まいど、俺や。41歳無職。
最近な、姪っ子に言われたんや。
「おじちゃん、マイクラやろうよ!」って。
最初聞いたとき、なんのことかわからんかった。
マイクラ?何やそれ、新しい鍛冶屋の工具か?思たわ。
でも違った。
世界中で大人気の“ブロックで世界を作るゲーム”らしい。
正直な話――
なめてた。
① 最初は「ただの積み木」やと思ってた
ゲーム起動したら、ブロックだらけの世界。
木も石も羊も、ぜんぶ四角。
最初見たとき、「なんやこのレトロな画面!」て笑ってもうた。
せやけどな……
10分後には、俺、真剣に木を伐っとった。
「これが“没入感”ってやつか」って気づいた。
ドット絵のくせに、なぜかリアルなんや。
“生きてる”感がある。
② なんもないとこから“作る”快感
マイクラって、最初ほんまになんもない。
自分の手で木切って、石掘って、
道具作って、家建てて、食べ物集めて、
夜になったらゾンビから逃げる。
誰も助けてくれへん。
チュートリアルも優しくない。
でもな、これがええ。
**「生き抜く力」**を、ゲームで思い出す感じ。
現実の俺は無職やけど、
マイクラの世界では自給自足の王様や。
③ 夜が怖すぎて、人生反省した
マイクラの夜、マジで怖い。
ゾンビとかクリーパーとか出てくるねん。
建物しっかり作っとかんと、一撃で爆発。
最初、俺なめてて仮の小屋で寝ようとして、
朝起きたら家ごと吹っ飛んでた。
その瞬間、悟った。
「準備せんやつから滅びる」
これ、防災の日に気づいた教訓そのまんまやん。
ゲームで人生学ぶとは思わんかった。
④ 建築って、センスより根気やな
マイクラのすごいとこは、
家でも城でも、作ろうと思えばなんでも作れること。
YouTube見たら、ガチ勢が「天空の城」とか作っとる。
俺も対抗して“庶民の一軒家”作ったけど、
屋根がずれてドアが開かん(笑)
でもええねん。
大事なんは、作ってる時間のワクワク感。
手ぇ動かして、少しずつ完成していく過程が楽しい。
これ、人生そのものやな。
⑤ 姪っ子に尊敬された瞬間
最初は操作もおぼつかんオッサン扱いやったのに、
ある日偶然、洞窟でダイヤ見つけたんや。
「おじちゃんスゲーー!!」って姪っ子が叫んだ瞬間、
心の奥で何かが弾けた。
あ、これが承認欲求やな。
SNSよりも尊い「現場の称賛」。
人間、いくつになっても褒められたらうれしいんや。
⑥ 無職でも“目的を持てる”世界
マイクラの魅力は、
“何をするか”を自分で決められるとこや。
家建ててもええし、
農業してもええし、
冒険しても、魚釣ってもええ。
誰かに怒られることも、
締め切りも、成果報告もない。
ただ、自分で決めて、自分で動く。
これ、現実社会でいちばん難しいことやと思う。
でもゲームの中やと、それが素直にできる。
なんか、マイクラって“人生のリハビリ”みたいやわ。
⑦ “現実にもマイクラ精神”いるなと思った
マイクラやってて思った。
人間、生きるって結局、
材料集めて、組み立てて、壊して、また作るの繰り返しや。
家も、仕事も、人間関係も。
一回で完璧なんて無理やけど、
“作り直せる”って考え方が大事なんや。
マイクラの世界では、
失敗しても次の日には新しいブロック積める。
現実もそうありたいな。
⑧ おかんのリアクションが秀逸
隣の部屋から「なにしてんの?」って聞かれて、
「家建ててる」って答えたら、
おかんが真顔で「現実でも建ててみぃ」て返してきた。
ぐうの音も出ぇへんかったけど、
……まぁゲームの中なら建てられるしな。
⑨ タモリさんの言葉を思い出した
昔、タモリさんが言ってたやろ。
**「やる気のあるやつは去れ」**って。
あれ、マイクラにも通じる思うねん。
無理に目標立てんでも、
「なんとなく作りたい」で始めたら、
気づいたら没頭してる。
力抜いて楽しむのが、結局いちばん続くんや。
⑩ まとめ
マインクラフトって、
ただのゲームやない。
それは“世界を作る練習”やと思う。
ルールも、正解もない。
自分で考えて、自分で動いて、
ミスして、また立て直していく。
それって、まるで人生そのものや。
四角い世界の中に、
生きるヒントがぎっしり詰まってる。
俺も今日もまた、仮想の世界で木を切る。
現実でも、もうちょい何か積み上げていけたらええな。
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