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2007.02.03

伝説の特撮時代劇★「大魔神」！

(6)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

永田大映「大魔神」 ('66年作品）‥‥！
あまりにも有名ですよね。日本ならず世界にも‥‥
映画好きで「大魔神」を知らない人は、おそらくいないと思います。

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戦国時代の丹波の山奥には、武神によって封じ込められた魔神像があり、
村人はその魔神が暴れ出さぬよう、毎年祭を行っていた。
その祭の最中、城の中で家老の大舘が取り巻きとともに謀反を起こし、城主の花房が殺された。
しかし若君の忠文（青山良彦）と、姫の小笹（高田美和）は、忠臣の小源太（藤巻潤）と、魔神封じの巫女の手で無事城を出られ、
山奥で農民として暮らし、身なりは質素だが、たくましい若者、美しい娘に成長した。
一方、政権を握った大舘は村人に重税を課し、人夫にこき使い、果てはかつての城主の遺臣たちや、遺子の忠文をも捕らえた。
そのうえ、「罪もない人々を苦しめると、魔神が怒り、恐ろしいことが起こる」という巫女の忠告を一蹴し、「花房一族や村人が信仰する魔神像をたたき壊せ！」と、家臣たちに命令した。
無惨にも魔神像の額に鏨（たがね）が打ち込まれた！ところが‥‥
その打ち込まれた傷から、真っ赤な血が流れ出し‥‥
次の瞬間、ピカーッ!!　稲妻がきらめき、ゴロゴロゴロ～～!!ガッシャーン!!　ものすごい雷鳴が轟き、ずずずずずず‥‥ずざああああああああ！ガラガラガラガラ!! うわあ～、す、すごい地割れがあああ‥‥
‥‥気がついたら‥‥ どひゃあああ～～！! いつの間にか、魔神像はゆっくりと立ち上がっていて
太い腕でゆっくりと、柔和な埴輪の顔をなでたかと思ったら‥‥!!!
な、なんということ‥‥!!　柔和な顔はどこへやら、世にも恐ろしき悪鬼の形相となり、
ドシーン、ドシーンと地響きをたてて歩き出したのだ！
魔神は怒り狂った形相で、城をぶっこわし、悪徳家老の家来たちを踏み潰し、腰の大きな剣で叩き殺してゆくのだった‥‥！!

特撮良し、ストーリー良し、キャスティング良し。（高田美和さん演じる小笹が可愛い！）
永田大映凋落期に光を与えた名作です。
伊福部昭の音楽も、観客の恐怖心を煽り立てるようで、非常に効果的でした。
この作品の原典となったのは、'36年にチェコスロバキアで作られた「巨人ゴーレム」という映画です。
こちらも観ましたが、サイレント映画ながら、なかなか迫力がありましたよ。

モイラがこの映画を初めて観たのは、小学校１年生の時。
今にもつぶれそうな名画座で上映していたのを、
お友だちの家族と一緒に観に行ったのですが、
いやあ～、大魔神の顔が変わるところが、もうこわくてこわくて‥‥
座席でちびりそうになったのを、覚えてます。

★もっと大魔神★