きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2020.05.23
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昨日と一昨日、​​​非常に久しぶりに子どもたちが学校に登校してきました。
まだ 分散登校 なので、全員そろっていないわけですが。

勤務校では授業時間にどのクラスも 運動場 が使えるようにしていました。
必ず使わないといけないわけではありませんが、あいているところで思いっきり体を動かすことができました。

これまで長期間ずっと家で過ごすように言われていた子どもたち。
日々の運動量が圧倒的に足りていないと思われます。

斎藤孝さんは、『 子どもの集中力を育てる
少し古い本ですが、紹介します。

​​
『子どもの集中力を育てる』 【リンク先は古本】
(齋藤 孝、文藝春秋、2004、約1000円)


====================
・朝一番の活動として、はじめに体育ローテーションを行い、 ​思い切りからだを動かすようにしてから、日課の活動への取り組み方が変わった

​・ エネルギーを完全に吐き出すこと が、次の活動の有効な手立てになっている

(p148より)
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本書で紹介されている事例は、 パドマ幼稚園 の取組です。
幼稚園なので学校とは違うと思われるかもしれませんが、同様の取組は学校でも効果があると思います。

「体育ローテーション」の説明では、プールの時間にみんなで渦を作るときのように、自分から進んでしようとする意志が少ない子どもでも、全体の流れに身を任せながら活動を楽しむことができると書かれています。

子どもたちは多様ですので、「運動」ということがあまりに強調されすぎると、「きらい」「やりたくない」という子も出てきます。心理的な負担をあまりかけずに、みんなができる取り組みはステキです。


調べてみると、大阪にあるんですね。大阪の天王寺。知らなかった。びっくり

ページを少し戻って、今度はp121からの 「●個を問わないことの意味」 からも、少し引用します。

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​​このメニューのもう一つのすばらしい点は、非常に素早いテンポで流れていくものですから、 個人の誰ができて誰ができない、というようなことがまったく問題にされない ということです。できるできないではなく、とにかく 繰り返す ということが重要なのです。
・個人というより、園全体が一つの大きなからだになっているような印象をもちます。
・1人ができなくても、全体がやっているので リズムがこわれません。​​

(p121より)


こういう取組は、近年非常に少なくなってきたような気がします。
世間の風潮が、「個」にスポットが当たりすぎているような気がします。
それだけに、全体で、どんどん繰り返しやっていって、個人の記録よりも、全体がとにかく繰り返すことを追い求める取組は、新鮮ですらあります。

パドマ幼稚園の公式ブログ でも「体育ローテーション」にふれられていました。
リンクをはっておきます。
こちらも、素晴らしい内容です。
かなり気づかされることが多いです。

体育ローテーション。みんなとともに生きていく
 (「学校法人蓮光学園 パドマ幼稚園」ブログ:2014年4月20日の記事)


パドマ幼稚園の事例を読んだ後に、今度はp31からの 「●エネルギーは使い切る」 を再度読んでみましょう。
特別な環境でなくてもできることが、具体的に書いてあります。
たとえば、縄跳びにしても、次のような提案がされています。

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​​・縄跳び程度の軽いジャンプなら、1分あれば100回くらいできてしまう。
 1000回だって10分もあるとできるのです。
 そういうふうに 力を出し切って乗り越える体験 は、 自分はこんなにできるんだという自信 につながります。​​

(p33より)
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縄を使わずにただジャンプするだけでもいいと思います。
縄跳びのところを読んだら、次はp51からの 「●軽いジャンプでリフレッシュ」 にジャンプしてみましょう。

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​​​・私は講演会のときなどにも、よくみなさんに軽くジャンプしてもらってから始めます。
・肩甲骨など からだのいろんなところがこわばっていると、何かを受け入れるというのが難しくなります。からだをほぐすだけで、 聞く姿勢に積極性 が見えてきます。​​​

(p51-52より)
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僕は斎藤孝さんの講演会に、1回だけ参加したことがあります。
たしかに、その場でジャンプをして体ほぐしをしたような気がします。

学ぶというのは、学ぶ側の、学ぶ構えが、圧倒的に重要です。
学ぶ準備さえできていれば、しっかり学ぶことができます。
逆に、学べる状態にないなら、学びの時間は全くのムダになるかもしれません。
学ぶ構えを作るときのキーワードとして、「からだ」を意識しておくと、ずいぶん違うと思います。
学ぶ構えを作るために、机と椅子のみを使って「姿勢をよくして」「しっかり聞きなさい」という指導だけをするなら、効果はあまり望めないのではないか、と思います。
体を動かして学ぶ構えを作るには、斎藤孝さんの提唱されている方法は、かなりオススメです。大笑い

この本の前半には、「運動」に呼べるのかどうかも怪しいような、ほんのちょっとしたからだの使い方も書かれています。「四股踏み」とか「肩入れ」とか、「蹲踞」(そんきょ)とかです。
ちょっとした隙間時間しかないときでもできるのが、いいですね。

僕は子どもの頃に剣道を習っていました。
なので、その頃は蹲踞をずっと、やっていました。
確かに、体のバランスをとるために、効果がありそうです。


今回は、斎藤孝さんの『子どもの集中力を育てる』の中のページを飛びながら、学校でできる運動と、その重要性について書いてみました。
いかが思われたでしょうか?

すでに【休校期間お役立ち情報】のシリーズの第3回では、
同じようなテーマで家庭向けにも書いています。
興味がおありでしたら、そちらもお読みください。スマイル

【休校期間お役立ち情報】その3 子どもたちの外遊びを保障しよう





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Last updated  2020.05.23 12:20:22
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