『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
付箋を貼ったところを具体的に読み返していく連載記事の第10回。
今回は、「 不登校について
」というところからです。そこから始まって、本書全体の第3章「育児と社会」が終わるまでの範囲から、
部分的に紹介します。
子どもが学校に行きたがらないと、親はどうしてだろう?と学校に原因を求めます。
学校関係者としては、 「やっぱりまず1番に、学校がその子にとって
楽しいところであるように!」
と願わずにはおれません。
今回のところは、不登校への対応、というより、前回同様、根本的な考え方というようなところです。
だから、子どもに対してどうするかというようなことより、
かえって、自分を振り返って、自分はそういうことができているか、
ということを思いました。
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『 子どもへのまなざし(続)
』読書メモ10 (p233~2)
( #の後の緑字
は僕のコメントです。)
・自分だけを大切にするという生き方では、自分を生かすこともできない。
・本当に自分を大切に生きるということは、
他の人を大切にすることによって、
自分も大切にされながら生きる
ということ。(p242)
#ああ、僕はこれをめざしているんだなあ、と思います。
いつも、「他人よりもまず自分が大事」とか、
「ラクしたい」とか、「他人のことは他人ごと」とか、
思っちゃうんです。
自分がしんどい時ほど、そうなります。
でも、時には自分のことより他人のことを優先するぐらいの、
「人を大切にする」行為をおこなわないと、
結局自分が人に大切にされることもなく、
ただただ不満を抱いて生きるだけになってしまいますよね。
「情けは人のためならず」
(情けは、人のためだけでなく、めぐりめぐって、結局自分にも返ってくる)
ということわざを思い出します。
・自立的に生きるということは、
自分だけでなにかができることではなく、
人と協力してなにかができるようになること
。(p244)
・人と協力してなにかができるようになったら、
教室は楽しくなるし、放課後、仲間との時間も楽しくなります。
・人と協力してなにかができなかったら、
教室に行くこともできません。
・ まず、仲間と協力して、なにかができるようにならなくてはいけない のです。
・
(昔の親は) 今の親ほど、そんなにダイレクトに、
親の要求や期待なんかを、子どもたちにむけなかった。
それは、親自身が生きていくために、
もっとさしせまった、日々の関心事があったから。(p254)
#親も、子どものことばかりでなく、
「自分の人生を生きる」ようにしたほうがいい、と思います。
僕の場合、親になってからも、
「自分のことばっかり」になっているな気がしますが(^^;)
・
(社会に適応できない子どもたちへの) 話というのは、最初のうちは、
相手が主役でいられる話題
を選んで進めていくのです。
たとえば、若者のファッションとか、若者が今好む音楽であるとか、
とにかく、 相手がよく知っていて、私が不案内なテーマを選ぶわけです
。
そうすると彼女たちは、自分がこの人に、教えてあげなくてはいけない
という立場ですから、慣れてくると生き生きと語ってくれます。(p267)
・来る日も来る日も、彼女たちの話を聞いているのです。
絶対に相手が求めるまでは、こちらからの意見をいわない 。
#これが、なかなか、できないんですよね(>。<;)
・彼女がこなくなったら、それで終わりになってしまうからと、
早くからこちらの意見をいったりすると、
彼女たちは、もうこなくなってしまう
。
#いつも、自分の意見をすぐ言ってしまう自分がいます。
「ここで言っておかないと」と思ってしまうんですね。
でもこれは、「ホントに相手を大切にしている」ことには
ならないですね。
そして相手のココロは離れていく・・・。
自己嫌悪・・・。(>。<;)
(~『 子どもへのまなざし(続)
』p284まで)
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今回、かなり内容的に第9回のブログ記事とリンクしています。
一度読まれた方も、ぜひもう一度 第9回
にも目を通してもらえたらと思います。
『
子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
次回から、大きな章の第4章、「障害を持つ子ども」に入ります。
☆第10回まで、ずっと読んでいてくださって、ありがとうございます。 (^0^)
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