レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2009/10/19
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カテゴリ: インバウンド対策



ほぼ全員が始めての日本、初めてのディズニーランド。
彼ら彼女たちが何に驚いたり感銘を受けたりするのか?
案内する方も、毎度のことながら楽しみなツアーでした。

レノボ@TDL

中でも、甘粛省蘭州市から参加した青年たちは、
「ついに東京ディズニーランドに来た!」ということを何度も噛み締めながら
目に入る全てを記憶しておこう、、、というほどの真剣さで、
案内する方も力が入ります。

デジカメのシャッターを一番押していたのも、彼らです。


「はい、店の店員たちに見せたくて、、、」とのこと。
彼らは田舎町の店の店長さんです。

入社以来の勤務態度と店長になってからの売上げの達成のご褒美で
このツアーに参加できたらしい。

半日くらい徹底的に一緒に回ってコーヒーを飲みながら
感想を聞いてみると、、、

ゴミが落ちてない!
屋外なのに地面に座れるなんて!
キャストが笑顔で対応してくれる!
キャストのユニフォームが信じられないほどきれい!
キャストが近くにボスがいなくても、ひとりひとりがやるべきことをしっかりやっている!

乗り物に乗れなくても、雰囲気だけで楽しい!
お客さんもおしゃれ!
まさに夢の国!
何度も来たくなる!
自分の娘(あかちゃん)も連れて来たい!

商品をきれいに梱包してくれて驚いた!

、、、など、怒涛の感想を頂くことができました。

しかし、一点だけ要望がある、 と。

それは、飲食施設で、英語表記のメニューはあっても、
その英語でキャストに伝えても、なかなか伝わらない、とのこと。
中国人独特の反り舌発音の英語に加えて、
日本人の代名詞カタカナ英語では、お互いに全く会話にならないらしい。

せめて、 マクドナルドのように、メニューに番号がふってあれば、
その番号を伝えて欲しいものを買うことができるのに、、、

という貴重なアドバイスを頂きました。

これは、ディズニーランドに限らず、
どの店でも使える、シンプルなインバウンド対応のノウハウでしょう。

そんな彼らの買い物は、
昨今のマスコミの大好きな一人で300万円も豪遊する「イケイケ中国人富裕層」
とは違って、
失礼ながら中国のど田舎の店長たちだから、
ブランド品を買い漁るようなお金を持ってません。
貴重なお小遣いで誰に何を買うか?慎重に考えます。

それでも、生まれたばかりの娘、あるいは彼女、ご両親たちにお土産を買いたいと、
何度もショップと行き来します。

「これなんかどう?」と商品を選んであげたつもりでも、
値札を見て、
「ごめん、高くて買えない、、、」というシーンが何度もありました。

それでも最終的には、あかちゃん用に冬の洋服とか、
彼女に名前入りのカップなど、満足の行くお土産を買うことができたようです。

朝から夕方まで一緒にいて、
最も目に付いたのは、
かなり気温が高かったにも関わらず、ペットボトルのお茶やコーラなどは買わずに、
今やほとんど利用されない <水飲み場>を何度も利用していたことです。

「ディズニーランドの水は本当に美味しい」
「エリアごとに水のみ場のデザインが違うなんて素晴らしい」

などと言いながら飲んでいるわけです。
(私はかれこれ10年以上飲んだことがありません)

日本滞在中に少しでも節約して、
その分をお土産に回そうとしているのが十分に伝わって来ました。

バスの集合時間が近づいてきて、
ゲートの前まで来ると、名残惜しいのでしょうか、
いつまでも振返っています。

「今度はいつ来れるのかなぁ」とか話しています。

そして、いよいよゲートを出ようとすると、
「先生、あと5分あります。
もう少しディズニーランドの話しを聞かせてくれませんか?」
と懇願してきました。

それで少しだけお話しすると、何度も頷きながらメモを取ってました。

翌日、オフィスに行くと、
リンリンが「はい、これ。蘭州のスタッフが先生にお礼です」と、
彼らの地元の、小さなコケシ人形をくれました。

===

今回、改めてインバウンド、特に中国人観光客対応は難しいなと、
改めて実感しました。

昨今のマスコミが騒ぎ立てる、イケイケ豪遊富裕層ばかりが観光に来ているわけではなく、
月給3万円の人もお小遣いを積み立て日本にやって来る人もいます。
(給与をもらうようになってから、ずーっと積み立てていた)


イケイケ豪遊族もありがたいし、積み立てて来た人にも楽しんでもらいたい。

不安は、現在の風潮です。
気がつけば、マスコミも代理店も、業界全体がイケイケ豪遊富裕層ばかりに目が行ってて、
普通の観光客にスポットが当たった報道も情報も少ないし、
興味も薄れている、という点です。


将来、2000万人の外国人観光客が日本に来るように、、、
と、観光庁をはじめ業界全体が動いてるけど、
2000万人全員が富裕層になるはずがありません。
せいぜい数%でしょう。

あとは普通の人たちです。
その普通の人たちにも満足できるようにしていかなくてはならないはず。
だけど、何やら日本の 業界全体が完全にバブル嗜好に偏りつつあるのも事実です。

そういう意味では、今回のツアーの同行では、ハッとさせられることが多々ありました。

月末に北京に行って、
ツアー全体の感想(良い点、悪い点)をヒアリングしてくる予定です。

それを活かして、
また、来月に誘致したツアーの準備をしたいと考えました。








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Last updated  2009/10/21 03:01:30 AM
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