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『ずうのめ人形』(澤村伊智)読了。比嘉姉妹シリーズ第2弾、怖かったです。オカルト誌のバイトくんを視点人物に、その恐怖の体験を通して、都市伝説、業界、ジャンルなどへの興味深い考察が展開され、そしてオカルト愛が吐露されます。それでいてマニアック臭が乏しいことにも好感が持てました。
2026.08.31
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『地棲魚(ちせいぎょ)』(嶺里俊介)読了。南房総の山荘を主舞台とする伝奇ホラー。古から生き血を啜って不死を保ってきた異形の存在とその抹殺を使命とする異能の一族の末裔である普通のサラリーマンとの闘いが、本人の自覚なしに始まります。民俗学的来歴や生物学的こじつけをあっさり処理していることもあり読みやすかったです。
2026.08.28
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。67「小二(ショウジ)」異類:人趙旺、夫婦共に熱心な仏教信者。一人娘の小二は賢く美しかったので大変な可愛がりよう。兄の長春と一緒に私塾に通わせると五年で五経を諳んじるほどの優秀さであった。同級生で三歳年上の丁は雅やかな若者で二人は仲良くなる。丁が小二との結婚を申し込んだが、大家に嫁がせたい趙は許さない。その後趙は白蓮教に惑い、妖賊徐鴻儒が謀反を起こすと一家そろって馳せ参じる。利口な小二はすぐに徐の妖術を覚え、教団の幹部となった。一方丁、学校で学んでいたが、小二への想いやまず、密かに徐鴻儒の手下となる。再会を喜ぶ二人であったが小二は徐の高弟で日中は忙しく会えるのは夜だけ。そんなある晩、こっそりと丁が小二に言う。自分がここに来たのは小二に邪なことはさせたくないから、一緒に逃げようと。小二はしばらく考えたが、ハッと夢から覚めたようになった。二人は小二の両親に会って道理を解いたが趙は翻意しない。やむを得ず二人は小二の妖術を活用して教団を脱出するのであった。裸一貫で逃げ出した二人ですが、小二得意の妖術を利用して市井で順調に生活します。後に教団が征伐された際には徐鴻儒と共に趙夫婦らも誅殺されますが、丁が手を回して小二の兄の長春の幼児だけは助け出し、我が子として育てます。なお、小二が妖術を地域のために使うエピソードがいくつか。たとえば、ひどい旱(ひでり)の際は禹歩(うほ)して秘法を行うとたちまちいい雨が降り注いで五里以内がすっかり潤い、人々は小二を女神として尊びました。
2026.08.27
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『セクシーGメン 麻紀&ミーナ』(森奈津子)読了。短編連作の近未来官能ファンタジー。笑いとエロスの合間に硬派なメッセージ性も感じました。さて、セクシーGメンとは、そも何者?麻紀とミーナは、厚生労働省少子化対策局夫婦生活調査課の職員である。主な職務は、セックスレスの夫婦に「特殊研修」を受けさせ、的確な指導をし、子作りのためのセックスへと導くことだ。よって、アダルトグッズや媚薬のたぐいにも精通していることが求められるのである。 通称セクシーGメン。2011年刊ですが、少子化問題は現在まで有効な対策もないまま(のような気がする)"深刻さ"を増しているようです。政府によるセックスレス夫婦対策ってあリましたっけ? セクシーGメンの設置、効果的ですよ。あ、対策が必要であるとすればですが。
2026.08.25
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『溺れる少女』(ケイトリン・R・キアナン)読了。統合失調症の家系に生まれ自らも統合失調症の治療を受けながらなんとか自活している若い女性の手記という形式をとったゴースト・ストーリー。自己の狂気に自覚的でやたら脱線しながら何度も上書きされていく手記、なるほど超自然的な要素に彩られているが、むしろ異常な精神に引き摺り回されて迷宮を彷徨う酩酊感のようなものが楽しい。戦前の日本にあった奇妙な建築物"ニ笑亭"を探訪するとこんな感じだろうか。なお舞台はロードアイランド州プロビデンスである。
2026.08.23
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コミック版『家畜人ヤプー』1-9(原作 沼正三/作画 江川達也)読了。小説は角川文庫版で読みました。石ノ森章太郎版のコミックも読んでますが、江川達也版もまた別の味わいがあり面白かったです。というか、原作がとにかく凄すぎますね。今回特に興味深かったのは、ヤプーの人権問題をクリアするために唱えらたトンデモ学説、「家畜人の起源」(ローゼンバーグ)でした。それによるとクロマニョン人 → 白人・黒人 知性人類(ホモ・サピエンス)ネアンデルタール人+クロマニュン人→黄色人種 知性猿猴(シミアス・サピエンス)=疑似黄人(プシュード・エロー)となり、前史時代黄色人種と呼ばれた中、第三次世界大戦のα爆弾とω熱とを生きのびた唯一の黄色人種である日本人こそこの疑似黄人であった。最近のゲノム解析によると、日本人を含む東アジア人のゲノムには平均して約2〜3%のネアンデルタール人由来のDNAが含まれていると推定され、それはヨーロッパ系よりやや多いとする研究が多いそうです。"家畜人の起源"、まんざら根拠がないでもない悪い冗談になってしまったような。
2026.08.22
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(神保町のブックホテルに泊まってみました)12.31 『木村政彦外伝』(増田俊也)12.25 『虚の伽藍』(月村了衛)12.19 『フェアリー・テイル』上・下(スティーヴン・キング)12.12 『聊斎本紀』(閻連科)12.02 『19世紀ロシア奇譚集』(高橋知之 編・訳)11.30 『非在の街』(ペン・シェパード)11.22 『福音派ー終末論に引き裂かれるアメリカ社会』(加藤喜之)11.21 『寿ぐ嫁首(ことほぐよめくび)/怪民研に於ける記録と推理』(三津田信三)11.18 『真実に捧げる祈り』(アンジェライン・ブーリー)11.10 『案山子の村の殺人』(楠谷佑)11.07 『マイ・ゴーストリー・フレンド』(カリベユウキ)10.29 『グリンドルの悪夢』(パトリック・クェンティン)10.25 『網内人』(陳浩基)10.20 『ネアンデルタール人の再発見』(ディミトラ・パパギアーニ/マイケル・A・モース)10.16 『人類進化/私たちはいかにしてヒトになったか』(ロビン・ダンバー)10.13 『魔の聖堂』(ピーター・アクロイド)9.23 『幽霊の物語』(ラドヤード・キプリング)9.03 『絵本の春・寸情風土記』(泉鏡花)9.01 『犬が星見た』(武田百合子)8.31 『エイラ-地上の旅人/野生馬の谷』上・下(ジーン・アウル)8.20 『オリクスとクレイク』(マーガレット・アトウッド)8.16 『猫の王/猫伝承とその源流』(小島瓔禮)8.15 『海野十三短編集①三人の双生児』8.12 『抹殺』(柴田哲孝)8.10 『洪水の年』上・下(マーガレット・アトウッド)8.04 『変わる縄文』(今井しょうこ)7.27 『1984年に生まれて』(郝景芳)7.21 『チャイナ・インベイジョン/中国日本侵蝕』(柴田哲孝)7.19 『ブレイクの隣人』(トレイシー・シュヴァリエ)7.17 『あのとき死なずにすんだ理由(わけ)』※ホラー・アンソロジー7.15 『未来』(ナオミ・オルダーマン)7.09 『夢燈籠/野望の満州』(伊藤潤)7.05 『諏訪の神/縄文の〈血祭り〉を解き明かす』(戸矢学)7.03 『時間移民/劉慈欣短篇集Ⅱ』6.26 『エイラ-地上の旅人/ケーブ・ベアの一族』上・下(ジーン・アウル)6.21 『松本清張全集45』6.16 『推し漢詩。』6.15 『犬神家の一族』(横溝正史)6.14 『松本清張全集23』6.03 『責任と判断』(ハンナ・アレント/ジェローム・コーン編)5.31 『中世ヨーロッパの修道士とその生活』(ダニエル・サブルスキー)5.29 『リスボンへの夜行列車』(パスカル・メルシエ)5.21 『暗殺』(柴田哲孝)5.16 『早春の化石』(柴田哲孝)5.07 『善の研究』(西田幾多郎)5.02 『エクソシストは語る/エクソシズムの真実』(カトリック東京大司教区司祭 田中昇)4.30 『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー)4.26 『バルザック幻想怪奇小説選集2/アネットと罪人』4.20 『さかさ星』(貴志祐介)4.15 『市民の反抗 他5篇』(H・D・ソロー)4.12 『バルザック幻想怪奇小説選集1/百歳の人−魔術師』4.07 『時間の虹/紅雲町珈琲屋こよみ』(吉永南央)4.06 『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(円城塔)4.04 『言霊の幸う国で』(李琴峰)3.30 『英国犯罪実話集3』3.28 『西遊記事変』(馬伯庸)3.26 『対決』(月村了衛)3.25 『言語哲学がはじまる』(野矢茂樹)3.23 『台湾漫遊鉄道のふたり』(楊双子)3.18 『西田幾多郎の哲学 ー 物の真実に行く道』(小西国継)3.15 『六人の笛吹き鬼』(三津田信三)3.06 『初期仏教/ブッダの思想をたどる』(馬場紀寿)3.02 『マクマスターズ殺人者養成学校』(ルパート・ホームズ)2.23 『マン・カインド』(藤井太洋)2.14 『禅の思想』(鈴木大拙)2.06 『新編 東洋的な見方』(鈴木大拙/上田閑照 編)1.25 岩波講座・東洋思想第8巻『インド仏教1』1.12 『「腸と脳」の科学』1.08 『夜歩く』(ディクスン・カー)1.01 『キツネのライネケ』(ゲーテ)
2026.08.21
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(サントリーニ島でディキンスン詩集を読む)1.13 『六つ首村』(折原一)1.16 『おぼろ迷宮』(月村了衛)1.24 『風起隴西(ふうきろうせい) 三国密偵伝』(馬伯庸)1.28 『宙(そら)の復讐者』(エミリー・テッシュ)2.02 『墳墓記』(髙村薫)2.11 『サトクリフ・オリジナル/アーサー王と円卓の騎士』(ローズマリ・サトクリフ)2.13 『私労働小説/負債の重力にあらがって』(ブレイディみかこ)2.26 『下山事件 暗殺者たちの夏』(柴田哲孝)3.05 『人生劇場』(桜木紫乃)3.08 『THE WAR 異聞 太平洋戦記』(柴田哲孝)3.15 『世界の終わりの最後の殺人』(スチュアート・タートン)3.22 『ふしぎな話/小池真理子 怪奇譚傑作選』(東雅夫 編)3.26 『怪異十三』(三津田信三 編)3.30 『微笑み迷子』(新堂冬樹)4.03 『名前のないカフェ』(ローベルト・ゼーターラー)4.05 『ヴェネツィア便り』(北村薫)4.26 『アメリカン・デス・トリップ』上・下(ジェイムズ・エルロイ)5.04 『シュラクサイの誘惑/現代思想にみる無謀な精神』(マーク・リラ) 5.20 『ウェルズSF傑作集/深海潜航』(H・G・ウェルズ)5.24 オレステイア三部作(アイスキュロス)5.29 『デーミアン』(ヘッセ)5.30 『妖怪怪談』(三津田信三)6.04 『ハレー彗星の館の殺人/老令嬢探偵の事件簿』(ロス・モンゴメリ)6.07 『双死相殺/腕貫探偵リバース』(西澤保彦)6.11 『我らが少女A』(高村薫)6.14 『七つ星の宝石』(ブラム・ストーカー)6.23 『新リア王』上・下(高村薫)6.30 『冷血(れいけつ)』上・下(高村薫)7.02 『プラグマティズムの帰結』(リチャード・ローティ)7.05 『暗約領域/新宿鮫XI』(大沢在昌)7.09 『ヨーク公階段の謎』(ヘンリー・ウェイド)7.15 『血塗られた指輪』(キンバリー・ベル)7.19 『ハンティング・タイム』(ジェフリー・ディーヴァー)7.24 『ブラックストーン・クロニクル』上・下(ジョン・ソール)7.28 『文明怪化奇談』(荒俣宏)7.30 『チャックの数奇な人生/イフ・イット・ブリーズ』(スティーヴン・キング)8.04 『もし血が流れれば/イフ・イット・ブリーズ』(スティーヴン・キング)8.07 『星を創る者たち』(谷甲州)8.11 『人生の真実』(グレアム・ジョイス)8.13 『出版禁止』(長江俊和)8.15 『コロンビア・ゼロ/新・航空宇宙軍史』(谷甲州)8.22 コミック版『家畜人ヤプー』1-9(原作 沼正三/作画 江川達也)8.23 『溺れる少女』(ケイトリン・R・キアナン)8.25 『セクシーGメン 麻紀&ミーナ』(森奈津子)8.31 『ずうのめ人形』(澤村伊智)9.03 『などらきの首』(澤村伊智)9.04 『ししりばの家』(澤村伊智)9.05 『ぜんしゅの跫(あしおと)』(澤村伊智) 9.06 『マテニ10号』(黄晳暎)
2026.08.20
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。66「青鳳(セイホウ)」異類:狐耿(コウ)は豪放な男、叔父さん所有の廃屋に怪異があると聞いて夜中に駆けつけると、2階の奥の座敷に老人と婦人、若者と娘がご馳走を前にくつろいでいた。老人が耿を咎めると、ここはうちの屋敷だ、旨い酒を飲むなら主人を呼ぶもんだ、と応じる。酒宴に加わって若者と話が弾んだが気になるのは娘、"よにあるまじき麗人"である。老人の姪で名は青鳳。耿が露骨にアプローチするものだから婦人と青鳳は早々に奥に引っ込んでしまう。その後に紆余曲折があり、さらに青鳳の自分達は狐族であるとのカミングアウト(耿はノープロブレム)も経て、耿は念願かなって青鳳を妻とします。本妻がいますから第二夫人ですね。通常だと事情があって狐妻は去っていくところ、今回はそのまま幸せに暮らしましたとさ。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード59]を観る。
2026.08.19
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『オークストリートの異変』を観る。『プリミティヴ・ウォー/恐竜戦争』もかかっていたのでちょっと迷ったけれど、戦場の恐竜より街中の恐竜の方が面白そうだと。日常生活に突如恐竜群が闖入して情け容赦なくお隣さんたちを殺戮しまくるという図がまずあって、理屈は後からつけた感がいい。古生物陣ではニョロニョロ巨大白蛇(ティタノボアらしい)が文句なくベスト、恐竜じゃないけど。一方、オークストリートの住民側、家族それぞれいい味を出しているが愛犬スターバックがよかった。風采も地味で隣人からあれこれ苦情も出るダメ犬くんだけれど、ご主人の危機に躊躇せず恐竜に立ち向かう姿が泣かせる。ご都合主義も極まれりのラストもノープロブレム!
2026.08.18
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『コロンビア・ゼロ/新・航空宇宙軍史』(谷甲州)読了。圧倒的な軍事力で太陽系を制していた航空宇宙軍と、独立を求めた外惑星連合とが戦った第一次外惑星動乱の集結から四十年。タイタン、ガニメデ、木星大気圏など太陽系各地では、新たな戦乱の予兆が帯同していた第二次外惑星動乱の開戦までを7つのエピソードで綴る渋い宇宙ハードSF。ワタシ的にはいかにもSFらしい作品です。ガニメデのクレーターをバギーで疾走したくなる臨場感が溢れていました。
2026.08.15
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『出版禁止』(長江俊和)読了。(以下、内容に触れる叙述となりますので、未読の方はご注意ください。)なんだかなあ…という展開なのですが、滑らかな文章で最後までサクサクと読み進みました。一方、文庫版のボーナストラックにもなっている「あとがきにかえて」のドンデン返しの意味がピンときませんでした。心中からの"生還"の意味が、単に自分だけ生き残るにとどまらず、殺人罪などに擬せられることもないということでしょうか。殺害後のルポライターの猟奇的な行為は、心神喪失による無罪を意図した佯狂だったというオチなの?
2026.08.13
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『人生の真実』(グレアム・ジョイス)読了。ドイツ空軍による空襲で大きな被害を受けたイギリス中部の町コヴェントリーを舞台に、終戦直後から始まる家族(女家長のマーサと七人の娘たち、その配偶者・恋人)の物語でした。七女のキャシーは行きずりのアメリカ兵との間に息子フランクをもうけますが、時々頭がお留守になってしまうキャシーに育児は無理と判断したマーサ、自分とキャシーの姉たちが交代でフランクの面倒をみることにします。そのフランクが9歳に成長するまでの、波乱に満ちた家族の歴史が、コヴェントリーの町の復興を背景に描かれます。隠し味は、マーサ、キャシー、フランクと受け継がれていく死者からのメッセージを受け取るなどの超常能力。コヴェントリーはかの〈ゴディバ〉の由来となったゴダイヴァ夫人の伝説が残る町ですが、終盤、キャシーがとある理由で、その伝説を再現してしまう!超常能力抜きの普通の小説としても傑作になりそうなものなのですが、そこは幻想小説家、こだわりがあるのでしょう。ーーーーーーーーーー『宇宙戦争』[シーズン1/エピソード4]を観る。あっさり4話で完結。
2026.08.11
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『星を創る者たち』(谷甲州)読了。土木工学の現場の技術者の視点から近未来太陽系開発史を描く短編連作集。初めの3編が1988年の「小説奇想天外」掲載、中の3編が2010-13年の『書き下ろし日本SFコレクション NOVA』収録、最後の1編が書き下ろし(2013)なので四半世紀にわたる作品となる。たとえばデススター、その建設に当たっては当然工事があったわけで、現場で施工管理していた技術者がいた。その視点からの「スター・ウォーズ」があったら面白いだろう。この手があったか、渋い土木SFと感心しながら読み進めていったら最後の書き下ろしで驚愕。いきなり『三体』を短編でやってしまう無茶振りを堪能した。ーーーーーーーーーー『宇宙戦争』[シーズン1/エピソード2-3]を観る。巨大ロボット群、ロンドン襲来!
2026.08.07
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『世説新語』1(東洋文庫)言語第二(九五)は天才画家顧愷之(こがいし)のエピソード。かつて仕えた桓宣武が亡くなったときの慟哭はどんなふうだったの? と尋ねられて、鼻は広漠の長風の如く、眼は懸河の決溜するが如し(鼻からでる息ははげしい北風のようであり、眼からでる涙は急流が滝となって流れ落ちるようだ)と、あるいは、声は震雷の山を破くが如く、涙は河を傾けて海に注ぐが如し(泣き声はとどろきわたる雷が山を切り裂くようであり、眼からでる涙は河を傾けて海に注ぐようだ)と。なんか遊んでるなあ。NHK朝ドラのコメント定番に"朝から涙腺崩壊!"がありますが、"朝から懸河決溜!"とかでもいいですね。ーーーーーーーーーー『宇宙戦争』[シーズン1/エピソード1]を観る。
2026.08.06
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『もし血が流れれば/イフ・イット・ブリーズ』(スティーヴン・キング)読了。中編2編を収めます。「もし血が流れれば」もし血が流れるような痛ましい事件ならトップニュースになる(ニュース業界の金言)半世紀以上にわたって悲惨なニュース現場にいち早く駆けつけて報道する現地リポーター、奇怪なことにその時々で年齢がまちまち。その正体を暴き対決するのはファインダーズ・キーパーズは我らがホリー・ギブニー! ファインダーズ・キーパーズの事件簿というよりホリーの個人的なライフワークになりつつあるようなアウトサイダー狩り。妖怪ハンターですね。事件の現場に繰り返し出現する謎の者というテーマ、小説や映画などで時折見かけますが面白い。「ラット」山荘に籠って長編執筆に集中する作家というキングおなじみのシチュエーションで伝統的なフェアリー・テールが展開されます。中編四編を収めた原書を邦訳では『チャックの数奇な人生/イフ・イット・ブリーズ』と本書の二分冊に。本書には作者あとがきで自作解題があります。ーーーーーーーーーー『水滸伝 All Men Are Brothers』[シーズン1/エピソード58]を観る。
2026.08.04
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『スパイダーマン/ブランド・ニュー・デイ』が封切られたので観に行った。スパイダーマン、久しぶり、直近2作は観ていなかったので、念のためAmazonプライムで『ホーム・カミング』、『ファー・フロム・ホーム』及び『ノー・ウェイ・ホーム』の3作をまとめ観してしっかり予復習の上で映画館に足を運んだ。気合い入りすぎだったかも。思いがけず、ずいぶんとふくよかになったブラック・ウィドウさまにもお目にかかったけれど、あれ、生きてらした⁉︎[追記]調べてみたら今回のブラックウィドウ、ナターシャの妹分さんなんですね。襲名されたのでしょうか。
2026.08.02
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『ザ・聊斎志異』(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。※同書にはない通し番号を便宜上付します。65「狐夢(コム)」異類:狐友人の畢(ひつ)くんの体験談である。彼はかねてから妖狐に会ってみたいものだと思っていたところ、念願かなって美妖狐と情を交わすようになった。その美妖狐は4人姉妹の3番目だったが、長姉が2人のお祝いをしたいということなのでその家に招かれ酒宴が始まる、次姉も出てきて美妖狐3姉妹と大いに盛り上がっていると、私もとまだ幼い妹が猫を抱いて顔を出す。可愛いのでみんなが代わりばんこに膝にのせてやるとキャッキャッと喜ぶ。やがて、次姉が、猫飲みをしましょうよ! と提案する。はて、猫飲みとは? みんなで箸を回して猫が鳴いたところの者が杯を干すというゲームである。始めてみるとなぜか箸が畢の所に来ると猫が鳴く。続けざまに杯を干して畢が不思議がっていると姉妹たちは種明かしをして大笑い。猫を抱いた少女がわざと猫の足をギュッと握って鳴かしていたのだ。美妖狐4姉妹と猫飲み、羨ましい限りです。
2026.08.01
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