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2006/09/03
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カテゴリ: 個人図書館
変身改版





●新潮文庫
●読了日:1994年2月14日


新潮文庫、夏の百冊に毎年必ず入れられている、カフカの『変身』。

読んだのは12年前。

覚えているのは、
非日常なことが日常の中で進行していて、みんななんとなく不気味に思うんだけど、案外すんなりその情況を受け入れている不可思議さ。

主人公のグレーゴル・ザムザという強烈なリズムの名前。
(グレゴールと思っていた。今見たらグレーゴルだった)

ザムザの背中に林檎が落ちて、それが取れないために、その林檎が段々腐ってきて、背中に林檎が陥没したままやるせなく過ごすザムザ。

シュールである。
不気味が淡々とつづられているのですが、不思議と不快感はないのです。


カフカはこの作品に挿絵を添えるなら、醜い芋虫をそのまま描くのではなく、たとえば一家団欒で楽しく食卓についている家族。
その向こう側にある部屋の扉がほんの少し開いている、開いた先は暗い闇。
そんな挿絵を描いて欲しい。

「なるほど」と思いました。カフカ、うまい。






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最終更新日  2006/09/03 08:04:03 PM
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