1月10日朝7時、青ヶ岳山荘を出発。少し寒い程度で雪は全くなし。霜が降りている。東丹沢方面から朝日が昇って素晴らしい景観だった。檜洞山頂からは朝のうすオレンジ色をまとって見事な富士山が真正面に大きく広がっていた。こういう富士山を見ると希望が湧いてくる。

青ヶ岳山荘前から日の出 朝の富士山
彼方には白銀のアルプス
檜洞丸から下ってまず熊笹の峰、ここまでは通常の登山道。そこから先の大コウゲ、小コウゲはやせ尾根で鎖が随所にあるが表尾根程度で丁寧に降りれば問題はない。檜洞丸1601mから単純標高差約600mを下りに下って犬越路1060mへ到着。犬越路という珍しい地名は昔、武田信玄が犬を先頭に立たせてこの峠を越えたことによると言うが犬も大変だっただろう。立派な避難小屋があった。
犬越路避難小屋
犬越路には用木沢出合いから登ってきた登山者が数人いたが全員男性で女性の姿がないのがちょっと物足りない。皆さんに挨拶して大室山に向かってひたすら登った。背中にお日様を浴びながらけっこう快適な登りで陽だまりハイクを楽しんだ。昨日遠望した大室山は堂々とそびえていて登りがきつそうに見えたが実際は険しくない良い登り道だった。いつも青空、富士山、雑木林がセットになっていてこの時期登るにはぴったりだった。登り詰めると肩に出て稜線の東側に山頂があった。ここでも青空と雑木林が広がりとても気持ちよかった。


ここで一休みし、更に方向を西に変えて稜線を縦走する。このコースは甲相境界線にあり熊がよく出没するエリアになっているようで熊除けが何か所もあって驚いたし、熊との遭遇が現実味を帯びた。珍しいので平らな樹の表面を付属している棒で叩いてみた。熊が驚くような大きな音はせず、渋い音だった。樹の裏にユダヤの星・五芒星が大きく刻まれているのが不思議だった。
何か所もあった熊除け
茶色の落ち葉が積もる穏やかな道を上り下りして小一時間すると加入道山(1418m)へ到着。避難小屋が工事中だった。


実質の縦走はここで終了。白石峠に向かって下り始める。途中、道志村方面への道を分け、用木沢出合いに下る。この沢が長く、途中岩がゴロゴロして歩きにくい場所もあり、完全整備の丹沢にしては珍しい未整備な部分もあった。用木沢出合いからは大きなオートキャンプ場を見ながら舗装道路を一路西丹沢教室へ下山した。晴天に恵まれた素晴らしい2日間が無事終わった。2時40分のバスに乗って新松田に出、都会の雑踏に紛れた。
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