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dokidoki1234さん
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(入所すると在宅サービスが受けられないので、今は利用していませんが)
今日は、この学童保育所を通じての話です
長くなりそうなので、立ち上げた当時のことは
こちら (障害児の放課後を豊かに)
を読んでみてね^^
かえでが4年生の時に始まった学童保育所「K」は、
我が県内で初めての「 行政による障害児学童保育」
として、
ちょっと有名になり、県内外から見学する方々がかなりありました。
市の福祉課が予算を盛り込んで運営してくださっているのです。
実際の保育は社会福祉協議会に委託されていますが、
行政、子ども、親、地域の4つが車輪のように回り、成り立っています
私たちがこの学童保育所を立ち上げる活動をしていた時、まだ子供も低学年でした。
それが今は中学3年となり、利用できるのはあと3年になってしまいました。
安心して放課後を任せられるところが出来たからめでたしめでたしで、これでもうお終い。
そういうことはありません。
私たちはずっと障害児の親なのです。
学童期の安心のあとは、卒業してからの就労について考えなくてはなりません。
だから学童保育の今後については、これからたくさん利用していくであろう
若い保護者の方々にお任せしなくてはならないのです。
この学童保育所は、住宅を改装した物を使っていて、1日の定員は8名ほど。
とても良い環境にあるのだけど、なにしろ、建物も古くて、手狭になっています。
利用人数も限られているので、利用したくても出来ない子もいます。
そこで、最近になって移転の話が出てきたのです。
近くの高校が、新校舎を別の地に建てて移転したので、
その跡地に学童が移ってはどうか?とのこと。
新しい場所に移れば、利用人数も増やせるけど、
肢体不自由の子も使えるような設備もほしいし、その他さまざまな条件がある。
で、それについての会合が今何度も開かれています。
現在学童保育の保護者会の役員をしてくださっている方々が、
大変な思いをして、会員から意見を出してもらっているところなのですが、
若い保護者さん、ほとんど会合にも出てこない。
会合に出てきても、まるで他人事のように
「私よくわかりませんから」
「わかる人たちで進めてください」
「働いているので・・・」
と言うだけ。
かえでは入所しているので、今は使ってないのだけど、
それでも私は調子が良い時には、毎回会合には出ている。
その会合が昨日あって、もちろん私も出たのだけど、
そんな感じであまりにもみんな無責任なので、ちょっと呆れてしまいました・・・
一緒に立ち上げの活動をしたお母さんが、
涙ながらに若いお母さんたちに当時の苦労話を聞かせました。
毎日のように福祉課へ出向き、何度も何度もお願いに行ったこと。
福祉課では課長さん、係長さんが「また来たか」というような顔をしたけど、
めげずに足を運んだこと。
お勤めもしていたけど、必要とあれば会社も休んで活動したこと。
近所の議員さん、地元協力者への挨拶やお願いに出向いたこと。
年末の慌しい時に、友達、近所、親戚に署名集めに回ったこと。
要望書や陳情書を出しに行ったり、議会を傍聴したり、市長に直談判したこと。
当時下の子が赤ちゃんだったお母さんは、ベビーカーを押して市役所に行ったこと。
そうこうして、やっと承認され、予算がおりて、試行として保健センターを借りて、
社協のスタッフさんが実際に保育をしてくださり、親も出来る範囲で保育に参加。
保育所の場所が決まり、改装されて、とうとう開設!
戦後の復興ではないけど、何もないところからの立ち上げは、本当に苦労の連続だった。
でも運良く、短い期間で開設にこぎつけた事は、いろんな方々の協力があってこそ。
どんなことでもそうだけど、最初に作った人がいるから、
それに乗って快適な暮らしが出来ている。
「便利」なことは、「不便」なことがあったから、出来たこと。
でも、ただその便利さに乗っかっているだけでは、これからの発展はなかなか望めない。
別のお母さんが言った。
「とにかく会合に出てくる。また保育の様子を見に来る。
自分の子供のことを任せ切りにするだけでなく、少しでも知って、
現状を理解して、新しいことを考えてほしい」
社協のスタッフさんが言った。
当時の福祉課の課長さんは、
『福祉課に勤務していても、
障害のある子の家庭がどれだけ大変か、
全くわかっていなかった。
あの時のお母さんたちが何度も福祉課に来たことで
(時には下校した子供を連れて行った事も)
その熱意と大変さが伝わってきた。
だから、これは何としてでも
良い学童保育所を作ってやりたいと僕も思った』
と仰っていたらしい。
子供を思う熱い気持ちが集結すると、こんなに大きな事業も出来てしまうのだな、
と感じた。
私もおバカなので、行政のことや難しいことはサッパリわからないけど、
わからないなりに、私に出来ることをやってきました。
たぶんみんなそうだったと思う。
そういった小さな力が集まって、大きな力になったんだと思う
開設当時は、まだ措置制度だった。
それから支援費制度になり、この10月からは自立支援法に変わり、
就労するにしても、お金を払って働かせてもらわなくてはならない時代になってしまった。
でも、二度の改正があっても、この学童保育所は全く揺らぐことなく、
ずっと市の予算から運営できており、
夏休みの1日保育だって、たった1,000円で預ってもらえる。
他所の学童の運営は、NPOだったり、保護者の寄付だけで運営していたり、
スタッフはほとんどボランティアというところもある。
すごく苦労しているところもあるのに、
ここはほんとにおんぶに抱っこで保護されている贅沢な場所だ。
それでも新しく利用する保護者の中には、もっと利用時間を長くしてほしいとか、
値段が高いとか、あれこれと要望する人も多い。
「昔はねぇ・・・」とか「今の若い人たちは・・・」なんて言い出すと、
姑みたいなので止めときますが^_^;
要望も大切だと思うけど、まずはここに障害児の学童保育所があることを
ありがたいと思って利用することから始めてほしいな~。
常に感謝と思いやりを忘れず、そのうえで自分達の熱意や努力も含めて改善していければ、
もっと素晴らしい保育所になると思う。
昨日の会合に参加して、そんなことを感じたので、書いてみました~~(^_^)
私も時に真面目だったりする^^
ステイホームでも気分が上がる♪ 2021年04月04日 コメント(2)
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