西丹沢縦走の一日目、青ヶ岳山荘に泊まった。この小屋は数年前つつじ新道を縦走した折に通過したことがあり、屋根も側面もブルーで統一された建物で一度泊まってみたいと思っていた。一言で言えばものすごくアットホームなもてなしでまるで実家に帰ったような気分を味わった。私より若いと思われる女性の小屋番さん一人で切り盛りされていた。
3時過ぎに小屋に到着したら既にストーブ2台と炬燵に火が入っていて部屋が温かかったのがすごく嬉しかった。すぐに「今日は特別ね」とリンゴケーキとコーヒーのサービスがあり、これにも感激した。可愛い柄の炬燵に足を入れるとそれは掘りごたつでほっこりと温もり、伸び伸びと足を伸ばせた。

掘りごたつに入って 手作りリンゴケーキとコーヒー
既に女性二人の登山者が炬燵に入っていて、すぐ親しくなって沢山おしゃべりした。76歳と72歳の女性ペアでそのお元気さには仰天し、脱帽せざるを得なかった。76歳!!で北岳に登ったり丹沢はお散歩みたいにいつも登っているとのこと。そのお二人の前では私なんかまだまだ若いひよこに思えた。夕食はチャーハンや煮豆などこれもすべて手作りで添加物一切なし、とても美味しかった。8時ころまで皆さんと話して布団に入ったがこの布団が一般家庭の普通の布団で全く寒くなく、準備していたホッカイロは不要だった。

電気関係はソーラー発電を導入し、補助的に昔ながらの石油ランプにLEDランプを併用し、寝室には常夜灯がついていたのでとても便利だったし安心だった。

夜中の3時、トイレに出たら星が大きく瞬いてすごく綺麗だった。眼下はるかに街の灯がオレンジ色の帯になって流れしばし見とれた。山で見る街の灯はどうしてこんなにも温かく人恋しいのだろう。
翌日朝食はトン汁蕎麦にご飯が出て、こちらも美味しかった。その上、炊き立てご飯のおむすびまで頂いて感謝した。とても楽しく豊かな一夜だった。「次は花の時期に玄倉・ユーシン経由で来るね」と願望を口にして小屋を後にした。
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