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http://news.so-net.ne.jp/article/detail/664071/
【ワシントン=山田哲朗】
医学研究の信頼性を検証する国際研究グループ
「コクラン共同計画」(本部・英国)は17日、
インフルエンザ治療薬タミフルが
重症化を防ぐ効果を
疑問視する報告書を発表した。
タミフルは世界で広く使われ、特に日本は世界の約7割を
消費している。
各国が将来の新型インフルエンザの大流行を防ぐため
備蓄を進めており、その有効性を巡り議論を呼びそうだ。
報告書は、製薬会社に有利な結果に偏る傾向がある
学術論文ではなく、
日米欧の規制当局が公開した
臨床試験結果など1万6000ページの資料を分析。
タミフルの使用で、インフルエンザの症状が21時間ほど
早く収まる効果は確認されたものの、合併症や入院を防ぐ
というデータは見つからなかった。
報告書は「当初の症状を軽減する以外、タミフルの効果は
依然として不明確」と結論、「副作用も過小報告されている
可能性がある」と指摘した。
2012年1月18日 読売新聞
見てきたようなことと、実際に見たことは違います。
内科外来でタミフルを処方したことがありますが、
そんなに「効かねー。」という印象はありませんでした。
・・・というのは、比較的健康な患者さんを主に診ていた
せいでしょう。「インフルエンザの症状が21時間早く収まる効果」
に該当する人々にしか、私は会っていないのです。
勤務先が老人病院で、インフルエンザの流行対策にあたる側になれば、また違った印象を持ったのではないかと思います。
人は、見たモノ、経験したこと伝いにモノを言い、考え、判断します。
たった1例でもとても大きな印象が残れば、それが全てになります。
いとも簡単に自分が知覚する世界は歪み、ずれます。
いい悪いではなく、そういうものだと自覚しながら、暮らし、
モノを言い、ブログを書くことにしています。
インフルエンザの特効薬として、これを処方してくれないと
と言って食い下がる人がいたことを、今は懐かしく
思い出します。
時が経てば、夢の特効薬もこのように世間の評価が
変わるものです。薬に対する過度の期待は、ほどほどにということ
なのでしょう。
流行時期の過ごし方を伝えることに力を注いでいます。
治療ツールがあるだけでは、対策として不十分だと思っていますので・・・。