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2010年05月14日
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カテゴリ: 万年筆
良い竹が出品されていたので、落札しました。

エボナイト 竹型 万年筆

しかし、天然の竹ではありませんし、隠された機能もあります。


材質は、エボナイトと言うゴムの一種。

エボナイト 竹型 万年筆 軸

日本の職人さんが、ろくろ(轆轤)呼ばれる道具でエボナイト棒を回転させ、刃物を当てて削り出した手造り品のようです。

表面の仕上げが荒めなので、ハッキリと轢いた時にできた横線が残っています。
しかし、表面はツルツルですよ。


この竹、とても良く出来ていて、先端部分が螺子式になっていて外れます。

エボナイト 竹型 万年筆 キャップを外した状態

なんと、万年筆のようにペン先が出て来たではないですか!

意外だなぁ。




エボナイト 竹型 万年筆 軸の螺子溝

単純な螺子ではなく、4条の螺子になっており、約1回転半で開きます。

職人技ですね。


全長145mm、軸径15mm、重量19gとそれなりの大きなサイズ。

キャップのような軸の先端部分は、お尻にピッタリ嵌め込めるようになっており、これを取り付けると凄く長くなります。

エボナイト 竹型 万年筆 キャップを尻軸へ

この状態で185mm。
比較は、モンブラン149です。


残念なことにキャップの頭には、円形の板が嵌め込まれており、なぜかコーディネートしてません。

写真では色がハッキリしませんが、緑の板です。

エボナイト 竹型 万年筆 天冠

このキャップは、穴を貫通させてから、蓋を付けている仕様ですが、穴を貫通させないで一体化して作ると余計に手間が掛かるようです。


ペン先に見えるものは、ちゃんとドイツの「 Bock 」製の金ペン先ですので、書くこともできます。

エボナイト 竹型 万年筆 ペン先




「Bock」は、万年筆用のペン先などを製造するドイツのメーカーです。

エボナイト 竹型 万年筆 ペン先側面

スチールペン先の「 SCHMIDT 」と並んで、ペン先では有名なメーカー。


ペン芯はエボナイト製。
良く見ると綺麗な対称形にはなっていないので、これも手作業で作ったもののように思います。

エボナイト 竹型 万年筆 ペン芯




万年筆として使うには、インクを入れる必要がありますが、この万年筆には、インクを吸入する仕組みは備わっていません。

エボナイト 竹型 万年筆 首軸を外す

首軸部分を外して、スポイトで直接インクを軸に流し込む「Eyedropper式」と呼ばれるタイプになります。

軸自体がインクタンクとなるので、容量的には効率が良く、沢山のインクが入るのが特徴。


ただし、単なる「Eyedropper式」ではなく、軸の中心を貫通する棒状のパーツを内蔵しています。

エボナイト 竹型 万年筆 軸の内部

この棒を軸後ろ端のノブを回して操作し、

エボナイト 竹型 万年筆 軸後ろ端のノブ

ペン芯へのインクの供給を調整します。


ノブを閉めると、棒状のパーツが、ペン芯への出口を塞ぎ、インクの供給をストップ。

エボナイト 竹型 万年筆 首軸の内部

逆に、書くときには、このノブを緩めると言う儀式が必要。

プランジャー式でも、同様の機構を内蔵するものがあります。




インクを止める機構を備えた「Eyedropper式」は、「インク止め式」と呼ばれますが、日本では古くから用いられた方式です。

単純な仕組みですが「インク止め」式の万年筆を製作できるメーカーや職人は、けして多くはありません。

首軸と同軸と繋ぐ部分の螺子溝の加工や、中心の棒の長さが不味いと、インク漏れなどのトラブルを引き起こしてしまいますので、職人の腕が試されます。


現在でも、一部の手作り万年筆やナミキの製品が、この方式を採用しています。




最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。

使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。
インクは、ウォーターマン フロリダブルー。

比較は、

・パイロット カスタム823 F
・セーラー プロフィット21 M
・ウォーターマン カレン F

です。

エボナイト 竹型 万年筆 筆記サンプル

最初は、非常に具合が悪いペン先で、全くフローが安定せず、書いているとインクが途切れる現象が多発したので、ペン先とペン芯を合わせ直して改善しています。

筆記線はFくらい。
ペン先は、ドイツメーカーのものですが、日本メーカーの中細~中字相当で、それほど太くはありません。

フローは、良く、非常に書きやすいペン先です。

今時のペン先と比べると、弾力がありますが、撓りはそれほど大きくなく、けして柔らかくはないペン先です。

書くとカチカチと音を立てるような感じですが、紙当たりは悪くないので、その分ソフトに感じます。


竹型に轆轤で轢くには、熟練した技術が必要でしょうが、この万年筆は、けして手の込んだ作品ではありません。

しかし、工業製品にはない雰囲気が十分に味わえますし、手に吸い付くような質感と独特の匂いも気分を盛り上げてくれますね。


「インク止め式」は、面倒に感じるかもしれませんが、これも慣れてしまえば苦になりません。

しかし、耐久性という点では、心配もあります。

防水用にコルクが使われていると思うので、その耐久性や交換に不安がありますが、これだけ特殊な竹ですから、9,250円の価値は十分にあるでしょう。






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Last updated  2010年05月14日 00時18分22秒
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