全6件 (6件中 1-6件目)
1
発達障害、学習障害のお子様の中には、学習したことをすぐに忘れてしまう特性がありあます。小学1年生で、繰り上がりの足し算を学習します。さくらんぼ算でやる子、指で数える子、やり方はそれぞれですが、なんとかその日はできるようになっても、次回学習する時には、すっかり忘れていることがあります。でも、最初から学習すると、いくつか解いていくいちに、思い出したりします。そのうち足し算が終わると、繰り下がりの引き算を学習します。引き算を学習していると、繰り上がりの足し算のやり方は、忘れてしまったりします。そして、また繰り上がりを最初から学習して、引き算を忘れるから、また引き算を最初から学習して・・・足し算、引き算から離れて、形や長さ等の別の単元の学習をはさむと、繰り上がり、繰り下がりのことはすっかり忘れてしまいます。それで、また最初から繰り上がり、繰り下がりのことを学習します。小学1年生、2年生の頃は、とにかくこの繰り返しです。忘れては、もう一度最初から、忘れてはもう一度、教える側は「またか…」と思ってしまいますが、とにかく繰り返し教えます。それを繰り返していくうちに、忘れても、思い出す時間がだんだん短くなっていきます。やり方を忘れても、1問目に少しやり方を教えると、すぐに思い出して、解けるようになっていきます。そして、いつしか、「繰り上がり繰り下がり」のやり方は、忘れないようになっていきます。大切なことは、発達障害、学習障害の特性を考えて、忘れてしまうことを絶対に怒ってはいけないことです。子供本人も、忘れてしまうことを悲しく感じ、辛いのですから。私の教室では、前回の授業で学習したことを忘れていても、「いいよ、大丈夫。もう1回やろう!」と言って、何度でも最初から教えます。毎日、家で学校の宿題を見ている保護者様は、「えぇ、昨日やったよね?」とイラっとするとは思いますが、その子の特性だということを理解してあげて、何度でも教えてあげて欲しいと思います。そして、すぐに思い出せた時には、ほめてあげてください。
2022.10.17
コメント(0)
算数の問題で、10倍、100倍…、10分の1、100分の1…の問題があります。「かずのしくみ」等の単元で、10倍、100倍…は0が1つずつ増える(小数点が右にずれる)、10分の1,100分の1は、0がひとつずつ減る(小数点が左にずれる)、ということを学習します。これがメインの単元の時には、0が増えたり減ったり、小数点が右や左にずれる、ということを覚えるのですが、かけ算やわり算の計算問題の時には、これらのことを実際に使うことができない子供が多いです。発達障害、学習障害の子供は、学習したことをすぐに忘れてしまう特性があります。その単元を学習している時には覚えているのですが、その単元が終わってしまい、新しい単元に進むと、昨日までやっていたことも忘れてしまったりします。計算問題で、たとえば、32×10や、32×100の問題は、それぞれ32に0を1つ、2つ付けるだけでよいのですが、一生懸命ひっ算をします。そんな時、私はあえて「×10だから、0をつけるだけだよ。」と言わないようにしています。それは、そのことを言うと、かえって混乱させてしまうからです。その子にとって、その時点では、10倍、100倍のことを覚える余裕は無く、その時にやっている計算のことが大事で、なにより、ひっ算で正しい答えが出ればよいのですから。中学生くらいになって、ようやく、ひっ算をしないで、0をつけることを覚える子もいますが、中学生になっても、×0.1 等も、ひっ算をやる子もいます。算数が得意な子は、面倒な計算はできるだで省いて時間を短縮しますが、10倍や10分の1を覚えられない子は、どんなに面倒でも、かけ算やわり算のひっ算をやります。大人から見ると、なんて時間のかかること、面倒なことをいちいちやるんだろう。と思ってしまいますが、それでいいんです。ひっ算をすれば、同じ答えになるのですから。発達障害、学習障害の子供は、習ったことをすぐに忘れてしまいます。でも、ひっ算を忘れないでできるのであれば、それでいいんです。大人の感覚や、算数ができる人と同じ感覚で考えるのは、よくありません。彼らにとっては、自分が覚えられる範囲のものの中で、正しい答えを出すことが、大事なのです。
2022.10.15
コメント(0)
今は、小学生から不登校になる子どもが多く、私の教室にも、通っている生徒がいます。不登校になってしまう理由は、一人ひとり違います。イジメ、担任の先生と合わない、集団行動が苦手…等、理由は様々ですが、発達障害や学習障害等の特性により、学校生活が苦しくなってしまうこともあります。私の教室に通っているH君は、2年生の頃にイジメにあい、学校に行けなくなってしまいました。イジメにあった理由は、詳しくは聞いていませんが、発達障害をお持ちなのと、少し気が弱いことが原因だったのかもしれません。学校に行けなくなってから、パニック症状が出たり、精神的に傷ついてしまっていたので、少しゆっくり休んでいたようです。大人も子供も、心も体と同じように、疲れたり傷付いてしまった時には、ゆっくり休養を取る必要があります。その休養時間は、疲れ具合、傷つき具合によって、一人ひとり違いますが、少なくとも、子供に対しては、あせる必要はありません。勉強が遅れる、等という心配はいらないのです。よく言われていることですが、学校の勉強なんて、やる気にさえなれば、いくらだって遅れを取り戻せますから。H君は、お家でゆっくり休んで、少し落ち着いてくると、学校の勉強ができていないことに、あせりを感じ始め、私の教室に通うことになりました。1対1で、自分のペースで落ち着いて学習を始めると、どんどんやる気が出てきました。算数は得意だけど、国語は苦手。計算は得意だけど、図形は苦手。漢字は、「へん」がある漢字は覚えやすいけど、画数が少ない方が覚えにくい。等、自分自身のことを分析しながら、自分自身の得意不得意を受け入れながら、自分のペースで学習をしています。算数は、学校の進度に、ほぼ近いところを学習していますが、国語は1学年下の学習をしています。5年生からは、フリースクールにも通ったり、プログラミング教室にも通っています。大人も子供も、人は、自分が心地よく居られる場所が1つでもあれば、生きていけます。それは、どこでも良いのです。学校でも、家庭でも、習い事でも、図書館や、バスや電車の中、公園、動物のいるところ…どこでも。子供は、普通に学校に行くことができれば、やっぱりそれが一番良いのかもしれませんが、今は、探せば、あらゆる選択肢が見つかります。苦しい、辛い思いをしてまで、無理することはありません。その子が、一番楽しく、心地よく居られる環境を探したり、そんな環境を作ってあげたいですね。
2022.10.14
コメント(0)
小学校の算数で、最大の難関の1つは、分数の通分と約分です。1年生から、九九を覚えて、わり算の筆算もなんとかできるようになったお子様も、分数の通分と約分で、つまずいてしまうお子様が多いです。まず、通分は、最小公倍数を見つけないといけないのですが、九九を覚えていても、共通の倍数となると、なかなか見つかりません。4と6、3と5の公倍数なら、九九を唱えながら、なんとか見つかりますが、11や13の倍数になってくると、難しいですよね。そもそも子ども達は、九九を覚えているので、9✕9までしか無いと思っているのです。なので、11や13の倍数は、なかなか出てきません。約分も難しいです。まず、上(分子)と下(分母)の数を、同じ数で割れる数を見つけることが難しいです。これも、九九に無い数が出てくると、「こんなの割れる数無いよ。」と言い出します。例えば、34とか、46とか…発達障害、学習障害のお子様は、まず、「数のきまり」や「数のしくみ」が苦手なので、奇数・偶数は覚えても、偶数は2で割れる、ということは、あまりよくわからないのです。私の教室の生徒のYさんは、5年生で通分、約分を習ったときに、「もう、絶対に無理。できない。」と言って諦めました。その時、私は、「最悪、通分はだめでも、約分はナントカ頑張ろう!」と言って励ましました。中学の数学になると、分数や少数が当たり前のように普通に出てきます。例えば10問のうち、通分を使う問題は、多くても2問位ですが、約分を使う問題は、5,6問出てきます。約分は、絶対に避けられないのです。Yさんは、5年生で習った時にはできませんでしたが、6年生でできるようになりました。中学の数学では、Yさんは、割り算の筆算はできないのですが、約分を使えば良いことを教えると、大きな割り算も、約分を使って、問題を解けるようになりました。中学になると、割り算=分数→約分なので、どうしても約分が必要なんです。また、Yさんのように、約分ができるようになれば、割り算の筆算ができなくても、答えを出せるようになるのです。逆に、2ケタや3ケタで割る割り算が苦手なお子様には、ぜひ、約分をできるようになって欲しいのです。割り算と違って、約分は、2とか3で、チマチマと何度も割っていけばいいのですから。(時間はかかりますが。)高学年になって、分数の通分や約分で苦労しているお子様は、なんとか小学校卒業までに、約分だけは頑張ってください。最初から大きな数(最大公約数)で割る必要はありません。2や3で、チマチマと割っていきましょう。
2022.10.13
コメント(0)
たし算、ひき算を習い始めると、たいていの子どもは、まずは指を使って学習を始めます。そして、計算問題を何度も何度もくり返しやっていくうちに、2+3=5、3+4=7、というように、だんだん自然に覚えていくものです。しかし、学習障害の子どもや、計算を覚えるのが苦手な子どもは、いつまでも指を使います。学校や、普通の学習塾だと、指を使うことをやめさせようとする所もあります。早い学校では、1年生の夏休み前の面談で、「〇〇君は、まだ指を使っているので、使わないようにお家でも頑張ってください。」なんて言われることもあるようです。どうして指を使ってはいけないのでしょうか?指をつかって計算していると、かっこ悪いから?時間がかかるから?指を使わないように注意された子は、それじゃできないからと、算数が嫌いになってしまうこともあります。注意されないように、机の下で、隠れてコソコソと指を使うために、間違えてしまうこともあります。頭の中で暗算しようが、指を使おうが、結局答えが合ってればいいのですから、堂々と机の上で指で数えさせましょう!私の教室の生徒の中には、中学生になっても、まだ時々指を使っている子がいます。でも、とても早いし、ほとんど計算ミスをすることはありません。指で数えるといっても、一人ひとり、やり方が違います。片手で数えるとか、両手を使うとか。ボソボソと唱えながら計算する子もいます。そんなふうに指を上手に使いこなす生徒の中には、テストでしっかり90点、100点を取る子だっています。物事は全て、人それぞれのやり方があります。指を使うことを無理矢理やめさせるのは、その子が編み出したやり方を否定することにもなってしまうので、無理にやめさせるのは、やめてほしいです。ただし、これは、指を上手に使える子に限ります。中には、指を使って数えることができない子がいます。そんな生徒は、小さな○を書いて数えています。なので、指を使った計算の答えが間違っていないのであれば、どうぞ、そのまま見守ってあげてほしいです。もしかしたら、今は無理でも、あと何年かしたら、完全に暗記して、指を使わなくなることも、あるかもしれませんから。
2022.10.12
コメント(0)
私の教室には、様々なお子様が学習に来ていますが、その多くが、IQ70前後のお子様です。あくまで私の個人的な印象ですが、IQ70前後が、小学校の通常学級の授業についていく、ギリギリのラインなんだと思います。でも、つくづく思うのが、IQだけでなく、持って生まれた性格によるところが大きいなぁ、ということです。良いか悪いかは別として、真面目な子、素直な子、親や先生の言うことを素直に聞くことができる子、難しい問題にも頑張って取り組める子、あまりくよくよしない子…そんなお子様は、多少IQが低くても、なんとかついていける子が多いです。逆に、親や先生に反抗的な子、ちょっと難しいと思ったら、すぐに諦める子、小さな失敗をいつまでもひきずってしまう子…そんなお子様は、どんなにIQが高くても、どんどん落ちこぼれてしまいます。極端な例でいうと、私の教室に、小学1年生から中学生まで通っていたE君は、親や先生の言うことをとてもよく聞く子でした。小学1年生の夏休み前に、学校の担任から、支援級を勧められて、慌てて私の教室に来たのです。小学3年くらいまでは、私も何度も、もう通常学級は無理かも…と諦めかけたこともありました。お母様も大変頑張って、通常は週1回のところ、週2回通われて、少しずつ少しずつ、4年生の頃には、学校の授業に追いついていけるようになったのです。そして、中学校も、通常学級に入学することができました。E君は、良い悪いは別として、親や先生の言うことを本当に素直に聞き入れ、言われた通りにやるお子さんでした。中学生位になると、逆に、自我が無さすぎるのではないかと心配になりましたが…。それは、また別のタイトルのお話で…。E君は、素直でおとなしい性格だったことが、通常学級についていけた、大きな要因だったと思います。では反抗的ですぐに諦める性格がダメなのかというと、そういうわけではないのです。もちろん、励ましたり、頑張らせることも大事ですが、本人にとって、決して無理の無いように、お子様が少しでも楽しい毎日を送れるような環境を考えてあげることが何よりも大切なのです。それが、必ずしも通常学級だけとは限りません。そのことを大前提として、これから、発達障害や学習障害のお子様にとって、具体的な学習のヒントを、発信していきたいと思います。ぜひ、少しでも参考にしていただければと思います。
2022.10.11
コメント(0)
全6件 (6件中 1-6件目)
1
![]()

![]()