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不安の原点は「寄る辺なき存在」 一般に感じる不安は、これからどう判断してよいか分からない、これからどうなるか分からない、自分の決断が合っているのかという、自己決定能力の欠如を不安と捉えています。これは心配です。 本来の不安とは、自分の意味、自己主義、自己規定、絶対は無いということの一切、すなわち、私たちは自由で、何にも定義できるということ。言い換えると、不安とは自由の事であり、真の自由は不安の中にある。職業選択の自由と言うが、この中でしたい仕事を決めてしまえば自由ではない。何故なら、その仕事に向かっているのだから。私たちの自由の前には、必ず決定が含まれている。それでは予め決められていることになり、言語的には自由ではない。本来は、自由の中で選ぶことが自由だが、決定してしまっている。「決定するまでの自由」では、真の自由ではない。最終的にそこに定まる、つまり最初から不自由ではないか、という言語的矛盾に陥る。本当の自由とは、何も選べない、何も決まらない、何も無いことが自由である。そこに何かあれば自由ではない。もうそれは決定事項であり、目標、定めがある。定め無き存在こそ自由、言い換えると「寄る辺なき存在」が私たちの不安の原点である。だから、自由とは不安なのである、と師は言います。 このように、私たちの不安の原点は、全く無力な状態で生まれ養育者(母)無しには一瞬も生きられない、 「寄る辺なき存在」にあります。 不安神経症 安心と安全を与え、世話をし、信頼できる人がいる。それが無ければ、「基底不安」の中にいます。口唇期の発達課題である「基本的信頼」が「基底不安」を抑圧し防衛します。 しかし、私たちには0~1.5歳の時代の記憶が無いので。実感できる不安は肛門期の母と個として分かれる「分離不安」です。分離不安は母とのしっかりした愛着が形成されていなければ感じられないので、母という愛着対象が無かった人には、生まれた時の「寄る辺なき存在」の不安です。これが「不安神経症」です。これでは「寄る辺なき存在」である「基底不安」を防衛できないのです。 母が24時間傍に居て、授乳し、おむつを替え、入眠時に抱っこをして、安心・安全の環境を作る、これが無ければ不安の塊になるしかありません。 不安の本質は自由だから、自分を何かに規定すれば取り敢えず身の置き所が決まります。これを社会で考えると、自分の位置、ポジションを明確にすることです。 不安と自由がイコールになってしまったので、不安神経症の人は自由でありながら不安なのです。自由であればあるほど不安を感じてしまいます。何故なら、身の置き所を決めるために、自分で選び決めなければならないからです。ということは、不安の方がある意味、不自由。だから、不安神経症の病理を続けています。病理を止めずに、不安という世界に身を置いています。茫洋としているとはいえ、不安も一つのカテゴリーなので、そこに身を置いておくと自分の位置が決まるためです。何ものでもない存在よりは、不安の存在である方がまだ人間らしいと思うため、わざわざ自分を不安に駆り立てます。心配性はその最たるもので、在りもしない事を自分ででっち上げ、心配や妄想のストーリーにその不安のエネルギーを注ぎ込み、そこに身を寄せます。 幸せになりましょう 不安の本質は自由にあり、寄る辺なき存在の真の不安を露呈しないため、抑圧するためにも、分離不安は使われました。私たちは不安から身を離すことなく、不安と非常に親しく付き合いながら生きています。不安が無く幸せな人はほったらかしにされるので、楽しく幸せな世界にはあまり行かない方がいいのです。「心配だ」と不安がり、「恐い」と怖がりをしていると、皆が心配してくれます。もしかすると、誰かが手を差し伸べてくれるかもしれません。うまくいけば、助けてくれるかもしれません。 反対に、自由であると誰も手出しせず、助けてくれません。関心も持ちません。幸せな人は「楽しそうでいいね」と、ほったらかしにされ、誰も心配しません。だから、不安にしがみついてしまいます。そんなことより、幸せを目指し、幸せになりましょうと教わりました。 私は不安の塊でした。心配や不安の種を自分から探し集めて、在りもしない不安を自分で捏造した心配の妄想のストーリーに心的エネルギーを注ぎ込み、そこに身を寄せていました。車を運転すれば事故を起こすのではないかと不安になり、新しいことをしようと思うと上手くいかないのではないかと不安になり心配しました。何故こんなにも私は不安と心配ばかりするのか、その原因は何なのか知りたいと思いました。それが精神分析を受け、理論を学ぶうちに解りました。養育者(母)に24時間態勢で傍にいてもらい、世話を受けられなかったからです。放っておかれたので愛着を知らず分離不安はなく、生まれた時のままの「寄る辺なき存在」の不安がずっと続いていたと知りました。自分の不安の原因に納得しました。私は不安神経症でした。不安は信じること、信頼することで不安を防衛できることでした。口唇期の発達課題である基本的信頼で基底不安を抑圧し防衛できるからです。大人でも、分析者を信頼し信じ切ることで不安はなくなります。精神分析やカウンセリングでラポールを築くのはそのためです。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『メタ言語』テキスト1より) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.24
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0~1.5歳まで、母がいつも傍に居て適切に世話をしてきました。母に安心と安全の中で庇護され、愛着したところから、エディプス期に入って、今まで繋がっていた母子関係を父が言葉で切断し去勢します。一気に愛着対象を失います。(「エディプス期、母と分離して成長して子供は成長していきます」ブログNo.87を参照ください) 母と分離して、母の空席を維持するのは、不安と自由と愛着の三つ巴です。不安である、しかし自由であり、新しいパートナーと出会える期待感がある。この三つがない交ぜになった状態で、中途半端な過渡期を乗り越えられるかが問題です。 母を除外し失い、次のパートナーを選ぶまでの過渡期が一番重要な時期です。男性の場合、不安が強く、焦って選んでしまうと、母と似た人を選んでしまいます。すると、子供時代、母にして欲しかったことをそのままパートナーに求めます。つまり、妻を母と見做して、文句を言ったり甘えたりします。これは子供そのものです。かといって、選び過ぎていると婚期を逃がしていまします。これをライフサイクルの理論でいうと、男性27~35歳までの時期(「30歳の過渡期」という)で、ずっと不安定なまま推移していきます。ここで何とかして決めないとその先に進むのが難しくなってしまいます。 女性の場合はエディプス期に母から父に愛着対象を移したのち、父への愛着を断ち切らなければなりません。それは、妻である母の父への愛情が父を引っ張ることで、父に愛着した娘を父から引きはがします。それには、両親の強い結びつきと絆が必要で、それが無ければ、父娘を断ち切れません。父の側も、母(妻)との愛情関係がつくれていないと、娘を妻の身代わりにしてしまいます。 もし理想的に、理論上普通に育ち、両親の仲が良ければ、母が父を奪い取り、娘は両親との三角関係に敗れ、両親の夫婦仲から除外され、父を諦めます。そして、もう一度母に同一化し、今度は母の位置から父を見て、父を上回る男性をみつけます。こうして初めて異性へのシフトが行われます。 このようなプロセスを経て、対象選択をし恋愛、結婚へと進んでいきます。しかし、一般には殆ど上記のようなプロセスと両親、親子の在り方は知られていません。昔は厳しく「女の子は結婚するまで清い体でいなさい」としか言われない時代がありました。。夫婦仲も良好ではなければ、子供たちの手本とはならず、あのような夫婦、親子、家族にはなりたくないと子供は思います。すると、結婚し子供を持つことを望まない人たちも増えてきます。 結婚し子供を持ったとしても、正しい理論で人間や家族を知らないため、自分の経験とは反対をするしかなく、結局は白黒が反転しただけで絵柄は同じものしかつくれません。これを「世代連鎖」と言い、マイナスが足されていきます。このため、次の代ほど病みが深くなり大変です。 また、現代は正しく家族が機能していない。中でも両親の夫婦仲が良いことの原則が崩れ、その環境で育つ子供は当然悪影響を受けます。 子供が最も不安を感じるのは、両親の離婚です。自分はどちらについて行けばいいのか、より自分の負担が少ないかと悩みます。 夫婦仲良い、ここから家族を始める準備ができます。正常な家族とはどういうものかを説く、「家族論」という理論があります。家族つくった方、これから家族をつくろうとする方に知って欲しい理論の一つです。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』テキスト1より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.21
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母との分離 0~1.5歳まで、母がいつも傍に居て適切に世話をしてきました。母に世話され、安心と安全の中で庇護され、母に愛着したところから、今度はエディプス期に入って、母子関係を切断します。これをラカンは「象徴的去勢」と言います。母と一体感を持った状態から、この二者関係を父が言葉で切断し去勢します。母は子供の対象から除外され、子供は母という対象を葬ります。それは、母を一人の他者にすること、これを「分離」といいます。 男の子の場合、母を愛着対象から外さないと、配偶者選択ができない。つまり、結婚できません。それを「いつまで母にくっ付いてるんだ」と、母を断念させるのが、父の役目です。ところが、父が最初から妻(母)との愛情関係がなく、妻を愛情対象から除外していると、男の子は母を自分が守らなければ可哀そうだと思います。すると、過剰な愛で母の傍を離れられません。母の側も、息子を夫の代わりにして手放しません。 女の子の場合は、女の子にとっても最初の愛着対象は母です。性別に関係なく、女の子も母への愛着をまず断ち切り、解消しなければなりません。母を愛着対象から外せば、父(異性)にシフトします。正し、もしファルスを持った父いたらの話です。それは言語を持ち、一貫性、知性、論理的思考ができる父です。そうすれば、「お父さん、大好き」となります。 分離不安 母と分離した後、何となくまだ繋がっていたいと子供は思います。これを「分離不安」と言います。一挙に分離すると、不安をもたらします。この分離不安を和らげるのが一体感です。母子関係の解消ためには、まずしっかりと母との一体感を形成しておきます。もし一体感が弱く、不安が強ければ、分離不安が強くなり、母に呑み込まれ分離できなくなります。このため、母と分離した当初は一体感で凌ぎます。すぐに次の対象が見つかる訳ではないので、母の名残を使いながら、次の準備をします。 今までの一体感を去勢し断ち切ると対象(母)を失います。これを「対象喪失」といいますが、対象喪失するためには、対象との間に愛着がなければなりません。愛着がない対象を失っても、痛くも痒くもありません。これから先の話は、これまでに母との愛着を抱いていたことが前提になります。 去勢によって、対象喪失の不安に襲われます。もう一つは、自律と自由を手にします。自由と不安のどちらを取るかの選択を迫られます。 去勢後、母を愛着対象から外した時点で不安が生じます。しかし、この不安が原動力になって、母以外の愛着対象を探す要請に駆られます。今まで母が座っていた愛着の場が空席になったので、そこを埋める対象を探します。いつまでも母が座っている限り、他の愛着対象を探す必要がありません。不安もありません。 この不安の解消のために、どうすればパートナーが見つかるか、必死で考えます。これが人間の精神を発達させます。だから、不安は成長の糧であり原動力です。人間の知性は、母を愛着対象から徐外した時に始まります。 新たなパートナー選び 新たな愛着対象を探すには、自分はどういう人が好きか、何をもってその人を好きになるか、愛情を感じるかを自分で見直す必要があります。そうして、自分が母に抱いていた愛着とはどういうものかを検証します。これがパートナー選びということです。 母と分離した時に、異性が目に入り、異性と出会えます。母と分離しないで結婚すると、母の生き写し、そっくりの人を選んでしまいます。一般に、「男性は母と似た人と結婚する」、というのはこのことです。女性からは、「私はあなたのお母さんではありません」というセリフが聞かれます。これは最悪のパターンです。何故なら、母にしてもらえなかったことをパートナーに求める、子供時代の再現になるからです。ただひたすら、自分の欠損を埋めようと相手に要求し、応えてくれないと腹をたてます。当然、争いになり、「こんなはずじゃなかった」と、落胆します。大人には、大人の愛情があります。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』テキスト1より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.19
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エディプス期の中心は“愛”です。守ってくれる男性の心に愛が無ければ意味がありません。女性は愛があれば、他に何も要らない、おしゃれも美味しいものも何も。黙って男性の傍に居ます。 「精神分析は愛を巡る語らいである」とラカンは言います。ただ、今、目の前にある危機と苦悩がある人に愛について語っても、通じないし解らないので、目の前の問題を解消することが先になります。 「愛についての語らい」に行きつくのが精神分析の本旨ですが、そのためにはまず生活が落ち着き、心の悩みを解決することです。そうなった時、初めて語られます。そこに行くために精神分析は用意されていて、最終的には「愛を巡る語らいをしたい」と、ラカンは言っています。 そのためには、まず男女同権、同格で肩を並べること、互いを尊重し合う、認め合う、助け合うという相互扶助が必要です。そして、一番大事な“対等性”と“相互性をつくること。どちらが上ではなく、対等性と相互性をつくることです。その中心に愛があります。これが最も語りたかったことです。これがエディプスの最終結論です。 エディプス期のテーマは“愛”、 そして子供へのall okこれが精神発達上では7歳で完成させ、構造は7歳でできています。そのためには、父と母の間の中心に愛があることです。そして、理想的に愛を持って育てられた子供は、エディプス・コンプレックスを持たずに成長できます。エディプス・コンプレックスは愛と憎しみの葛藤です。しかし、理想的に育てられた場合は愛しかないので葛藤しません。愛することしかない人には愛憎は無いのです。愛しかないところで。エディプスはピリオドを迎え、区切られます。それ以降は、愛の実践になります。 父と母が子供を大切にし愛せば、理論上はこうなります。子供を見捨てるのではなく、命令指示で動かすのでもなく、道具として扱うのでもなく、人として尊重します、これがall okです。本来、all okは愛が無ければできません。しかし愛が解らないので、all okの形式を伝えて実践してもらいます。 愛を知ってall okできればいいのですが、お母さんが愛を解からなくてもall okするうちに、子供が変わってきます。All okされて、子供が自分は大事にされていると感じてくれれば成功です。 子供の笑顔が増え、その笑顔を見て母も父も笑顔になり、笑顔の鏡像ができていきます。これを「育てなおし」と言います。 実年齢が精神の年齢とかけ離れてしまったので、現実との間に問題が起きました。赤ちゃんに「学校へ行って勉強しなさい」と言ってもできる訳がありません。これが不登校です。精神の幼い時代に戻して、欠けたところをall okして補い、埋めながら今の年齢に近づけていけば、子供は自分で動き出します。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』テキスト1より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.17
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女性の性を受け容れいる難しさ 日本は恥の文化、世間体を重んじます。ヨーロッパのように罪意識の概念は薄く、恥で自分を制御しています。世間体の悪いことはできません。これは超自我の審級を受けた制御、抑制ではありません。 エディプス期に男らしさ・女らしさを学びます。女児は、「何故、自分にはついていないのか」、これを問いかけた瞬間、もう象徴界という意味の世界に留まらざるを得ず、自分の生きている意味を模索し回答するまで、この問いは一生続きます。そうしないと、自分の性の同一性を作れません。フロイトとラカンの理論の中でだけ成立し得る概念ですが。 女性の性を持つとは、女性という性に同一化する、受け容れるという意味です。この受け容れるということはとても大変な技です。「あなたは女です」「はい、分かりました。女になります」と、そんな簡単なことではありません。何十年かかっても受け入れないで一生を終わる人もいます。とうとう分からないままで逝ってしまうのが殆どの人間です。 女性の問い まず、この問いまで行きません。この大きな問題こそ、エディプス・コンプレックスのメイン・テーマです。エディプス期以前の肛門期で、ある程度セルフコントロールができます。自律することが肛門期の発達課題です。 親に聞いても、何故女の子に付いていないのかは答えられません。自分が女でなければならない理由を説明できません。この段階で、自分で考えるしかありません。自分にそれがないのは、道徳的要請から良いことをしたか悪いことをしたか、きっと自分は悪いことをしたのだろうと思います。振り返り見ると、お母さんに逆らったとか、お父さんに反発したとか、諸々悪行を思い出します。あれが原因で女の子はつけて貰えなかったという、取り敢えず結論に至ります。 パートナーを馬鹿にする すると、女児は男性に対して劣っていると思います。しかし劣等感のままでは終われません。肛門期の勝ち負けという二項対立で、男性に勝つには「男勝り」という言葉を持ち、男性に挑戦していきます。故に、男性を馬鹿にし、男性の上を行くことが生き甲斐になります。それほどの悪行をした覚えもないのに、劣等性の汚名を着せられ、それを濯がなければなりません。勝者になれば劣等性は流されると思うため、男性に勝つことが人生の目標になります。 こうして、女性は男性に挑戦権を持ち、男性を尊敬することなく、益々強くなります。したがって、パートナーの男性はなるべく自分より劣っている人を選びます。簡単に努力することなく勝てるからです。 ペニスを持った女性 それは潔くないと、正々堂々と戦おうとする女性がいます。男性の知性を上回るために一生懸命勉強をして、凌ぎを削ります。これがキャリアウーマンです。別名、「ペニスを持った女性」と言います。 結果、女性は勝者となり優越感を得ましたが、男になってしまいました。人間は得るものがあれば、必ず失うものがあります。女性としての本来のあり方、本質は、依存すること。自分は働かないで、男性に守られて庇護されて生きていくことです。この生き方とは全く逆の状態を自ら作ってしまいました。男性の上に立つため馬鹿にした結果、男性が女になってしまい、自分の女性性をパートナーの男性が持っていってしまいました。 勝者になったものの、失望に至ります。今更もう戻れません。男性ももう女性化しているので真の男性にはなれない。女性も男性化してしまったため、女性に戻れません。 これがエディプス期まで行った女性の悲劇です。しかし、現実はここまで行くことはなく、精神の発達はほぼ肛門期の支配と服従で止まっています。 知性と行動力を持った男性 優秀で知性も論理性も決断力も行動力も、全て兼ね備えた男性がいるとします。その時、女性は男性に挑戦する必要がありません。劣等感も要りません。そういう男性に庇護されて夫婦になれば、その男性の妻ということで同格になります。男性が立派であれば、女性はただ追随しているだけで、努力しなくても核が上がります。女性にはなかったそれを補って余りある本物のペニスを持った夫を配偶者にすれば、女性はそれを持つ必要がありません。 そういう男性を探すのですが見当たりません。仕方なく、適当なところで妥協せざるを得ないのが現実です。 弱き者を守る人:男 「ついている・ついてない」これを神からのギフトと女の子は考えました。男の子はギフトをもらっています。女の子はギフトがない。このギフトをご褒美だと思います。(前回、ブログNo.84「個人の心の発達が、社会の成長に繋がります -犯罪者を減らすには-」で書きました、参照ください) ギフトとは、本物の男性の知性、そして行動力・実行力です。決断力と意志、決定・判断・能力など、知性と行動力を兼ね備えた、これこそギフトです。 実際にそれらが男性にはないから、女性が自分で決めてしまい、男女が逆転して生物学的性と不一致になります。女性は、生物学的には女だが、精神的には男。パートナーの男性は生物学的には男だが、精神的には女、単なる受け身です。それは妻に依存して生きていく構造です。弱きものを助け守らなければ、大罪であるという意識を男性は持っていなければなりません。妻や子供に依存するのではなく、守るべき対象である自覚を持った人がペニスを持った人です。それを命がけで守る決意と自覚を持って男と認定できます。 権威を保つために、男性は法を作り、法は罪と罰で形成されています。罰とは量刑、罪に等しい罰を与えます。殺人は死刑となり、死は死をもって償う。法によって規制し、逮捕権を持ち、量刑を決め、法の執行者を国にしました。フロイトやラカンがいうエディプスまで人間が進化し、男性が成長すれば、法律は必要ありません。男性自らが立法者、法律なので、取り締まりは要りません。 現実には難しく、今の状況では不可能と言わざるを得ませんが、理論的には可能と考えられます。 そんな世界が実現すれば、男性は“守る”人だから、戦争はなくなり世界は平和で、女性は男勝りになることなく、ただ女性らしくいられます。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』テキスト1より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.14
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物化した人間 人間の心は両親の語り、行動、対応によって形成されます。対応とは、自分がどう扱われたかです。 ここで、保育園に預けられたり運ばれたりし、これではまるで宅急便と同じです。子供は宅配物の荷物のように物化しています。これが子供の立場です。自分はどんな場所にいるか、この場が後の居場所になります。自分の居場所が定まらなかったり、居場所が無ければ、その人の存在はこの世から消えます。これがうつ病者がよく言う、「消えたい」というセリフです。 物の扱われ方は、使われるか、廃棄され捨てられるかの二つです。物化され、ぞんざいに扱われる、これを「粗末」と言います。例えば、お茶碗は大事にしますが、自分は大事にされません。それはお茶碗が割れると割った子供を親は怒ります。自分が怪我をしても割れたお茶碗は怒りません。むしろ「何で怪我をしたの」と自分が怒ら責め立てられます。こうして人間は物以下の存在になり、居場所を失います。少なくとも人間扱いされたなら、「怪我はなかった?」「大丈夫?」と聞きます。 このような自分への対応と、自分への語り、それは褒めるか貶すかです。親に褒められると、自分はまだ使われる可能性がある、自分の居場所がある。それら全体を通して、自分は大切にされていると、初めて「大切」という言語が登録されます。この反対は、蔑ろにされ貶される。軽蔑されているということです。この二つの対応、行動、語りがあって、子供の居場所の有無が決まります。 文化概念、男女格差 ここに文化が加わり、長男、嫡男、嫡子という、家の後継ぎの機念が日本文化にはあります。男の子は尊重されるが、女の子はいずれ嫁に行くからと適当にあしらわれます。男の子でも長男と次男では格差がつきます。このように続柄と親の文化概念が重なり、最初から格差が生まれてしまいます。 性差の格差が明確になるのがエディプス期です。性差とは、生物学的差異における、それが「ある」か「ない」か。それが文化概念や自分の居場所、親からの対応、語りによって「ある」ことの優位性を男の子は学びます。一方、女性は嫁に行くという家からの離脱のため、男の子ほど大事にされません。 この優位性と劣等性がエディプス期の7歳で明らかになり、一番の問題です。優れている者と劣っている者、という概念が子供にできたとします。子供ながらに男は大事にされていいとか、女は女というだけで蔑ろに扱われているという経験、対応を受け、その優位性と劣等性がほぼ確定したとします。 神に問いかける このとき、「何故?」と問いかけます。女の子は、「私は何故、自分にはついていないのだろう」、「何故、女の子に生まれたんだろう」と。自分の性を受け容れるという概念がここに発生し、神に問いかけます。「何故、兄は、弟はついていて、自分にはついていないのか」と。誰かが「つける・つけない」を決めているのではないかと考えます。これを問いかけるの女性だけで、男性は問いかけません。 神に問いかけても答えてはくれません。神は沈黙です。解決しないので、何とか答えを自分で作ります。「ついている・ついてない」これを神からのギフトとします。男の子はギフトをもらっています。女の子はギフトがない。このギフトをご褒美だと思います。 道徳、倫理 ご褒美をもらうのは、良いことをしたとき、善行を行ったときにつけてもらえる。この善行の概念を「道徳」「倫理」と言います。人として成すべき行いをしたか。人の為に人間として執り行うこと、倫理的善行をしたか。神は倫理と道徳に変換されます。 子供は創り出した道徳と倫理を、「きっと私は悪いことをしたからギフトが無い、ご褒美が無い」と考えます。すると、「お兄ちゃん、弟、男はいいな。きっと優秀なんだ。私は劣等なんだ」と思います。これが女性の自己否定、自己嫌悪の基本になります。これを一般的に女性たちは持っていて、自己否定感はこのギフトの有る無しから始まっています。 故に根強い劣等感と猜疑心は、多少褒めたくらいでは拭い去れません。男性は一つ褒めれば有頂天です。だから「男は単純」と言われます。 罪意識と超自我 エディプス・コンプレックスの中核にあるのは、善行か悪行かで、この善悪がもたらす結果は「罪」の概念です。これが宗教の始まりです。すると、エディプス期以前の肛門期の人には罪意識は無いということです。つまり、犯罪者はエディプス・コンプレックス未満の人たちです。肉体の年齢は成人でも、精神が口唇期・肛門期の未発達な人が犯罪者になる可能性が高いということです。 精神的に7歳まで成長している人は、罪意識があるため犯罪者にはなり得ません。罪意識があれば、後に超自我が人間の心に内在化されます。すると、法で罰せられるから犯罪を犯さないのではなく、自分の良心に従って人としてしてはいけない事をわきまえられます。超自我が内在化されていないために、外にその機能を置いたのが法、警察、裁判所、刑務所です。社会は犯罪者があふれ、世界の中でも犯罪者を収容する刑務所が不足していると聞きます。社会を構成する人間が未発達であるため、社会はまだまだ未熟です。個人の心の発達が、社会の成長に繋がります私たち人間一人一人の心が発達することを考える必要があると考えます。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』テキスト1より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.11
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サイレントベビーにしないために 一般には「抱き癖がつく」と抱っこすることをマイナスイメージで言いますが、抱き癖がつくほど抱っこすることや、人見知り不安が発生するようにするのは、サイレントベビーにいしないためです。 おとなしく寝ていると、お母さんは家事や仕事ができるので助かります。泣いても放っておかれると、赤ちゃんは泣かなくなります。後に何らかの問題行動を生じるのは、「この子はおとなしく、よく寝てくれました」という報告を聞くことです。あまり抱っこされず、寝かされていたかどうかは、後頭部が平らのことでわわります。 生後八ヵ月になると、いつも傍にいて世話してくれるお母さんとそれ以外の人を区別できるようになります。だから、お母さん以外の人が近づいたり、抱っこしよとすると、この時期の赤ちゃんは泣きます。これを「八ヵ月不安」と言います。所謂、「人見知り」です、初め赤ちゃんに自他の区別なく、母という自分以外の人がいることさえ知らないところから人生が始まったのですから、これは大きな成長・進歩です。 寄る辺なき存在の赤ちゃんが、泣かずに静かにおとなしくいている訳がありません。胃が空っぽの不快感や、おむつが濡れた不快感、眠りたくても眠られない不快感から泣くのが当たり前です。言葉が無い赤ちゃんには泣くということでしかサインを出せないのですから。泣かなければ死です。 人間は意味の病である 赤ちゃんが泣くことを、お母さんは自分の世話が不適切であったり、文句を言われていると取ると、イライラしてしまいます。ここがラカンの言う、「人間は意味の病である」という所以です。 オッパイも飲ませた、おむつも換えた、抱っこもしたのに何が不足で泣くのなのか、この上何をしろと言うのかとなるのは、お母さんの無意識にあるフレーズを赤ちゃんに投影しているためです。何か足りないものがあって、それが何か自分でもわからない、お母さん自身が文句を言いたいのに言えなくて我慢している。対象を見て、思ったこと、感じたこと、意味づけたことは全て自分の中にあることです。だから、人によって見方、聞き方、意味づけが違うのは当たり前です。 しかし、この違いを認識しないので、自分が思ったこと、感じたことは他者も同じだと思い込んでいるため、誤解が生じます。だから、自分と違う意見を他者が言うと、不機嫌になり怒り出します。その対象が赤ちゃんであるだけです。 精神の死 これが母子間に起き、子供は自分の感覚を持てなくなります。子供の側の感覚で訴えても、お母さんの意味づけで取れられしまうからです。怒られることを子供は望みません、怒られないようにするには、母や父の感じ方、考え、価値観に合わせることです。そうして自分というものを放棄せざるを得なくなります。親が自分を子供に押し付けた分だけ、子供を殺しているとは思いませんが、それは子供の精神の死です。これは法律では裁かれない犯罪、殺人罪と言っても過言ではないと考えます。 親自身もその親に精神を殺されて来ました。今度自分が親になったときに、自分がされたことを子供にしてしまっている、このことに気づけるかどうかです。 人間は宇宙そのもの その気づきをもたらす何かの事象に会うと、無意識が活性化し動き出し、現象が変わります。現象が起きないということは、精神が死んでいることになります。人間は渦だから、無意識が動き出すとそれに伴って現象が動き出します。心は銀河系宇宙のようなもので、中心のエネルギーがあれば渦を巻いて、そこに物・事・人が集まって事象・現象が起きます。これが人間にも起こります。 「生命のダンス」、精子と卵子が受精すると左回りに動きだすと言います。精神が死んでいる人は渦を起こすエネルギーが無く、何も集まってこない、現象が何も変わらない。ただし、悪い渦を持っている人は、悪いものが集まってきます。ここは書き換えが必要です。 自分とは無意識とは宇宙そのもので、「量子もつれ」を起こします。量子もつれとは、二つ以上の粒子が互いに深く結びつき、一方を観察するともう一方の状態が瞬時に決まると言います。大元の親が変われば子供はその影響を受け変わるということです。親子、家族は繋がっています。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 『インテグレーター養成講座』テキスト1病理編より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著 『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.06
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我が師は言います。「日記は一日のピリオドだ」と。私たちは、毎日日記を書くように言われます。文章力を付けるためでもあります。 今日一日にピリオドを打ち、過ぎ去った今日という過去にけりを付ける。そうして一日一日を終わらせていきます。過去に囚われて、過去を見ていたのでは、未来の自分が描けません。どういう自分を目指すか、どういう自分になりたいかを考えます。そのためにも、今日を明日に引きずらないで、今日を今日で終わりにします。これが不眠症の解消になります。 あるクライアントが言いました。寝る前に今日一日を振り返って反省し、あの時Aさんにどう思われただろう。自分の言ったことは間違っていなかっただろうか。気に障ったのではないだろうか。怒ってはいないだろうか。Bさんに取った態度はどうだっただろう。不適切だったのではないか。Cさんには…、と考えていたら、当然眠れません。 ああでもない、こうでもないと妄想することに意味はありません。どこまでいっても、自分の考えと思いですから。そこに事実も真実も何もありません。そんなに気になるなら、直接その人に聞いた方が早い。しかし、訊く勇気がないなら、考えないことです。 だから、「今日は終わり」と一言言って寝ます。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。
2025.11.04
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我が師は言います。「日記は一日のピリオドだ」と。私たちは、毎日日記を書くように言われます。文章力を付けるためでもあります。 今日一日にピリオドを打ち、過ぎ去った今日という過去にけりを付ける。そうして一日一日を終わらせていきます。過去に囚われて、過去を見ていたのでは、未来の自分が描けません。どういう自分を目指すか、どういう自分になりたいかを考えます。そのためにも、今日を明日に引きずらないで、今日を今日で終わりにします。これが不眠症の解消になります。 あるクライアントが言いました。寝る前に今日一日を振り返って反省し、あの時Aさんにどう思われただろう。自分の言ったことは間違っていなかっただろうか。気に障ったのではないだろうか。怒ってはいないだろうか。Bさんに取った態度はどうだっただろう。不適切だったのではないか。Cさんには…、と考えていたら、当然眠れません。 ああでもない、こうでもないと妄想することに意味はありません。どこまでいっても、自分の考えと思いですから。そこに事実も真実も何もありません。そんなに気になるなら、直接その人に聞いた方が早い。しかし、訊く勇気がないなら、考えないことです。 だから、「今日は終わり」と一言言って寝ます。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。
2025.11.04
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母から父へのシフト エディプス期(4~7歳)には、これまで世話してくれた母に別れを告げて、父という言葉の世界に移行します。それには条件があります。一つは、父が辞書のように言語を持っていること。もう一つは、関心が母の世話行動から父に切り替える。そこで父に移行できるかどうかが問題です。肛門期までは母との二者関係でしたが、エディプス期からは父が加わった、父、母、自分(子供)の三者関係、三角関係になります。 これまでは世話行動が主だったために、母に取り込まれ、母への関心が強く大きかった。これを断ち切って、父に関心を向けシフトします。 感情価から言葉へ移行 それには、4歳頃になると子供は、食事はともあれ自分でできることが多くなり、これまでのように母の世話が必要ではなくなります。トイレに自分で行けるようになり、自力歩行できるので自分で行きたい所にいき、着替えもでき、母を当てにする頻度が減ります。子供なりに自律していきます。こうして母はどんどん用無しになっていきます。関心のベクトルの行き先がなくなり、他をみると母以外の別な人、父が居て目に入ります。母はお役御免です。第一段目の母のロケットは切り離しの時期が来ました。 これまで可愛がられるとか、優しくされる、抱っこしてくれる、笑顔で応えてくれるなどの感情価に価値があったので、母にしがみついていました。この母への愛情。、感情的なものを求めるよりも、それを上回る言葉に価値をどのようにして持つかです。 言葉に移行させるには、例えば、子供が分からないことに父が答えてくれる。わからないことが解る。無知が知になることに感動するが、これだけでは価値を持ちません。それはただ知っただけです。 「言った通りになる」 感情の価値から言葉の価値に移行させるのは、「言った通りになる」ことです。言葉が現実になること。 次の日曜日に、お父さんは子供が行きたいと言った河原に連れていって、バーべキューをすると約束しました。その約束が反故にされたら言葉の価値はないが、実行されました。これが言葉が価値を持った瞬間です。言葉が感情価を超えます。子供にすればマジックです。 言葉の価値を知らない人はファンタジーを、ディズニーの夢と魔法の世界を求めます。それは悲劇的な悲しい世界です。現実の中にありません。現実で「言った通りになる」魔法が起きたら、すなわち、思考が物質化したらわざわざファンタジーの世界に行きません、行こうとしません。全ての人は「言ったとおりになる」魔法が体験されていません。つまり、父が言葉通り約束を実行して、言葉の価値を子供に示していないのです。 ここで子供は言葉の入口に立ちました。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 著『こころの科学』テキスト1より筆者まとめ) ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2025年11月メルマガNo.188 のテーマは、「大人と変わらない精神の基礎をつくる肛門期(4歳頃)」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *我が師、大澤秀行氏 LAFAERO1では個人セラピー、各種講座があります。著書:大澤秀行 著『病気は心がつくる』論創社『令和の徒然草』論創社『こころの科学』講座 テキスト1~3『メタ言語』講座 テキスト1~9『夢分析』講座 テキスト1~9『蝉成阿縷』講座 テキスト1~8詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのカウンセリング、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) カウンセリングの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「カウンセリング・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2025.11.02
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