タイのシラチャに住む事になった主婦の日々

タイのシラチャに住む事になった主婦の日々

2020年01月21日
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先日から、またまた我が家のベランダに、鳩が巣を作り始めています。

初めて鳩が枝を運び始めたのは、去年の2月でした。
その時の記事はこちら→​ ハトの夫婦

今年は1ヶ月早い。
昨年、トゥクトゥクドライバーさんとLINEで鳩の話をしていた時、無事に巣立った報告をしたら「また戻ってくるから 巣を片付けてはいけないよ」という意味のタイ文字を貰った。
その後、春休みの一時帰国からタイに戻ったら見事に、巣がキレイに掃除されていた。
お掃除上手なパテュームさんが、してくれはったんや。
灰皿に糞もついてたし大変やったやろう。


そやのにまた、今年も帰って来た。

なんと言うか、嬉しいよりも「ゴメンやでー。酷な事をしてしもたな。」と思う気持ちの方が大きい。

ずっとタイにいるなら大歓迎のお客様や。
いつか日本に帰る身として、またホテル住まいの身として、巣作りを許したらアカンかったと後悔しています。
まして3月に本帰国する我が家で、今回も出産と育児を許したなら、巣立つ前に本帰国したとしたら、鳩一家の巣ごと清掃されてしまうんやろうな・・・

過去の日記を遡り、鳩が巣を作り始めてから巣立つまで、どれくらいの日数が必要か計算してみた。
今から巣作りしたら、全然本帰国までに巣立つ事が出来るやん!
一瞬喜んだ気持ちにフタをするように「それはあまりにも無責任というものだ」と、もう1人の自分が叱責する。

来年の年明けに、私は居ない。

次にこの部屋に住む人が、巣作りを許さないやろう。

一度許した私は、鳩一家から故郷を奪ったんや。

あの時、別の場所で産んでたら、彼らに帰る場所があったのに。

ゴメンやで。
ゴメンやで。

そう言いながら、毎日鳩を追っ払っている。
せっせと運んだ枝の殆どが、灰皿の下に落ちていて、ほんの少しが灰皿に敷かれている。


「あーそこはもうアカンよー。ゴメンやでー」と言いながら、手をパタパタと動かして追う。

子供たちは「また産ませてあげたい」と言うが、「今ならまだ別の場所を探せるやろうし、うちのベランダは諦めてもらおう」と話す。
C夫は「灰皿を取ってしもたらエエんや」と言った。

そうやな・・・
そうするわ・・・

今朝、子供達の通学バスを見送った後、MKちゃんと立ち話して部屋に戻ると、私の留守を良い事に夫婦が座っていた。
私が網戸に近づくと、オスは直ぐに離れるがメスはギリギリまで座ったまま。

「ゴメンやでー」と言って、洗濯物を1枚手に取り、扇ぐように風を送って追い払った。

そして、灰皿に手をかけて、敷かれたほんの少しの枝葉を床に落とす。
酷い事に、私はこの手で鳩の家を解体したのです。
灰皿を外して洗濯機の陰に隠しました。


​​ 妹も巣立ちました ​​​
これから作ろうとしている鳩の家を、私は奪ったのです。

鳩を待っていると、オスが戻って来てキョロキョロ。
口には枝をくわえて。

巣がない・・・
あれ?俺、階まちがえたか?

そんな様子で上の階に飛んで行きましたが直ぐに戻って、下の階に行きました。


うろうろしてる・・・
ゴメンやで(T_T)
ゴメンやで(T_T)

酷い事をしました。

既に私は1年前に、酷い事をしていたのです。

この事を忘れん様に写真を撮りました。
すっかり無くなった自宅を探し回るお父さん鳩の姿を。

灰皿がなくなったベランダに、鳩は戻って来ませんでした。

どこかに新しい故郷を見つけて欲しいと泣きながら思い「ゴメンやで」と謝っていました。
洗濯も干さずに・・・

鳩 ごめん。





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最終更新日  2020年01月22日 12時38分13秒
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