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バフェットが株式投資で大成功したのは、株式売買のタイミングが巧みであったからではありません。また、売買自体が得意だったからではありません。それらは理由の一つではありますが、それ以上でもそれ以下でもありません。
バフェットが株式投資で大成功したのは、長期的に持続して成長する企業、或いは長期的に持続して安定した収益を上げ続ける企業、を見極める能力が卓越していたからです。そしてそれは、多くの場合特別な技術は必要としません。永続して高ROEを維持できる為の参入障壁や企業方針など、当たり前の事を重視し尽くした結果です。また、長期的にアメリカ経済が成長し、資本主義社会が欺瞞の上に成り立ち続け、アメリカ株式市場が景気に左右されつつも長期的に右肩上がりであったから、という現実も必要条件としてあります。
デフレ下における日本のような特別な環境では優位性を失う事でしょう。多くの人はそう思わないでしょうが、バフェットが日本株式市場で同じ投資手法を選択すると、アメリカ市場への投資と比べてパフォーマンスがかなり大きく低下するのは間違いありません。最近でこそ間接的に日本企業への投資をしましたが、過去にバフェットは「日本には投資したくなるような企業がない」と言いました。成る程、そうでしょう。日本経済が成長せず、デフレ脱却の見通しが付かず、企業は内部保留を溜めてばかりで設備投資をしない。それでは投資家にとって資本主義経済としての旨味はそれほどありません。
使い道が見つからなくて何の役にも立っていなかった、『ただそこにあるだけ』の大量のストックが回転し始めると、経済が活発になります。名目GDPが成長し始めます。企業も成長するでしょう。
長期的に高ROEを維持する企業も出てくることでしょう。
今、バフェットの投資戦術が日本にも適用できる環境が整いつつあるのでしょう。(といっても、バフェットは景気によって業績が大きく左右されるような銘柄を好まないと言われていますが)
しかし結局消費税増税などの景気腰折れ政策のせいで、整いつつある環境がダメになりかけています。残念です。
日本がデフレを脱却して正常な資本主義社会になることが出来るかどうか、ここが正念場です。