フリーページ

2003年09月19日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
来月、私個人が著者(ペンネーム含む)になっている12冊目の本が出る。

言論の意味と価値が問われるものになりそうだからだ。

それはともかく……、
社長個人の著書をのぞけば、会社として手がけた物を含めて、
ISBN(国際標準図書番号)の一桁目に初めて0がつくものになる。
まさに“何でも屋”としていろいろやってきたので、
過去の仕事は、この「一桁目」がさまざまなのだ。

そういう仕事ぶりに対して、業界で先輩面した人の中には

私は、そういう人の小言は、ひとつのことしかできない人の「ひがみ」と聞き流している。

ひとつの分野に殉ずることで何かを表現したいという価値観もあれば、
さまざまな分野の仕事を通して何かを表現したいという価値観もある。
前者は、大学教授やその他該当する専門職あがりの人がやっていればいいことで、
たかがインディ編プロ(のスタッフ)に、そもそも専門性もハチノアタマもあったものではなかろう。

そんな私も、その昔、あるビジネス誌の専属ライターにならないかと、
スカウトされかけたことがある。

「繁栄によって平和と幸福を」という英語の頭文字をとった出版社の出す雑誌に
書いたとき、そこの副編集長だった人がハンターだった。
その人が、新たに発刊されるビジネス誌の編集長として他社に引き抜かれ、
その際、自分が知っているスタッフを揃えたかったらしい。


「あなたは、文章は下手だ。しかし、まじめにやっている。私は、そういうあなたに
チャンスを与えたいんだ」

もともとさして気が進まなかった話だったが、
その一言ではっきりお断りする決心が付いた。

「下手」と見下げられたからではない。「下手」だという評価を待遇の駆け引きに

本来なら、アナタなんか使えないところで使ってあげるのだ、
だから仕事に見合わないギャラでも勉強と思いなさい。
そういう「言葉の裏」が解釈できたのだ。

ちなみに、その待遇は、10年ぐらい前で週給8~9万ぐらいだったと思う。
専属ライターとしては妥当なところか。

ま、その後、いろいろあって、「週給8~9万ぐらい」が羨ましい時期も経験した。
何より、そこで専属ライターをやっていれば、その分野の人脈もできたかもしれない。
しかし、「やはり野におけ蓮華草」でよかったのだと思っている。

正直、いろいろな分野の仕事をするというのは、ビジネスライクに考えれば
合理的ではないかも知れないが、楽しい。
下世話な雑誌でも、学術的雑誌でも違和感なく原稿を仕上げるというのは、
それはそれでひとつのタレントだと思っている。

もちろん、特定の分野だけを扱う「効率のよい」仕事も、選択肢として
否定はしない。要は、自覚的な価値観であればいいということだ。

で、このページの趣旨に話を戻すが
ライターとか編集者、イラストレーター、レイアウターも含めて
主婦SOHOの人たちって、そもそもそういう価値観をもって仕事を考えているんだろうか。
もっと端的に書くと、何のために、何をしたくてその仕事をしているのか言えますか?

「納期は必ず守ります」「丁寧に仕事します」なんて当然の宣伝文句を
改めてうたわれても、
「そんなことしか言うことないの?」と、発注者としては逆に懐疑的になることもある。

発注する側は、ビジネスというものをよくわかっていて、
かつ良心的な人であればあるほど、
受注者を消耗品のように使い捨てるのではなく、お互いがハッピーになれる関係を
構築したいと思っているものだ。

そうした関係を構築できるだけの深みが、SOHOのアナタにあるのかどうか。
発注者の質(悪徳かどうか)は大事だが、受注者としての質の方もまじめに考えていただきたい。
ビジネスのよい関係を築けるかどうかはその意味では対等なのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年09月20日 02時37分19秒
コメント(5) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ladyたぬき

ladyたぬき

コメント新着

どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/yd754m-/ ちょ…
リナ@ 今日は苺ぱんちゅ http://kuri.backblack.net/u35v2bo/ 今…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
ダル伊藤@ ズ ル ム ケ自慢の奴涙目w 包.茎の方がピストンしてる時に、皮がこ…

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: