レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2004/10/30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
少し前だが、

みたいな話を喧々諤々と話し合うセミナーに呼ばれたことがある。

中小企業の経営者や幹部の方々は、
みなさんそれなりに色んな勉強をされていて
「そういうのもあるなぁ」と大変勉強になった。

中でユニークだったのは、
「小さいオフィスをいくつも用意する」というものだった。

メインは東京のど真ん中にあるオフィスだが、

写真でみせて頂く限り「山小屋」を彷彿させる。

けれど、電気やガス、インターネットなどのインフラは整っていて、
必要最低限のオフィス機能もある。
PCはノートを持参するから置いてない。

その会社の従業員は、
毎月一回はその山小屋に一週間単位で行けるらしい。
(無理に行かなくてもよい)

山の緑とすぐ近くに流れる小川のせせらぎに囲まれて、
仕事に集中できるのだそうだ。

特に、大きなプレゼン前は合宿に持って来いの環境とのこと。

電話も本社とは内線だから、


とは言っても、日本の田舎は車で10分も行けば
コンビニや小料理屋さんがあったりで、
特別な不自由はないらしい。

従業員の宿だが、
すぐ近くに寮と称した旅館と提携している。

格安で泊めてもらっている。
(食事代だけ)

最初は行きたがる人が数名だったが、
現在では、クライアントさんたちが「打合せ」と称して
田舎の方に来たがるものだから、
毎週数名は行っているらしい。

そうした環境で打合せするものだから、
結果は飛躍的に向上した。
つまり打率が上がったようなもの。

ネクタイをしめて都会の会議室での商談は、
それなりの雰囲気と結果になりがちだが、
緑と小川のほとりでは、お互いにポジティブになる確率が高いとのこと。

副産物としては、
普段はあまりの忙しさに
休日も<自宅の部屋で寝たきり状態の従業員たち>が、
新鮮な空気を吸って、スポーツをするようになったりで、
心身ともに健全度が高くなったとのこと。
それで、明るさが戻ってきたことが何よりである、と。

きっかけは、
毎日、自宅とオフィスだけを往復していて、
都内にある同業他社と何を差別化できるのか?
社長自らが疑問を抱いていた。

特別、新しい事も仕入れていないし、
目新しいモノを探しに活動もしていない。

それで競合他社との競争力に決定打がない。
「クリエイティビティが違います」とお決まりの文句を言ったところで、
プレゼンで気負うスタッフの顔には疲労しかない。

待っているのは「値引き競争」と
それに伴う社員の重労働の日々。

これでは幸せにはなれないとジレンマに陥っていた。

そんな時、
友人が共同で借りているという田舎のオフィスの合宿に参加した。
(夏休みを利用して)
早朝に起きて、ちゃんと朝食を食べて緑と小川の中で仕事をすると
物凄く集中できた。

夕方早々に仕事を切り上げて、
皆で食材を買って自炊の夕食だった。
学生時代を思い出した。

楽しく仕事ができたことが何よりのインパクトだった。

そして、ヘンな捻くれた思考が段々と減って、
自分の中でバランスが取れて来たことに気がついた。

その効果に着目して、
今度は、熱海の近くと外房にも田舎オフィスをオープンしたらしい。
こっちは、バブルの残骸とも言うべき
一軒家とマンションを破格で借りている。

そしたら、地元でアルバイトを雇ったり、
中には引っ越す従業員も出てきた。

それはそれでよい、と。

地元の行きつけのお店で地場に根をおろした芸術家の方々とも友人になって、
大小いろいろな協力を頂けるようになってきた。

日本は世界一、交通機関に恵まれている国だから、
こうしたことも容易にできるというメリットが大きい、と。

今はまだ、電車で行き来できる範囲に留めている。
車なら3hくらいまで。
飛行機を使用するには会社が小さい。

しかし、それでも十分に素晴らしい景色の土地がある。

都心のオフィスは値下がり傾向にあるとは言え
拡張するには大変なコストがかかる。

それに比べれば、田舎オフィスにかかるコストは断然安い。
(往復の交通費を考えても…)

会議などはMSメッセンジャーでPCを使ったテレビ会議を
頻繁に行っているので、たいしたロスはないと。

社長自らも、毎月3箇所を回るのを楽しみにしている。

多分、田舎だけにいるなら同じことになりかねないかもしれないが、
行ったり来たり…が自社のオリジナルであり、
クリエイティブ度の特徴になりつつある、という点が面白かった。

マーケティングやら経営学的な書物はたくさんあるが、
勤務する環境やオフィス学みたいな情報はありそうであまり聞かない。
または、実践している会社はごく少数である。

まぁ効果の測定が難しいからなかなか表に出ないのかも?
けれど、大事なのはご本人たちの実感で、
「楽しさ」「やる気」「幸せ度」が上がったのなら素晴らしい。

他企業は、それらに大枚を叩いていることを考えれば
若干でもコストダウンにもなりつつ、大きな付加価値を手に入れている。

こんなところにも
企業を生命線である「付加価値」の向上のヒントがあるとは…。





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Last updated  2004/10/31 09:50:45 PM
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