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去年(2009年)の1月30日の株価で高配当優待だと思える銘柄を5銘柄選び「生涯パートナー銘柄の研究」メルマガの特別号で紹介しました。次のような内容です。
『 特別付録 3月優待で石川臨太郎の大好きな、優待1単位投資銘柄のご紹介
1単位くらい持っていると、とてもうれしい食べ物などの優待がもらえる高配当優待利回り株をご紹介しようと考えました。
3月は優待族にとっては年に一番大きなお祭りです。優待権利確定の少ない11月などの優待株は、権利落ち後に優待の価値の何倍も暴落することも多く、危険なこともよくあります。その原因の一つに優待を貰おうとして駆け込みで買う人や、優待をタダ取りしようという、優待おもらい族とよばれる人々がうごめくからです。優待株を現物で買って、信用で売って、リスクを少なくして優待をタダに近い形(→逆日歩という信用取引特有のコストが莫大になり、かえって大きな損をすることもあるので、まねをしないでくださいね)で、もらおうとして投資行動をとるのです。
しかし3月の優待銘柄は数が多くて的が絞れないこともあり、去年の3月に関しては、優待族の動きで、株価が暴落することは、少なかったように感じています。
この特別レポートでは、私が自分で優待1単位投資(妻と二人で1単位ずつ投資しているものもあります)しているものから、特に財務的に強い企業を中心に選んで見ました。
(1)かどや製油(2612)
安政5年創業の胡麻油首位のジャスダック企業です。歴史は古く、こんな厳しい経済環境で増収増益増配を続けている企業です。ただ年1回の3月配当(予定40円ですが、さらに増配になる可能性もあります)ですし100株で自社の製品1500円分の優待がもらえます。
配当優待利回りが4%程度なのでインカムゲイン銘柄は6%の利回りを目指している研究銘柄の対象としては、利回り不足で対象とは考えていませんでした。
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=2612
しかし無借金で、三菱商事、三井物産、創業一族会社で66.3%の株主シェアを握りほぼ80%が日清食品や国分など取引先の特定株主です。外人は0.2%。投信はゼロ。腰の据わらない個人投資家がビビリ売りさえしなければ、株価が下がることは少ないと感じます。自己資本比率74.3%。一株純資産1641円で1月30日の株価1349円だとPBR0.82倍程度です。
配当性向40%を約束している企業なので、内需安心株として投資対象として検討するには良い企業だと感じています。
(2)アイコム(6820)
無線機専業で、超キャッシュ・リッチの企業です。技術力が高く毎年経常利益並の研究開発費を投じています。時価総額と現・預金がほぼ同じである、有利子負債ゼロの会社です。
この企業も投資安心企業ですが、配当が年40円。優待が100株で3000円の選べる食べ物優待ギフトなので、配当優待利回りが3.5%程度と低くいため、研究銘柄の対象となっていません。1月30日に発表された第3四半期決算短信で大きな減益修正を発表しました。したがって、短絡的な投資家の動きによっては、株価が下がる可能性も充分あると思います。けっこう株価が変動するので、ウォッチしつづけて、上手く下落したときに拾えば優待配当総合利回り5%程度で捕まえるチャンスはあるのではないかと考えています。
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20090130/5h1tsx/140120090122069633.pdf
こ企業も自己資本比率89.7%の超キャッシュ・リッチ、資産リッチの安心株です。一株純資産は3027円あるので、PBRは株価2000円でも0.67倍です。1月30日の終値1957円で計算した時価総額は290億円ですが、有利子負債ゼロで現・預金が233億円もあり、投資有価証券は2008年3月末の20.2億円につき中間決算で6.7億円の評価損を立てているので、13億円程度持っていると思います。
(3)JSP(7942)
いずれ研究銘柄として取り上げたいい企業です。三菱ガス化学の子会社で、東証第1部上場企業です。
業績は安定的で、現在のような金融混乱期にきちんと利益を上げているところが、投資家から評価されていません。三菱財閥系で、PBRも低いのにかなりの配当優待高利回り株です。ただもっと魅力的は企業が多いため、3月優待権利落ちの時期までに研究銘柄として取り上げられないため、先に名前だけでもご紹介をしておこうと考えました。
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090129/5g37cq/140120090106054234.pdf
一株純資産は1397.32円です。1月30日の株価532円だとPBRは0.38倍です。配当は年14円予定。優待は100株で3000円のクオカードです。配当優待総合利回りは8%程度に回ります。自己資本比率は47.2%です。
(4)コロナ(5909)
石油暖房機器、空調、温水器機が主力のメーカーです。
(第3四半期決算短信)
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090130/5haink/140120090126075088.pdf
事実に金融リッチで正味流動資産が328億円ほどで1月30日の終値922円で計算した時価総額が265億程度しかありません。
通期業績予想は良くないのですが、第2四半期に特別損失を計上し最終利益がマイナスなのに第3四半期は、かなりの回復です。たった3ヶ月でかなりの利益を出しています。しかし通期業績予想は変更していません。業種的に第3四半期までが稼ぎ時ではありますが、もともと第2四半期の最終赤字で必要以上に売られた面もあると考えました。
(第2四半期決算短信)
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20081114/5cq9j4/140120081111011680.pdf
一株純資産2177.99円なので、1月30日の終値922円だとPBRは0.42倍です。配当は年23円の予定ですが、優待として100株で3月と9月に各1000円のクオカードがもらえます。配当優待総合利回り4.6%ですが、年2回優待がもらえるのはうれしいし、業績の悪い企業は優待廃止をすることが多いので、財務的に強い企業のほうが投資していて安心です。
(5)住友鋼管(5457)
去年の12月末に優待を新設した住友金属系の溶接鋼管第2位の企業です。業績は堅調で低PER、低PBRで自己資本比率も63.6%あり、一株純資産も1210.50円あります。金融リッチで、財務内容の良い企業です。
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090130/5hahf0/140120090126073484.pdf
3四半期までの一株利益は112.22円。通期予想は101.00円です。配当は年10円ですが、3月に100株で2000円のクオカード優待が新設されて、一気に配当優待総合利回りが5%に近づく程急にアップしました。1月30日の決算短信発表と同時に訴訟を起こされたとIRをだしました。私はIRの内容を読んで、それほど心配しなくても良いと考えて、ご紹介することにしました。ただしリスクはあります。
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090130/5hj9e0/140120090130082984.pdf
各国で公共投資が積み増されれば、溶接鋼管の需要は高まり、当社の業績に追い風が吹くと考えました。
私は現在の生活を少しでも豊かにするために(A)配当優待利回りの高い企業と(B)将来の資産の大きな成長のための高技術の資産リッチ企業。この二つの大きなカテゴリーに分けてポートフォリオを作っています。実はもう一つカテゴリーがあります。(C)過去の投資で投資元本を回収してしまい、定性的に考えて割安すぎると思える企業です。例えば財閥系総合商社や住友金属鉱山など私の現在の株式資産減少の元凶となっている企業群です。
研究銘柄で取り上げていくのは(A)と(B)の対象となりうる企業から選ぼうと考えています。しかし(A)と(B)の企業に対する投資アプローチのやり方は、まったく違っています。
(A)の企業群はいま現在の生活費を確保することを目的としているので、株価が下がったり、動かなければ持ち続けるスタンスです。しかし、なんらかの株価上昇のカタリストが発生し、値上がりにより配当や優待の2年分とか3年分のキャピタル・ゲインを得られるときは、売ってインカム・ゲインではなくキャピタル・ゲインで利益を確定することも行ないます。基本的には(A)の企業は1~3単位程度しか所有しない分散投資対象(→優待銘柄は優待単位だけ持つのが、一番有利なので、自然にそうなります)なので、私の投資行動によって市場の株価に影響を与えて、他の投資家のご迷惑をかけることは、まずありません。
(B)の企業群は数単位保有して上がったときに少しずつ利食いをして、下がったら買い戻し、最終的には1単位以上コストゼロの株を作って、コストゼロの株をカテゴリー(C)にして永久保有にしてしまう。こんな作戦を取っています。
しかし市場の投資家の総意によっては、事前には予想もつかない出来事で株価が乱高下する場合も出てきます。
以下省略 日立工機のTOBの投資失敗のご紹介です(苦笑)字数がオーバーするのでとりあえず省略しました。この失敗がジュピターテレコムの部分TOBに参戦しない教訓となりました^^;』
さてこれらの銘柄の株価がどうなっているか。2月19日の株価で検証してみようと思います。1349円で紹介したかどや製油は2010年2月19日には1735円(←紹介後の高値は1769円です)になっていました。配当50円と優待15円分を貰った上になかなかの上昇振りでした。
1957円で紹介したアイコムは2010年2月19日には2187円(←紹介後の高値は2395円です)になっていました。配当30円と優待30円分を貰った上にこれまた、なかなかの上昇振りでした。
一番上昇率の良かったのが523円で紹介したJSPでした。2010年2月19日には1133円(←紹介後の高値は1208円です)になっていました。配当14円と優待30円分も貰っています。
922円で紹介したコロナは2010年2月19日には1137円(←紹介後の高値は1350円です)になっていました。配当23円と優待20円分を貰えました。
唯一マイナスになったのは629円で紹介した住友鋼管でした。2010年2月19日には472円(←紹介後の高値は629円です)になってしまいました。いいところなしですね(涙) 配当7円と優待20円貰ってもまったくペイしませんでした。
高配当優待銘柄でも必ずしも儲かるわけではない。株に絶対はないことを証明した形とはなりましたが4勝1敗で利益の出方もかなり良かったので、2月22日の生涯パートナー銘柄の研究のコラムでは15銘柄に一気に紹介することにしてみました。柳の下のドジョウとなるか(爆笑)