つかり、こちらもすべて補修を行った。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年08月17日
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今回の修理は、「Victor RC-MD33 MDラジカセ(発売日:1999/5)」だ。 MDを搭載したClavia(クラビア)シリーズの初代モデルだ。MDLP規格発表前年のモデルのため、同規格には非対応だ。翌年には、MDLPに対応したRC-MD330が発売されている。 印象としては、この年代のラジカセとしては比較的大きなサイズと言うこともあり、低域から高域までフラットな音が出る。また、教室程度のスペースならば十分な音量が得られる。[ビクター JVC RC-MD33 MDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生時に顕著な音とび → CD光ピックアップ(CDPU)の劣化MDは認識するが、再生/録音ができない → MD光ピックアップ(MDPU)の劣化、MD録音磁気ヘッドの故障(変形)、MD制御基板のコンデンサの性能低下補助電源用の電気二重層コンデンサの性能低下■修理 この年代の機種になると、分解・組戻しがし易く設計されている。 CD再生不可の原因は、CDPU(SONY製 KSS-213C)の経年劣化。これを交換して復旧を確認。これでも回復しない場合は、CD制御基板上のトランジスタ(2SA952)の故障が考えられる。 MDブロックは、1998年から1999年にVictor製の機種で見かける形式だ(Victor RD-MD5や同UX-MD1。ただし、MDPUや同制御基板などの細部は異なる)。 MD不具合の原因は、MDPU(SONY製KSM-260B)の劣化とMD録音磁気ヘッド(HMD-7B)の変形だった。これらを交換・調整して一旦は回復を確認。 しかし、MD再生/録音のテスト/エージング中に異音がしはじめ、録音に失敗する不具合が発生。調査したところMD制御基板の固体電解コンデンサの性能低下が原因と判明。同仕様の固体コンデンサは入手性が悪いため、仕様の近い液体電解コンデンサで代替交換して回復を確認した。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月01日
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