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絵の中の画家が着ている服は15世紀から16世紀のブルゴーニュの服で、シャンデリアの豪華さと、装飾の双頭の鷲は16世紀までオランダを支配し続けたハプスブルク家を想起させる。 それらは、当時(17世紀)にあっては時代がかった雰囲気を表している。 現在の日本で、明治の頃の服やランプを描いた絵を見るような雰囲気だろうか。 その服装やシャンデリアからも、当時の人が見ると、ただの”17世紀の風俗画ではない”ことがすぐわかったそうです。
2006年04月30日
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絵画芸術の背景に掲げられている地図は、クラース・ヤンスーゾン・フィッセルのネーデルランド17州地図を正確に描き取ったものです。 その地図の左上の地名索引の両側には”製図の寓意像”と”絵画の寓意像”が立っています。 クリオの真上に立っていることで、この絵が絵画の栄光の寓意を意識していることを表しているそうです。(小林頼子氏 フェルメール論より)
2006年04月29日
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英名:「 Girl with a Pearl Earring 」 http://www.gaga.ne.jp/pearl/top.html 日本では2004年公開、英国、米国では2003年公開のこの作品は、ロードショーでなかった割には結構有名ですね。 また、色々な映画の評論を見ても良い評価が多く、なかなかの佳作ではないでしょうか。 原作「トレイシー・シュバリエ」の本も、映画同様静かな雰囲気が漂うフェルメールの作品にマッチした作品と思います。 主人公の少女は全くの架空の人物で、作品のモデルの女性についての情報は全く無いのが現実です。 でも作品の中では全く違和感の無いストーリーで、原作者のセンスの良さが伺えます。
2006年04月28日
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4月17日の日記で紹介した37枚目のフェルメールはコメントにもあるように、エプリールフールのジョークでしたが、新しいフェルメールとして、上の”Young woman at a virginal”も候補に挙がってます。個人所有らしいです。情報が少なく、今後また色々調べたいと思います。
2006年04月27日
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【作品名】・画家のアトリエ・絵画芸術・絵画芸術の寓意【作成年月】・1665-66(小林頼子氏説)・1600 (デ・フリーズ説)・1666頃 (高階秀爾説)【種別】 ・油彩 キャンバス 130×110【所蔵場所】・ウィーン 美術史美術館
2006年04月26日
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例えば、今まででた2つの仮説がどちらが絵の真意かという問いに1つの答えがあります。1、 絵画の歴史の栄光を寓意する歴史画という説2、 画家本人がフェルメールという説ロジック的には2つとも納得できそうな気がします。そこで、当時の時代背景という要素を考えます。 17世紀の絵画は今と違って非常に高価なもので、当然購入者は金持ちということになります。 特に当時のオランダは貿易により富んだ国で、いわゆる”成金”が多く、そういう人々は教養を身に付けることにお金を使うそうです。 事実教養の高い人も多かったので、そういうクライアントが望むものはやはり教養あふれる”寓意画”で、自分の名声をオランダ中に広めたいといったコンセプトの絵を購入してくれる、あるいは注文してくれるクライアントはいません。 そういった時代背景を考えると、1の方が論理的ということになります。
2006年04月25日
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4/22に書きました、”画家がフェルメール自身でない根拠”として以下のような説もあります。 当時のヨーロッパの絵画の主題の序列があったそうで、上から歴史画、肖像画、動物画、風景画、生物画となっています。 女神ミューズの一人で歴史を司るクレオが表されていることで、この絵自体が、絵画の歴史の栄光を寓意する歴史画と考えられます。 よって、同じ絵の中に描かれている後向きの人物は画家自体の象徴となって初めて、この絵全体で”絵画の歴史の栄光を寓意する歴史画”として成り立つという論です。 ここで、画家がフェルメール自体だと絵のテーマが成り立たなくなるのです。 まぁ、21日に書いた、画家本人がフェルメールという説もロジック的には成り立つんです。
2006年04月24日
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16世紀のイタリアの美術史家チェザーレ・リーパの「イコノロギア」でも、女性は詩の女神ミューズの一人で、クレオとしています。 手に持った書物はトゥキジデスの「歴史」であるとまで詳細に指定しているようですが、どのような根拠で本の題名まで指定できたのかは今のとこ調べきれてません。 当時最も有名な本だったんでしょうか? ちなみに チェザーレ・リーパの「イコノロギア」は、ルネッサンス期の寓意を集めた百科辞典とも言われる書物です。
2006年04月23日
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昨日の続きですが、この画家はフェルメール自身で、自分の名声がオランダに鳴り響く希望を表した寓意という意見も学者の中でもあるそうです。一方、高階秀爾先生の「名画を見る目」では、「絵の中の画家は”絵画”そのものの象徴で、机の上に置かれている楽譜やモデルの持っているトランペットは”音楽”を、机の上の石膏のマスクは”彫刻”を表し、”彫刻”や”音楽”より、”絵画”が名声を世界に広げるのに適していることを表現している。」という説を採用しています。フェルメールの絵の”つつましやかさ”を好む私なんかは高階先生の意見を信じたいとこですが、本当のとこはどうなんでしょうか?
2006年04月22日
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19日に書いた、「名画を見る目」を久しぶりに読み返してみると、寓意のことについて色々書いてあったことに気づき、懐かしい気分になりました。 そういえば、先生は、「この頃のオランダは寓意画ブームで、画家のアトリエもその影響を受けている。」って話してくれたなー。 モデルは歴史の女神クレオで、冠は栄光を、トランペットはその名声が広く世界に鳴り響くことを、本はその名声が記録され後世に残ることを、後ろの地図はオランダの地図で、名声がオランダ17州に鳴り響くことを意味しているらしいです。 それだけ聞くと、自己顕示欲の強い作家に見えますが、そういう人にこんな静寂を表現したような絵は描けないような気がしますよね。
2006年04月21日
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やはりフェルメールといえば、これなんでしょうね。フェルメールという画家の名前は知らなくても、この絵はほぼ皆知ってますからね。「北方のモナリザ」とまで言われている名作ですね。私はこの絵を見るためだけにオランダに2回行きました。オランダ、デン・ハーグのマウリッツハイスミュージアムにありますが、日本人観光客もとっても多い有名な美術館です。また行きたいなー。
2006年04月20日
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イメージにも貼ってますが、私が人生で最初に出会い、今でも最も好きな作品です。出会いは大学の一般教養の講義、教科書は高階秀爾氏の名画を見る眼( ISBN4-00-414064-1 )でした。 「まるで厚いガラスにで隔てられてでもいるかのように、沈黙の中に沈んでいるのである。」という高階先生の言葉どおり、とっても落ち着いた絵に魅了されたのを、昨日のように憶えています。 この絵は 「栄光のオランダ・フランドル絵画展」2004/4/15-7/4(東京都美術館)で初めて本物をみました。 とっても混雑していたのですが、この絵の周りは”静寂な雰囲気”をかもし出していました。 感動で涙くらい出るのかとも思いましたが、むしろ気持ちが暖かくなり、旧友に会ったかのような、とっても幸せな気分になりました。 今度は、ウィーン美術史美術館に行って見てみたいですね。
2006年04月19日
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ブログを色々検索してると、フェルメールの習作を書かれている方のブログを見つけました。いやー、上手いものです。http://plaza.rakuten.co.jp/dreamerkazu/diary/200407050000/
2006年04月18日
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ブログ開始3日目にして、こんな記事に出会えるとは!!ちょっと興奮してます。http://plaza.rakuten.co.jp/410islacristina/diary/200604010000/ブログの力ってすごいですね。大げさかもしれませんが、新しい知識をどんどん増やせそうでわくわくしてます。ところで、誰が「これはフェルメールだ」と承認すれば、37枚めのフェルメールと公認されるんでしょうかね? どなたかご存知のかたいらっしゃいませんか?
2006年04月17日
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フェルメールの全作品は以下のサイトがまとまっていて読みやすいかなと個人的には思います。他に良いサイトをご存知の方、いらっしゃれば教えてください。http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/3587/zensakuhin.html
2006年04月16日
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ブログを初めてみようと思い、登録しました。よろしくお願いします。先ずは好みのサイトを記録していきます。フェルメール館です。http://homepage2.nifty.com/kenkitagawa/sub-verm.html
2006年04月15日
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