** 長島便り **

2004/02/01
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私達が解雇されるに至った事の発端は実はこうなのです。

私達が勤務していた部署には、アメリカ人のEという女性がマネージャーとして働いていました。しかし彼女の本当の肩書きは「マネージャー補佐」。本物のマネージャーはこの支部の所長も兼任していたため、Eが事実上、接客部門のマネージャーとして仕事をしていました。

ところが、社内異動の際に、日本に本社のあるこの企業は、日本からの正社員をこの支部の接客部門のマネージャーに就任させる決定をしました。
その正社員が来れば、今まで事実上マネージャーとしてマネージャーのデスクで仕事をしてきたEは本来の「マネージャー補佐」へ戻ります。彼女としてはこのまま正式にマネージャーに昇格できるものだと思っていたらしいのです。現に旅客部門で起きた事は彼女の判断で実行され必要であれば彼女がマネージャーとして責任を取ってきたのですから。

Eとしては30年献身的に勤めてきた会社に裏切られたような気持ちになったようです。(アメリカ人が30年同じ会社に勤続し、その会社に骨を埋めようとするのは非常に稀なことです)そして自分がアメリカ人だからこのような待遇をうけ日本企業のこの会社に人種差別をされたとも思ったようです。そしてその屈辱感から体調を崩しパッタリと職場に来なくなってしまいました。

それから予定通り日本から日本人のマネージャーが新しく就任し、病欠のEが居ないままに、私達も日常の業務がこなしていました。

Eが職場に来なくなってから1ヶ月ほどして、この会社にある連邦の機関が査察に入ったそうです。この会社はアメリカ人に対して差別的な待遇をし、不当な手段を使って日本人スタッフに労働ビザをサポートし雇っている。というような内容の怪文書が移民局へ送られてきたとの事。

不当な手段というのはビザタイトル(肩書き)と実際に行っている業務内容が異なるということです。つまりは、アメリカで外国人が職を得るにはアメリカ市民の職を奪ってしまう事がないよう、建前上よっぽどの専門的技術のある人間のみが仕事に就けることになっています。

不当な手段で雇っている日本人とは私達のことになります。


これでなんとなくお分かりいただけたと思いますが、私達はこの「会社」VS. 「Eというアメリカ人女性」とのトラブルに巻き込まれ、結果的に一番の被害者となってしまったのでした。

ところが、会社側はこの期におよんで「あなた方は不法なビザで働いていました。それは○○○(会社の名前)の知らないところで勝手に行われていました。これ以上不法な皆さんを働かせるわけにはいきません」という姿勢でした。

ちょっと待ってください。私達は会社の指示通りビザを申請しました。私達が「接客」のプロフェッショナルだと思ってビザサポートをし雇っていたのでしょうか?それならなぜ所長自ら面接したのでしょう?あの時手に持って見ていた履歴書は覚えていないとでもいうのでしょうか?

その後の会社の対応はまた次の機会に書きます。







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最終更新日  2004/02/03 08:24:19 PM


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