きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2011.10.29
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カテゴリ: 本の紹介

今日は音楽会の職員劇のために昔のアニメのことを調べていました。

ネットで注文した「ヤッターマン」の実写映画ガイドブックを見たり、「タッチ」のマンガを買ってきたり・・・(^^)。

劇の準備って、ただの余興にしか過ぎないんですけど、凝ってしまうんですよね。

さて、それはともかくとして、いつもの読書メモいきます。

今日は斎藤孝さんのオムニバスものです。

斎藤孝さんと言えば、「声に出して読みたい日本語」。

この本も、それと同じように、古今の名作を部分的に収録しています。

おもしろいのは、マンガも2作入っていること。

子どもの頃好きだった「まんが道」も入っていたので手に取りました。

斎藤孝さんが読むときの視点を整理してくれるので、生き方・考え方を考えるうえで、なかなかいいです。


『斎藤孝 人間劇場
(斎藤孝、新潮社、2002、1300円)

================================
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 小林秀雄からイチローまで。
21の名文をからだに響かせて生きる力を強くする。

【目次】(「BOOK」データベースより)

/4 自分は...だ/5 こころの弱さ/6 その人はどんな人間か
/7 わかっちゃいるけどやめられない
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では、いつものように、個人的に響いたところをピックアップしていきます。

『人間劇場』の一端を垣間見てみましょう!

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『人間劇場』
読書メモ ロゴ

・見る眼を心得ていさえすれば、
 出会う人たちが役者に見えてくる。

・優れた文学は、日常において 人間を見る眼 を養ってくれる。

・私にとっては、 人間を見る眼を養ってくれるものが文学 なので、
 これらの文章はすべて私にとっての文学だ。

・テキストは1つではなく、
 2,3のテキストを比較しながら読むのが効果的。

 1つのテキストを読み込むときには得ることの出来ない視点が、
 テキスト相互の響き合いによって得られる。

・「君は友にとって、
 超人を目ざして飛ぶ1本の矢、 憧れの熱意であるべきだ
 (ニーチェ・中公文庫『ツァラトゥストラ』より)

・「刎頸(ふんけい)の交わり」(司馬遷『史記』より)

 その友人のためならば、たとえ首を斬られたとしても後悔しない、
 それほど強い信実の友情を表現した言葉。

・賢治にとっての自由とは、
 何も負担がなかったり、抑圧がない状態ではない。

技があることによって自由を獲得する のだ。

 どんな仕事にも技がある。

 生まれつきの才能だけで、そこそこに楽しんでいる人間には、
 強い仕事はできない。

アイデンティティ は1つではない。

 単純に、社会的な地位や民族などで答えるのではなく、
心の「張り」を持って答えることのできるものが
 アイデンティティだ。

 逃れがたく自分の本質になってしまっているもの、
 しかもそれが誰か別の他者とどこか共有されているもの。
 これがアイデンティティである。

 自分1人きりのものでは、他者との繋がりがない。

「自分が弱い人間であることを知られるのが、
  死ぬほどいやだった」

 「中学に入って、周囲であまりにも日常的に目にする
  子どもっぽい幼稚ないじめによって、
  小さないじめや嫌がらせに対する感覚がまひしていったように思う。

  自分もかつて陰湿ないじめにあったことから、
  人の痛みがだれよりも分かるはずなのに、
  環境に慣れてしまった。」

 (豊田充『「葬式ごっこ」8年後の証言』より)

・かつても救いようのないいじめは歴然としてあったのであり、
 子どもは放っておけばいつでもいじめに走るということだ。

 いじめをなくすカギは、
大人が子どもに対して いじめは絶対にいけないという
 断固とした決意を示し続けること
だ。

・「お前は、自分で自分の欠点を並べたてて、
  自分の気休めにするつもりなのか。

  そんなことをする隙(ひま)があったら、
  なぜもっと苦しんでみないのじゃ。

  お前は、本来自分にその力がないということを
  弁解がましくいっているが、
  ほんとうに力があるかないかは、
  努力をしてみた上でなければわかるものではない。

  力のない者は中途で斃(たお)れる。
  斃れてはじめて 力の足りなかったことが証明されるのじゃ。

  斃れもしないうちから、自分の力の足りないことを予定するのは、
  天に対する冒涜(ぼうとく)じゃ。

  なにが悪だといっても、
  まだ試してもみない自分の力を否定するほどの悪はない。
  それは生命そのものの否定を意味するからじゃ

  (下村湖人(こじん):『論語物語』の中で孔子が語る言葉)

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『「葬式ごっこ」8年後の証言』は、いじめを考えるうえで、学校関係者は読んでおいた方がいいと思える本です。

もうかなり古い本になってしまいましたが、
こうやって斎藤孝さんの本に部分的にでも収録されることで
多くの目にふれることができるのは、社会的にも意義深いと思います。

それでは、また!

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Last updated  2011.10.29 21:06:57
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