非常にいい本を読みました。
「いい」と思ったところに付箋を貼ったら、
付箋だらけになりました。
50か所くらい貼ったと思います。
小学校の先生、
小学校の先生を目指す人に
おすすめです。![]()
『 きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば
「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味』
(岡崎勝、
今日から何回かに分けて、その中身を読書メモとして書いていきます。
==============================
『きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば』
1
(最初からp31まで。
太字
は、この本の内容。 緑文字
は僕の個人的な感想です。)
・「 共感と勇気 」
つまり、 子どもたちや親を理解し 立場をわかりあうこと 、
そして 大事なことや想いを彼らにきちんと伝える勇気 が、
ボクたち教員には必要なのだ。
(新学期 はじめて出会う子どもたちに)
・時間割や活動表といった掲示物は、
できるだけ 子どもたちと少しずつ作っていく
のがいい。
最近は、PCソフトのイラストなどを使って
簡単に掲示物を作ることもできます。
でも、 自分のクラスは、時間がかかってもみんなで作っていこうという
気持ち
があれば、それも大事にするべきです。
クラスって、そうなんですよね。
「子どもたちと少しずつ作っていく」、
それが「クラス」です。
僕はパソコンを使いたがるので、
教材や掲示物など、何でもパソコンを使おうとします。
でも、確かに子どもたちと一緒に手作りで作っていく、
そのほうがいいなーという気はしているんです。
近頃は何でも、早くて見栄えのいいものを求めがちですけど、
昔の教育からずっと本質的に大事だったものって、
そういうイマドキの「早く成果が出るもの」とは異質のもの、
という気がしています。
子どもたちと一緒に作るって、きっと楽しいだろうなー。
(そうは思うけどあまりそうやってこなかった反省を込めて
)
・出入り口の戸の 窓ガラス拭き
濡らした新聞紙で丁寧に拭く
と、
すばらしくきれいになります。
「出入り口のガラスだけでもきれいにしておくと、
教室がすっきり見えますよ」
これも、僕はやっていなかったのですが、
やってみたらいいんだろうなーと思うことです。
わりと年配の先生は新聞紙できれいにするというやり方を
されているんですが、若い人はあまりしないですね。
ベテランの先生に昔ながらのやり方を学ぶのは
とても大事だと思っています。
こういうことを受け継いでいかないといけない。(^_^)
(「楽しい教室」)
・教員は、「その楽しさ」の判断を、
子どもによって決めてもらうという「厳しさ」を
受け入れる必要がある。
この本には出てきませんが、「
仮設実験授業
」という授業があります。
「 たのしい授業
」という月刊誌で、毎回実践が発表されています。
その授業では、 授業の評価を子どもたちに取ります
。
僕も部分的にやったことがありますが、
子どもの評価(5段階評価)をとるって、厳しいものがありますね。
でも、だからこそ子どもの声を次の授業に生かせる。
教師が、この授業は「よかった」とか「よくない」とか、
「楽しかった」「楽しくない」とか、
勝手に決め込んで議論することがよくありますが、
「子どもはほんとにそう思っているの?」というのはとても
大事なポイントだと思います。
それは、子どもに媚びるとか迎合するとかいうことではなくて、
授業が「子どものためのもの」である以上、
子どもの声をしっかり汲み取って授業を作っていくのは
当然のことなんですよね。
(授業って なんだろう?)
・ボクは子どもたちが「おもしろい」と感じ、
充実感を彼らなりに味わってくれていれば
それでいいと思っている。
・「 授業はその場かぎりのダイナミックな活動 」だ。
・授業は、 結果ではなく、その過程こそが重要 。
・子どもにとって「労働」でもなく 「仕事」でもない
「 活動
」なのです。
・授業の過程において、子どもたちの活動が
どれだけ充実するか。
・授業が一方的なサービスの過剰とならないように、
うんざりしている子どもたちを、
慎重によく観察し眺めることが大事。
・「先生も知らないことやわからないことがたくさんあるから、
勉強しているのだよ」という、
「先生も学習者である」というメッセージを子どもに届けるのは
大切なこと。
基礎学力の向上、ということが盛んに言われます。
「その授業でどんな力をつけたいか」
「その授業でどんな力がついたのか」
それは大変大事な視点だと思いますが、
それに偏りすぎてもいけない。
百マス計算の反復練習で確かに計算力はつくと思います。
でも、そのうち、同じことの繰り返しでうんざりする子が出てくる。
充実感を感じ続けるには、やはり工夫が大事。
百マス計算でも何でも、授業としてはいろんなやり方はあるだろうけれども、
「授業は活動。過程が大事」というのは、
「今ここ」の子どもたちを大事にしている言葉なので
僕は、これは忘れてはならない、と思います。
(p31「授業ってなんだろう?」まで)==============================
次回は「 身体と心の成長をめぐって
」のところからを
読んでいきます。
「成長」について、著者自身が「身長が伸びない子」を担任したことにより、はたと考え直した内容が書かれています。
「伸びる」「できる」ことが必ずしもいいことなのか?
教育現場で当たり前に「いいことだ」とされていることを考え直す、とてもいいきっかけを提供してくれます。
では、続きはまた次回!

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