★本の紹介シリーズ★
『 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~
』7巻
最新刊はもっと先の巻まで出ていますが、読んでなかったので、7巻です。
『 光とともに
』はドラマ化もされましたので、けっこうご存知の方も多いのでは。
ドラマは終わっても、マンガはどんどん続いてますよー。
小学校高学年編です。
かなり詳しく取材して書かれているので、
専門書並に勉強になり、しかもわかりやすい!
「障害児教育」「特別支援教育」関連の本として、
大変おすすめです。
=========================●7巻の内容より
p45 アスペルガー症候群の説明(あくまで一例ですが)
p46- 調理に役立つサポートの知識
・ たまねぎは、30分間冷蔵庫に入れると、切るときに涙が出ない。
(または、電子レンジで20秒加熱する。)
※この前の日曜の調理で試してみました。ほんとでした!
・ 透明なまな板の裏に包丁で切るときの間隔を線で書いておく。
など
p100- 就労支援「 ジョブコーチ
」
ジョブコーチがついて、
自閉の人がわかるような手立てを示してくれたら
企業の中で働ける
p226- 発達検査AAPEP の実際
職業スキル「仕分け」のチェック
(1)4つの皿の中にそれぞれ見本が1つずつ入っている。
ちらばった部品を、見本を同じ皿に仕分けしていく作業。
(2)見本カードと同じ部品を袋にパッキングし、箱に入れる。
※マンガの絵や説明を見ながら書いているので、
厳密な検査の説明とは異なる場合があります。
p236 学校でできること
(いらない情報を省いてシンプルにしたり、
実際に目の前でやってみせたり・・・)
巻末コラム 「 大人になる自閉症の人の進路について 」より
・ 私たちの国では、一定の割合(民間企業で従業員の1.8%)で
障害者を雇用しなくてはならない法律があります。
「 自閉症を持つ人が働く -私たちの場合- 」
・ 障害者には働く場がほとんどない 。
・あるのは障害者雇用のための施設だけ。
・しかも 月 給はたった一万円というのが現状 である。
・障害者が、健常者に混じって教えて貰いながら頑張って仕事をしたほうが、
能力は伸び、やる気もどんどん出てくるようです。
・私たちの作業所のコンセプト
1)重度の方でも無理なく参加して、地域で楽しく生活する。
2)作業は、 ビジネスの発想
(儲かる仕事・販売の仕組み作り)
★ 福祉にあって「売る」発想への転換
3)一人ひとりのニーズにあったきめ細かな対応
( 個別支援計画
の作成)
4)休日の余暇や生活についても関わる
5)市民との関わり(街中の作業所、市民との協働)
=============================
「特別支援教育」では、将来の就労も見据えて、
引継ぎや情報の共有、連携を図っていかなければなりません。
「将来の仕事」についてのイメージをもち、教師が知識を持つことはたとえ小学校の段階でも必要なことでしょうね。
日ごろあまり接点がないだけに、「就労支援」について教えてもらえる本は本当にありがたいです。
「兵庫県特別支援教育第四次推進計画」に… 2024.03.14
東京都の都立高校はすべての高校で「通級… 2024.02.08
兵庫県教育委員会が「特別支援教育に関す… 2023.12.27 コメント(1)
PR
Category
Keyword Search
Free Space
Calendar
Comments