本棚整理中につき、2018夏の読書メモ第2弾。
自己啓発小説の分野では大変有名な喜多川泰さんの『ソバニイルヨ』です。
『ソバニイルヨ』
・あらすじ(上のリンク先より)
========================
勉強が嫌いで、周りからどう思われているかばかりを気にして毎日生活している隼人。さらに、些細な出来事がきっかけで、仲の良かった友達との関係がもつれ、孤立することになってしまった。
ある日、自分の部屋に帰ると、そこには見慣れぬ物体が。
それは、長期間不在になる父親が残していったロボット・ユージだったーー。
========================
ロボット・ユージのことを隼人は最初嫌っていましたが、ユージの言うとおりにやってみるといろんなことがうまくいくようになっていき、2人はどんどん親密に・・・。
主人公隼人と自分を重ねながら、生き方・考え方について学ぶことができる良書です。
では、ロボット・ユージのセリフを少しばかり、紹介します。
========================
『ソバニイルヨ』![]()
・「 アイを知レバ、
自然と『自分だけ』ッテ考えナクナル」
・「隼人がアイを知レバ、時間はカカルケド、隼人の周りから隼人ヲ傷つけようとスル人はダンダン減ッテク。アイを知らなけレバ、ドンドン増エル」
(p98より)
アイを教えてくれるロボット「ユージー」の言葉。
アイとは何か。
難しいテーマを、子どもにも分かりやすいように教えてくれるユージーは、本当にありがたい存在です。
・「怒りっぽい人や、イライラしている人ホド、誰かに頼ッテ生キテル」
(p99より)
・「自分の1日の幸せは、誰かに頼って作り出すモノデハナク、 誰にも頼らず自分で作り出す
モノダ」
(p101より)
誰かに腹を立てたり、イライラしてしまうとき、どういった考え方でそれを解消していくのか。
人のせいにしている性癖がそれを生んでいるとしたら?
自分を変えない限り、イライラしてしまう人生は続いてしまう。
人は誰かに頼らずして生きられないけれど、意識が人のやることなすことに向きすぎているとしたら、もっと自分ですべてを引き受けていく姿勢になった方が、いいかもしれません。
・「勉強にしても、何にしても 必要最低限を超えないと損だ
」
(p134より)
これも、意識について。
特に、夏休みの宿題なんて、「終わらせればいいんでしょ」になってしまいがち。(笑)
「どうせやるのなら」と高いレベルで取り組む姿勢は、著名人の子どもの頃のエピソードを読むと、至る所に感じられるところです。大成する人は、必要最低限ではやってないですね。
========================
アイを教えてくれるロボット・ユージ。
うちの家にも、ほしい。(^0^)
AIの進化はめざましく、すでに家庭用ロボットは少しずつ普及し始めています。
ロボットの形こそとっていないものの、話相手になってくれたり、いろんな命令を聞いてくれるスマートスピーカー(AIスピーカー)がその代表。しりとりの相手をしてくれたり、なぞなぞを出してくれたりはするようです。
アイを教えてくれたら、完璧ですね。![]()
電子書籍版もあります。試し読み可。
ソバニイルヨ【電子書籍】[ 喜多川泰 ]
今まで喜多川泰さんの本はたびたび紹介しています。
どの本も、本当に素晴らしい内容です。
(過去の紹介本)
▼ 喜多川泰『手紙屋』~あなたが成功した後に出会う大応援団
(2010/11/28)
▼ 『心晴日和』~第1部 美輝 十四歳 (読書メモ)
(2010/09/16)
▼ 喜多川泰『君と会えたから・・・・・・』~今日一日を精いっぱい生きる。
(2010/09/28)
▼ 喜多川泰『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』
(2011/2/14)
「完璧なマニュアルを示してその通りにし… 2024.05.10
「ASK→FIND→GIVE」 ~クリス… 2024.03.28
「結果」よりも「プロセス」 2023.11.17
PR
Category
Keyword Search
Free Space
Calendar
Comments