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カテゴリ: ミステリ
先日、「ねらわれた街」という作品を紹介しました。講談社青い鳥文庫文庫に収録されている「テレパシー少女蘭」シリーズの1巻目で、主人公たちが出会い事件を解決するところです。なにか前評判を聞いていたわけではなく、たまたま古書店で手にとったのですが、非常に面白い作品でした。そのため、シリーズの第2巻目も購入し、読んでみました。第2巻目は、「闇からのささやき」という題名です。イーデン=フィルポッツを思い浮かべます。

この作品は、謎のエマヒクサという植物が鍵になっています。主人公蘭のちちは漬物マスターとも言うべき人物です(こういう設定も面白いのです)。その父のもとに旧知の人物から謎のエマヒクサという植物があり、それを漬物にできないか調査してほしいという少し奇妙な依頼が来ます。その依頼を受け父は、主人公蘭と友達の翠、ボーイフレンドの留衣とともに調査にでかけます。

エマヒクサには、もう絶滅したはずの植物だとか、戦争前によく食べられたとか、いわくつきの伝承があるのでした。

調査先では、いくつかの小さい謎が登場します。例えば、彼女たちが止まった家にはコーヒーがない。理由はその家の女性がコーヒーがあまり好きでないから。しかし、女性はコーヒーに詳しい(好きでないのに)。
父の友人の心に霧がかかっている(主人公蘭はテレパシーを使えるという人物です)。何故か揚げ物が弁当のメニューにない。こういった謎が最後につながってくる・・・というのがミステリ的な面白さです。

一体エマヒクサとは何なのか。いくつかの謎が導く答えは?それを探っていくのが第2巻です。第一巻でも印象的であった主人公蘭と翠の掛け合いも健在です。延喜式を演技のやり方と勘違いしたりとか。

実は続きも注文してしまいました。気になるシリーズです。


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Last updated  2021.08.21 19:41:31
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