山への情熱 音楽への愛

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2017年01月25日
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カテゴリ: クライミング
1月25日雷電海岸3日目。今日は4ルンゼを昇った。駐車場からくっきりと4ルンゼの大きな氷瀑が見える。しかしその取りつきに到着するまでが私の核心だった。雪が深く靴が潜り込むのでアイゼンではなくMSRを穿いて雪道を登るのだが、実は私はこれが大の苦手なのだ。言い訳だけど、MSRの幅と長さが小さく短い私の歩幅と合わず、しょっちゅう干渉しあってスムーズに歩けない。そのため、今日は最初からアイゼンを穿いて出発したが、もう白い蟻地獄に落ちたも同然の大変さだった。他に登っている人はいないのでいつもラッセルで登るのだが、雪を踏むと靴がズズッと沈みこんでしまう。何とか沈み込まない場所を検討つけて足を上げるのだが、二歩目もズズーンと沈む。すごい無力感!!。これを何度も繰り返してさすがに辛く、不満を言いたかったが、誰に不満を言おう。自分が望んできた旅ではないか。辛抱して、一歩下がって二歩進むではなく、二歩下がって一歩上がるを累々と繰り返してやっと取りつきに到着した。さすがにガイドも気の毒がってくれた。ガイドはMSRで豪快に上昇していく。ブルドーザーと軽自動車の差に思えた。
rblog-20170125201259-00.jpg 雷電海岸  4ルンゼ     
4ルンゼは遠目で見てもかなり幅も高さもある立派な氷瀑である。気を取り直して登攀開始。特に技術的困難はないが、何しろ長い。持久力を試された。
rblog-20170125201259-01.jpgrblog-20170125201259-02.jpg
私はアックスを打ち込むのはけっこううまくできるだが、足の蹴り込みが弱い気がする。前爪がしっかり氷を捉えていない状態でムーブを変えて滑ったことがあった。「打つ」「蹴る」と言いながら一歩一歩上昇していった。細い首状の氷を超えて2ピッチ目の上の段に上がりきった所から先が長かったがここは特に困難はなかった。終了点から今日も日本海を眺めた。モノトーンの世界が広がっていた。
rblog-20170125201259-04.jpg 日本海





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Last updated  2017年01月27日 18時58分44秒
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