【粗筋】
医者は定年もなく、死ぬまで出来る上、医学部を卒業した医者が次々デビューし、医者が余ってしょうがない。そこで客を、いや患者を呼ぶのにネオンサインを付け、女子大生看護師を写真で選べる、手術2割引き、入院五回でディズニーランドご招待……それぞれサービスをしている。24時間営業のビョウーソンでは、薬も箱で並べばら売りもあって、予算に合わせて自由に選べる。ドライブスルー駐車、飲み屋に出る流しの医者もいる。御堂筋には屋台の医者が並んでいる。
新しい病院に行くと、先生がロックに乗って登場、激しく踊りながら注射器を取り出して血を取る。
「来月大坂城でライブやるから見に来て下さい」
「歌いまんのか」
「いや、生で手術をします」
診察が終わるとバク転をしながら帰って行く。
ガラガラ抽選で胆石が出たら海外旅行。
「よし、やってみよう……出た、胆石や」
「それは尿道結石」
「違いまんのか。何が当たったんです」
「尿道検査が無料です」
【成立】
桂三枝の創作落語。第70作目、1987年12月の作品。サングラスをかけて踊ると息が切れて……いい年をしてよくやっていると思ったが……当時44歳。どうしてそこまで息が切れるのだろう。
落語「つ」の33:壺算(つぼざん) 2024.11.18
落語「つ」の32:壺(つぼ):その2 2024.11.17
落語「つ」の31:壺(つぼ):その1 2024.11.16
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