山への情熱 音楽への愛

山への情熱 音楽への愛

2017年01月24日
XML
カテゴリ: クライミング
1月24日雷電海岸二日目。朝からテレビで今日は酷寒日であることを何度も予報している。道内の占冠町では最低気温-32度らしいが、ここ岩内町は最高気温マイナス2度らしい。そんな寒さの中で氷瀑を昇るのも正気の沙汰ではないような気もするが、ここまで来て引くわけにもいかない。朝8時、雪が降るなかを車で出発。あまりの寒さに海岸ではけあらしと呼ばれる特殊な現象が見られた・
rblog-20170124192250-00.jpg けあらしの海
今日は1ルンゼを昇った。雷電海岸は今日も私たち以外には人の姿はなかった。小一時間雪のルンゼを詰めて取りつきに到着した。1ルンゼは4ピッチである。でもスタートが10時頃で早いからゆっくりと昇れる。
1ピッチ目はかなり長かったが特に困難な部分はなく、順調に昇る。2ピッチ目は急な雪壁が多く、氷瀑部分は少なかったが特に問題なし。困難はその先3・4ピッチ目にあった。ここは 短いバーチカルでバーチそのものは大丈夫なのだが、上からの スノーシャワーが激しく降り注いできてもう目を開けてられない。頭、腕、上半身と雪まみれで寒さのため、顔が凍りそうだった。シャワーが通り過ぎるのを待っていたが、次々とスノーシャワーが襲ってくる。それも完璧な垂直アイスを昇っている時にである。待っていたらますます体が冷えて動けなくなると思い、あまり見えない中で手探りで上へ上へとアイスアックスを打ち込み、見えない中でアイゼンを氷に蹴り込んだ。苦闘している間にシャワーが一段落し、目が開けられるようになり、その後は順調に昇って3ピッチ目を終了。が、ホッとしたのも束の間、4ピッチ目になると高度が上がったこともあって、強風が吹き突ける。寒くて震えあがった。アイスアックスのグリップに雪が着いても通常は溶けるのだが、あまりの寒さでグリップに付着したままで凍結してしまう。更に手袋も雪が着いても指の温かさがあれば溶けるのだが指も冷えているのでこちらも付着したまま。結局グリップも手袋も凍結気味で指の温度を著しく奪われてしまい、辛い登攀になった。
rblog-20170124192250-01.jpgrblog-20170124192250-02.jpgrblog-20170124192250-03.jpg
                  1ルンゼ 4ピッチの登攀]
rblog-20170127202551-00.jpg
やっと終了点に到着し、灌木でビレイ。一息ついて眼下の日本海を眺める。今日は更に寒さが広がる日本海の風景が広がっていた。でも海を見ると何となく心が落ち着いた。下降は懸垂三回で取りつきに降り立った。まだ2時半位で早く終了した。一刻も早く宿に戻って温泉に入って体を温めたかった。
rblog-20170124192250-04.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017年01月27日 20時30分33秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: