41歳ニートと俺とおかんと親父の話

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2025.08.03
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カテゴリ: 日常




まいど、俺や。41歳無職、滋賀大卒。
この前な、近所の知り合いが釣り行ってきたらしくて、
「ちょっと多かったから、持っていき〜」って魚くれたんや。
見るからに旨そうで、思わず笑ってもうた。
「よっしゃ、久々に3枚におろしたるか!」
――包丁持った瞬間、ちょっとテンション上がったで。


① まずは下準備から
魚さばく前に大事なんは“覚悟”や。
流し台の前に立って、エプロン締めて、
心の中で「いくで…」って気合い入れる。
魚のヌメリと生臭さ、あれがまた戦いやねん。
でもその先に“料理人の快感”がある。


② 出刃包丁、久々の出番
棚の奥に眠っとった関包丁を引っ張り出してな。
「おお、今日の主役はお前や」と声かけた。
包丁って、ええもん使うと気分も変わるんや。
刃がスッと入った瞬間、
「これが刃物の仕事やなぁ」ってしみじみ感じる。
研ぎたての包丁はまるで剃刀。
魚の皮に触れただけで、スッと切れる。
……なんか、人生もこうありたいもんや。


③ うろこ取りと下処理の儀式
うろこ飛ぶから新聞紙敷いて、
ピチャッ!って飛んで腕につくけど、

ぜいごもしっかりとる。
エラ取って、内臓出して、流水で洗って――
この工程、地味やけどいちばん大事。
ここでサボると、仕上がりが台無しになる。
丁寧さって、結果に出る。
魚も人生も同じや。


④ いよいよ3枚に!
頭を落として、腹を切って、骨に沿ってスッスッスッ。
出刃の音が台所に響く。
この瞬間、なんか無職ってこと忘れるんよな。
集中してる時間だけは、心がピタッと静まる。
魚の身がきれいに3枚になったとき、
ちょっとした達成感がある。
「……よっしゃ、俺もまだやれるやん。」


⑤ おかん登場、現実が戻る
「何してんの?」っておかんが来て、
流し見て「うわ、キッチン魚くさいやん!」
……まあ、しゃあない。
戦の後には“魚臭”が残るんや。
でも、ええ香りのもとは旨いもんの証拠やで。


⑥ 料理完成、これが生きる味や
刺身にしてもええけど、
今回は軽く塩ふって、フライパンで焼いた。
じゅわ〜って音が鳴った瞬間、
もう幸せ確定。
焼けたアジの身をほぐして食うと、
脂の甘みが口いっぱいに広がる。
**「あぁ、生きててよかった」**って思える瞬間やな。


⑦ 無職でも“包丁の音”があれば生きてる
この年になると、
何かを“自分の手で仕上げる”ことが減っていく。
でも魚さばくと、
「自分の手でちゃんと生きとる」って感じる。
包丁の音、焼ける匂い、旨み――
全部が“生活の証”や。


⑧ 次は刺身か、南蛮漬けか
3枚におろした後の魚、どう料理するか考える時間がまた楽しい。
冷蔵庫の中見ながら「玉ねぎあるし南蛮もいけるな」とか、
一人でニヤニヤしてる自分に気づく。
こういう小さな幸せが、人生の隙間を埋めるんや。


⑨ 親父の一言で締まる
晩飯に焼いたアジ出したら、
防大卒の元鬼軍曹の親父がひと言。
「魚はな、命をもらう仕事や。雑に扱うな。」
……しびれた。
この人、戦場でも台所でもブレへんな。


⑩ まとめ
魚さばくって、
ただの料理やなくて“命との対話”やと思う。
刃を入れる瞬間、
「ありがとう」って思えるかどうか。
その気持ちがある限り、
無職でもちゃんと人間や。


俳句で締め
刃を入れ
命と向き合う
夏の午後





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最終更新日  2025.10.08 18:11:00
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