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『冷血(れいけつ)』上・下(髙村薫)読了。犯人に寄り添いすぎの叙述ぶりで、本家『冷血』に比べると冷血度が低かった感じ。視点人物が合田雄一郎だから仕方がないか。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード48]を観る。
2026.06.30
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さて、ブラジル戦が迫ってきました。本卦は大畜です。26 大畜(だいちく) 大畜。占問したことには利がある。家で食事をしない。吉。大河を渡るのに良い。変爻は初六、六二、六三、九五。初六 危険なことがある。思いとどまった方がよい。。六二 車体が車輪からはずれる。六三 良馬に乗って追跡する。艱難を占ってこの爻に遇えば、よい結果が得られる。毎日車の運転と防御の仕方を練習しておけば、出かけて行くのによい。。九五 天の加護がある。順調にことが運ぶ。で、之卦は観。20 観(かん)観。お祭りする時に、手は洗い清めるがお供えは捧げない。生け贄に体のでかい捕虜が居る。(※引用は『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 易経』(三浦國雄)より)【自分の解釈】前半はミスorアクシデントがあって失点し苦しい闘いとなるが、後半、伊東さん、あるいは前田さんのスピードが点に結びつく。同点で延長となるも両チーム得点なくPK勝負にもつれ込む。ここで変爻の九五、"天の加護"あり、日本は勝利する。[追記]之卦の卦辞の"生け贄に体のでかい捕虜が居る"ですが、捕虜即ち戦力から外れると読めばレッドカード退場でしょうか。ブラジルの大型選手がそうなるのかも。【ChatGPTくんの解釈】易占として読むなら、本卦「大畜(たいちく)」、之卦「観(かん)」という流れは、派手な激突よりも蓄積・制御・構想力が試され、その戦いぶりが広く評価される試合という印象です。大畜(山天大畜)は、「大いに蓄える」「力を養い、軽々しく放出しない」という意味を持つ卦です。勢いで押し切るのではなく、鍛えた力を適切な場面まで温存し、規律を保って大局を制する姿です。相手がブラジルという強豪であることを重ねると、この卦は「正面から打ち合うな」と語っているようにも見えます。森保ジャパンに当てはめるなら、守備ブロック、切り替え、連動、球際、走力――これまで積み上げてきた組織力を信じることが鍵になります。大畜はしばしば「抑制の美徳」を示しますから、序盤から無理に前がかりになるより、相手にボールを持たせながら機を窺う展開が吉と読めます。ブラジルの個の才能に対して、日本は集団戦術で応じる。その我慢強さが試される局面がありそうです。ただ、大畜は単なる守勢ではありません。「蓄えたものを、ここぞで使う」卦です。長く耐えた末の速攻、交代策、セットプレー、後半の一瞬の連係など、少ない好機を確実に形にすることが勝負どころになるでしょう。そして之卦の「観(風地観)」が興味深いです。観は「見る・示す・観察される」。勝敗そのもの以上に、どう戦ったかが人々の目に刻まれる卦です。冷静な観察、相手分析、俯瞰が重要であり、また世界から「日本はこういうサッカーをする国なのか」と見られる試合になりやすい。観には精神性や品格の意味もあります。だから仮に苦しい展開があっても、慌てず、自分たちの形を失わないことが評価につながる暗示があります。総合すると、この卦は「大番狂わせで圧倒する」というより、蓄積された組織力と忍耐によって強豪に真正面から価値ある勝負を挑み、その内容が高く評価される試合という読みです。結果は一点、一瞬で動く可能性がありますが、鍵になるのは勇猛さより節度、勢いより蓄積――そんな易らしい示唆に見えます。
2026.06.28
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。60「局詐三(キョクササン)」異類:人李という秀才は琴の上手。郊外を散歩していると土掘り人夫が古い琴を掘り出したのを見てそれを買い取った。帰って丹念に拭きあげると不思議な艶が出て、試みに弾いてみるとすばらしい音色を奏でる。これは掘り出し物と李は喜び大事にしまいこんだ。それから間もなく、新任の副知事の程が会いに来た。李は付き合い嫌いだったけれど礼儀上返礼に行く。その後程から飲みに来るように招待があり、断りきれずに李が赴くと、程も俗を離れた風雅なたちでたちまち意気投合、親しく行き来するようになる。一年余り過ぎたある日、程宅で琴を見つけた李がそれを弄んでいると一曲所望された。李が一曲弾いてみせると、名人だ! と程はもち上げ、自分も琴を弾くが、李よりも格段の上手。それから李は程のレッスンを受けるようになり、さらに一年余りが過ぎる。ある日李の家でほろ酔い機嫌の程が新たに一曲覚えたんだと李のために湘妃の曲を奏でる。それは泣くような哀しい調べであったが、李がしきりに褒めると程は言う。良い琴の無いのが恨(ざんねん)さ。若し良い琴がてにいれば、もつといい音調(てうし)が出るんだがとなると李、実は秘蔵している琴があるんだ、といそいそと例の琴を取り出して程に渡す。程が再び弾いてみると超絶テクニックと良琴が相まって素晴らしい演奏となった。しかし程、この良琴に対して僕は下手過ぎ、家内が弾けば少しは聴けるだろうけどと言い出す。李はびっくり、え、君、奥さんいたの! 後日、名琴を程宅に持ち込んで夫人の名演を聴く機会を得ると、体が蕩けるような、魂が飛ぶような演奏ぶり。いい気持ちになった李は酒を過ごしてしまい、琴は後日取りに来ることにして帰宅する。三日後に程宅に行ってみるとそこはもぬけの空。役所に事情を聞いてみても皆わからない。諦めきれない李、はるばる千里、聞いていた程の故郷を訪ねる。程はもともと楚の生まれで三年前に金を納めて李の住む地の副知事職を得ていたのだ。しかし程は見つからず、ある人が言うには、程という道士がいて琴が上手で錬金術もできるという噂だったが三年前にふいと去ったきり。その道士の人相風体を尋ねるとまさしく程であった。三年がかりで琴を縁にしてじわじわと騙していくこの詐欺は風流だなあと著者は記しますが、同感です。
2026.06.27
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さて、スウェーデン戦が迫ってきました。本卦は離です。30 離(り) 離。占問したことには利がある。順調にことが運ぶ。牝牛(めうし)を飼育するのに吉。変爻は九三、六五、上九。九三 西に傾く太陽。酒瓶をたたいてうたって楽しまなければ、老残(ろうざん)の嘆きがあるばかり。凶。六五 滂沱(ぼうだ)として涙を流し、ため息をついて憂い嘆く。しかし吉。上九 王が出征する。めでたいことがある。敵の首魁(しゅかい)を誅(ちゅう)し、自分に敵対する者どもを捕虜にする。災難を免れる。で、之卦は随。17 随(ずい)随。万事順調にゆき、占問したことにはよい結果がある。(※引用は『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 易経』(三浦國雄)より)【自分の解釈】危なげなく快勝する。変爻では九三に注目。最年長の長友さんが出場してプレーを楽しんでいる姿が思い浮かびました。【ChatGPTくんの解釈】面白い卦ですね。本卦が離(り・火)、之卦が随(ずい)。サッカーの試合占として読むと、「主導権・判断力・連携」が鍵になる展開を示しているように見えます。 まず本卦の**離為火(離)**です。離は「火」「明るさ」「見抜く力」「付着するもの」を象徴します。火は照らす一方で、勢いだけでは燃え尽きる性質もあります。競技に当てると、単純な体力勝負というより、戦術理解、状況判断、集中力、視野の広さが勝敗を左右する卦です。森保ジャパン側に引き寄せて読むなら、組織的な守備と素早い切り替え、相手の弱点を見抜く観察眼が重要という暗示でしょう。離には「文明」「秩序」の意味もあり、決まり事を崩さずに戦うほど力を発揮しやすい。一方で、個人技に頼りすぎたり、点を取り急いで前掛かりになると、火勢が乱れて逆に隙が生まれる懸念があります。相手がスウェーデンという想定で見ると、一般に北欧勢は身体能力だけでなく規律や再現性の高い戦い方をしてきます。その相手に対して離が出たなら、日本側は相手の土俵で力勝負するより、細かな立ち位置の調整、サイドの使い方、ボール保持時の質で優位を作るべき、という読みになります。 そして之卦の随(沢雷随)。随は「従う」「流れに乗る」「応変」「柔軟な追随」です。ここがこの占の面白いところです。離だけなら「自分たちの形を貫く」印象ですが、随へ変わることで、固定したプランに固執せず、試合の流れに応じて戦い方を変えるほど吉という結論になります。随は消極的服従ではありません。状況に応じて先手と後手を入れ替える知恵です。先制されたら焦らず修正し、先制したなら無理に二点目を急がない。監督の采配、交代策、選手間の意思統一が結果を動かしそうです。 総合すると、この卦は「派手な圧勝」よりも、冷静な判断と流れへの適応で勝機を掴む試合という印象です。試合全体を通じて、どちらが“自分たちの理想”を押し通すかではなく、“変化にうまく乗るか”が問われる。森保ジャパンにとっては、技術や気迫以上に、試合の明暗を読む知性が勝敗を分ける――そんな卦と読めます。もちろん易占は未来予測というより、物事を見るための象徴的な鏡として楽しむのがよさそうです。
2026.06.24
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『新リア王』上・下(髙村薫)読了。青森県は下北を地盤とする代議士福澤榮、齢75。明治から続く政治家一族の長として代議士生活40年、中間派の自民党の長老は青森の王として君臨していた。とある事件をきっかけにその権勢も凋落しつつある日、国会の会期中に思い立って単身誰にも告げずに雪に埋もれた津軽の破れ寺に向かう。そこの住持は榮の婚外子の彰之40歳。20年ぶりにまともに対面した父子は寒風吹き荒ぶ陋屋で三日三晩対話を続けてそれぞれの過去を振り返ることとなる。ハードカバー上下900頁弱が榮の独白と二人の会話にほぼ費やされる怪作。政治家と禅僧という聖俗の極みともいうべき組み合わせに骨肉の情が絡んで迫力がありました。政治も宗教も夥しい言葉が踊って仮想の世界が構築され自縄自縛となっていく感じ。他者が闖入してきてドタバタになるラストがなんというか…評価が分かれるところでしょう。
2026.06.23
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今日の讀賣新聞の連載詩歌コラム「四季」はディキンソン。岩波文庫版『対訳 ディキンソン詩集』をぽつぽつと読んでいるところなので、あら、と思った。興味をもったきっかけは彼女の生活ぶり。コラムでは"マサチューセッツ州アマーストで一生を送った"とサラッと触れているが、同書解説では"人生のなかばからは、家の外に出ることすらなくなってしまった"と。引きこもり的生活ということになろうが、千篇を超える詩を創り続けた生活は豊かであったと思う。その詩風は、繊細にして強かなポリシーを秘め、機知に溢れて、ときにお茶目。惹かれるものがある。先日のギリシア行にも携帯し、サントリーニ島の浜辺の椅子で次の詩篇などを読んだ。'I heard a Fly buzz ー when I died ー'I head a Fly buzz ー when I died ーThe Stillness in the RoomWas like the Stillness in the Air ーBetween the Heaves of Storm ー蝿がうなるのが聞こえたーわたしが死ぬ時ー部屋の中の静けさは空の静けさのようだったー烈(はげ)しい嵐と嵐の間のーーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード47]を観る。
2026.06.22
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。59「局詐二(キョクサ二)」異類:人前話と似たような詐欺ですがスケールが大きくなります。副将軍の某、いい役にありつこうと金を用意して都入りしたものの引きがないので困っていました。そこにやってきた立派な身なりをした男、世間話をしながらさりげなく家内の兄が天子の近侍をしているといいます。さらに今将軍職の欠員があるので義兄に頼んであげましょうと持ちかける。話が急なのでさすがに某も疑いますが、その後豪邸に住む男の義兄に引き合わされて信用してしまいます。その数日後、誰かが突然やってきて曰く「聖上(へいか)がお待ちになつていらつしやいます」某はひどく驚き急いで入朝したところ、天子が殿上に座(おわ)し、某に某地の将軍職を約束したのです。某は天恩を拝謝して御所から出てくると、例の男が待っていたので金を渡して感謝しました。某は安心して友人に自慢し、役を授かるのを待っていたところ一向に音沙汰がありません。陸軍省に押しかけて確認すると賜ったはずの将軍職は既に他の人に任命済みだったのです。自分は天子直々に職を賜ったのだと争いますが紹介したはずの近侍などは存在しないのでした。詐欺にしてもさすがに天子の御所を捏造はできないだろうと突っ込みたくなりますが、著書は幻術が絡んでいるのだろうと考察しています。
2026.06.21
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さて、チュニジア戦が迫ってきました。本卦は既済です。63 既済(きさい)順調にことが運ぶ。占問したことには少し利がある。初めは吉、終わりには乱調。変爻は上六。上六 頭部を濡らす。危ない。で、之卦は家人。37 家人(かじん)女性が占問してこの卦に遇えば、よいことがある。(※引用は『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 易経』(三浦國雄)より)【自分の解釈】前半は好調で複数得点を上げる。後半は守備が乱れて一点差に詰め寄られるが、なんとか逃げ切って勝利を得る。変爻が気になりますね。ヘディングのミスでオウンゴールとか⁉︎【ChatGPTくんの解釈】易占として読むなら、「既済(63)→家人(37)」はなかなか興味深い流れです。試合の勝敗を断定するというより、チーム状態や勝ち筋の質を示す卦として読むと味わいがあります。 まず本卦の**既済(水火既済)**は、「すでに渡り終えた」「完成した」という意味を持つ卦です。一見すると大吉に見えますが、易ではむしろ注意深く扱われます。完成したものは、その瞬間から崩れ始める可能性も抱えるからです。勢いだけで押し切る段階ではなく、整った秩序を維持できるかが問われます。 森保ジャパンに当てはめると、ここまで積み上げてきた戦術や組織力は十分に機能している、という読みになります。選手個々の能力より、「約束事を守り、試合を壊さない」ことに強みがある状態です。ただし既済は、油断や過信への警告も含みます。格下・格上という見方を捨て、「もう形はできている」という安心感に寄りかかった瞬間に流れが乱れる卦です。 対するチュニジアは、北アフリカ勢らしく守備の規律や球際の強さを持つ相手です。既済の卦では、派手な打ち合いよりも、試合全体の温度管理が重要になります。前半で不用意に前がかりになるより、落ち着いて試合を整理し、相手の出方を見ながら主導権を取る展開が吉でしょう。 そして之卦の**家人(風火家人)**が印象的です。家人は「家を整える」「それぞれが役割を守る」卦です。英雄の出現ではなく、集団としての統率を意味します。監督・スタッフ・先発・交代選手まで含め、全員が自分の役目を果たすことで成果が生まれる暗示です。 サッカーで読むなら、勝負を決めるのは一発のスーパーゴールではなく、守備の連動、交代策、声かけ、リスク管理といった“家人”的要素かもしれません。森保監督の色とも相性がよく、個人技偏重ではなく組織戦が鍵になる試合像です。 総合すると、この卦は**「勝機はある。ただし完成感に酔わず、全員が秩序を守れるか」**という占断です。華々しい圧勝というより、試合運びの巧さで結果を引き寄せる——そんな気配を感じさせる組み合わせですね。
2026.06.19
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。58「局詐(キョクサ)」異類:人なりすまし詐欺、というか、普通の詐欺(?)のお話。某御史の家人が街角に立ってボーッとしていると立派な身なりの男が親しげに話しかけてきて主人のことをあれこれ聞いてくる。家人が話して聞かせると男は王と名乗り、さる内親王の召使だという。話が弾んでくると王、ご主人はどちらの貴官に頼っていらっしゃるのかとさりげなく尋ねる。家人が、それがいないんだ、と答えると、王、うちの主人は世話好きだし、金を用意すれば同じ巷(まち)に住む誼で上に取り持ってあげるよ、と答える。家人が帰って主人に話すと、これはチャンスだと喜ぶ。後、内親王さまに時間ができたので金を持っていらっしゃいと王がやって来た。主人と家人は慌てて用意して王について行くと、立派な屋敷に通されて麗人にお目どおり。上への取りなしを約束され、緞(どんす)の靴と貂(てん)の帽子を賜った。翌日、礼を言いに屋敷を訪ねると門が閉まって誰もいない。出かけてるのだろうと思ったが、その後何度行っても門は閉まったままである。近所の人に聞いてみると次のような返事が返ってきた。此間(このへん)には貴王(ないしんわう)さまなんかおいでになりません。つい前に、あの屋(いへ)をかりて何人(だれ)か居(す)んでゐましたが、ひつこしてから今(けふ)でもう三日目です昔も今も詐欺は尽きまじですね。
2026.06.17
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(ヒロインの愛猫がエジプトのミイラ猫に敵愾心を燃やすシーンを再現)『七つ星の宝石』(ブラム・ストーカー)読了。当時の叡智を極めた三千年前のエジプトの女王を、そのミイラと副葬品を利用して現代英国に蘇らせようとする試みを描いた怪奇小説です。『吸血鬼ドラキュラ』は1897年、本書は1903年の発表ですが、"幻の傑作"として長らく邦訳が待たれていたとのこと。それには理由があったような気がします。マニア向けの珍品という感じで小説としての面白さには乏しいという印象です。当時の古代エジプト学を元にオカルト趣味を展開した怪作という意味で興味深くはありました。
2026.06.14
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15日に迫ったオランダ戦を占ってみました。本卦のみで之卦はありません。48 井 巽下坎上井(せい)。邑(むら)は改造しても、井戸は新しく掘り変えない。井戸は、失うことも得ることもない恒久のもの。往く人来る人、この井戸から水を汲(く)む。井戸水が涸(か)れたり塞(ふさ)がったりしたとき、井戸を掘らず、釣瓶(つるべ)を壊したりするのは凶。(※引用は『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 易経』(三浦國雄)より)【自分の解釈】代表メンバーのキーマンが変わっても、基本は変えない。頻繁に選手交代をしつつ、粘り強く日本らしさを貫けば勝利は得られる。【ChatGPTくんの解釈】面白い卦ですね。日本対オランダ戦を占って48・井(せい/いど) 巽下坎上、変爻なし――しかも之卦なしというのは、状況が大きく転じるというより、現有戦力・積み上げ・組織力がそのまま問われる試合という読みがしやすい卦です。井は文字通り「井戸」です。井戸は派手に動かず、突然増えたり減ったりもしません。しかし村の人々を長く支える生命線です。『易経』では、井は「養う」「共有する」「基盤を保つ」という意味を持ちます。戦いの卦というより、日頃の準備や仕組みの完成度が結果を左右する卦です。これをサッカーに当てると、日本にとっては「奇策や一発逆転」よりも、普段通りの連動、守備ブロック、球際、走力、交代運用など、チームとして培ってきた井戸の水を汲み続けられるかが鍵になります。井は巽(風・浸透)が下にあり、坎(水・険難)が上にあります。難所の中でも、下から静かに浸透して機能するイメージです。つまり、相手が格上・強力であっても、焦って打ち合うより、自分たちの型を崩さないことで流れを引き寄せる暗示があります。一方で、井の卦には独特の警句があります。「井を整えても、水を汲む人がいなければ意味がない」。つまり準備が整っていても、決定機で踏み込む勇気や最後の精度が欠けると、優勢感が結果につながらない可能性も示唆します。ボール保持率や内容だけでは測れない試合になるかもしれません。変爻なしという点も興味深いです。これは易占ではしばしば「大勢は急変しない」「実力・構造が素直に現れる」と読まれます。流れが乱高下するというより、我慢比べの中で徐々に差が見える展開、あるいは拮抗した展開になりやすい印象です。総合すると、この卦は日本に対して「背伸びせず、井戸の水を信じよ」と語っているようです。華々しい勝利予告の卦ではありませんが、軽視すべき卦でもありません。積み重ねた組織力を出し切れれば十分勝機あり、ただし焦りや不用意な冒険は禁物――そんな静かな強さを示す占断に見えます。
2026.06.13
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『我らが少女A』(髙村薫)読了。2017年の早春に池袋で27歳の風俗店アルバイトの女が同棲していた男に撲殺された。この事件そのものは単純であったが犯人が証言した故人の生前の一言が警察に波紋を起こす。後にネットでその画像が"少女A"として消費されていく殺された女が、12年前の野川公園の老女殺しの重要参考人として浮上したのだ。捜査が行き詰まりコールドケースとなっていた野川事件の再捜査本部が設けられ、少女Aにフォーカスした聞き込みが始まる。少女Aの同級生だった当時高校1年の男女とその親たち、被害者家族、少女Aの母親、そして当時の捜査主任であった合田雄一郎らの事件時の記憶が溶け出し、相互に影響を与えながら、老女殺しの新たな位相が現れてくる。事件関係者7人の過去と現在の生活と心理が、季節の移ろいと共に淡々と、丁寧に、墨絵のように描かれ、それぞれの人生の悲哀が切々と迫ります。何より、少女Aの切なさがジワジワと沁みてきて、読者にとっても、"我らが少女A"と思えてくるのです。シリーズキャラクタの合田雄一郎も57歳、枯れてきました。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード45]を観る。我らが最強ヒロイン扈三娘登場!
2026.06.11
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。57「●中怪(キョウチュウカイ)」異類:物蕎麦を巡る老人と鬼の攻防。[第1ラウンド]蕎麦を刈り取り作男に運搬用の車を取りに行かせて、自分は戈(ほこ)を枕に番をしていたところ、蕎麦の根を踏むチャッチャッという音が聞こえ、背の丈一丈余りの赤い髪をした鬼が出現。驚いた老人が夢中でしたたかに鬼を突き刺すと鬼は唸って行ってしまった。[第2ラウンド]翌々日、自宅で刈った蕎麦を曝していると空に声がして再び鬼が出現。家人たちに用意させておいた矢を一斉に放つと鬼は惧れて逃げてしまった。[第3ラウンド]数日後、乾燥した蕎麦を倉に入れ、殻は積み上げその上に登って老人が踏み固めていると三度鬼が出現。鬼が来た! と叫ぶとみんな弓矢を探したけれど、鬼はもう老人に飛びつき、その額を喰いとって行ってしまった。老人を介抱するも額の骨が掌ほどに噛み取られ、やがて老人は死んでしまった。この鬼さん、それほどには強くはないようですけど、よっぽど蕎麦が食べたかったんでしょうね。最後はもう意地になっている感じ。
2026.06.09
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『双死相殺/腕貫探偵リバース』(西澤保彦)読了。2025年9月20日発行はシリーズ最新刊。Web雑誌掲載の2短編と書き下ろしの1中編を収める。2025年5月吉日付けの「あとがき」で著者、このシリーズをサザエさん時空方式にするかどうかの悩ましさを綴り、今後はキャラクターが歳をとっていくかもと。されど著者は昨年11月9日に64歳で亡くなられた。ファンとしては残念である。遺稿が残されていればともかく、本書がシリーズ最終巻になるのだろう。結果、"住吉ユリエ"は現役大学生として終わる。ちなみに日本のミステリ作家で好きだったのは都筑道夫と西澤保彦の二氏となる。
2026.06.07
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。56「恆娘(コウジョウ)」異類:狐洪の妻の朱氏は美人であったが、顔立ちが自分より劣る妾を洪が可愛がるのが面白くなくて夫婦仲はギスギスしていた。後に洪が引っ越して呉服屋の狄と隣になると、狄の妻の恆娘が挨拶に来た。器量は十人並みであったがはっきりした物言いを朱は気に入る。答礼に訪問すると狄の家にも綺麗な妾がいた。半年が過ぎたが狄家で言い争う声を聞くことがなかった。朱が恆娘に聞いてみると、狄は恆娘一人を愛していて妾は飾りに置いているとのこと。となると、朱、"愛される理由"を恆娘に聞きたくなる。それから恆娘から朱への、"夫の愛を取り戻す法"の指南が始まる。三段階のレッスンを経て、洪は再び朱に夢中になってめでたしめでたし。この"夫の愛を取り戻す法"、妾抜きで古今東西通用すると思います。興味を持たれたらぜひ原典をお読みください。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード44]を観る。またまた多情そうな色っぽい奥さま登場で義兄弟の仲も風雲急! にしても好漢は女心知らず。恆娘に指南してもらうがよろし。
2026.06.05
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『ハレー彗星の館の殺人/老令嬢探偵の事件簿』(ロス・モンゴメリ)読了。英国はコーンウォールの地の満潮時には本土との土手道が海に沈む小島に建つタイズ館。科学者である当主はハレー彗星の尾に地球が入ると有毒ガスで人類が滅びると思い込み、その日に館の客と使用人をそれぞれの部屋に内側から密閉して生き延びようと試みる。時は1910年5月18日水曜日。翌日、何事もなく彗星は通過したが、密閉した部屋で当主の惨殺死体が発見される。クローズドサークル内での密室殺人というわけで本格ミステリの王道です。探偵役はたまたま当日に雇用されることとなったワケあり従僕の青年と一族から忌避されているクセあり老令嬢のコンビ。屋敷の使用人の姿が活写されてドラマ「ダウントン・アビー」の趣きもあり、ワケあり従僕とクセあり老嬢の掛け合いを楽しみました。謎解きの方はというと、まあこんなもんだろうという感じ。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード42•43]を観る。
2026.06.04
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久しぶりに開いた『陶淵明全集』(下)、しおりの頁から読み始める。105 詠二疏(二疏(にそ)を詠(えい)ず)漢の宣帝に仕えた疏広(そこう)とその甥の疏受(そじゅ)を詠んだ五言古詩の詠史詩。高位に恋恋しないで潔く引退して郷里に引退した二疏を称揚する。リタイア名人(のような気がする)陶淵明が推したリタイア生活とは?古老を招いて宴会三昧。財産の行く先を心配されると二疏、何を俗なことを心配されると次のように返す。意(い)を放(ほしいまま)にして余年(よねん)を楽(たの)しむ、身後(しんご)の慮(おもんばかり)りを恤(うれ) うるに遑(いとま)あらんや(気ままに余生を楽しもうというのだ。どうして死後のことを思いわずらう必要があろうか)まあ、結局は財産があるからできる余裕の生活だろうけど、財産がなければないでそれなりに楽しめばいい。死後のことを考えても仕方がない、自分はもういないんだから。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード40•41]を観る。前半のクライマックス、宋江と戴宗の刑場からの奪還作戦。好漢、揃い踏み!
2026.06.03
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