October 22, 2024
カテゴリ： 光る君へ
三条帝と道長の攻防は有名ですが、三条帝は公卿達も道長にばかりつくので、
一向に自分の意見が通りません。
そこで味方につけたのが実資やその実兄懐平、また養子の資平です。
姸子は三条帝即位の後、すぐに立后して中宮となりましたが、娍子を皇后に
した時は誰も儀式に来ないので、病気で欠席していた実資に声がかかり、
実資は「天に二日なし、土に両主なし」と、恐れず❓責任者を引き受けま
した。
でも、当日左大臣である道長の嫌がらせは半端ありませんでした。
また、皇后に与えられるはずの御帳台の前に据える獅子や椅子等の置物も
渡しませんでした。
https://heian.cocolog-nifty.com/genji/2008/03/post_aacd.html より
道長に認めさせましたが、道長は敦明親王に春宮が持つべき「壺切御剣
（つぼきりのみつるぎ・つぼきりのぎょけん）」を渡していません。
そして、敦明親王が春宮を退き、道長の孫の敦良親王に替わるとすぐに
御剣は渡されています。
もう、道長の嫌がらせは挙げたら切りがありません。
ただ、道長自身も元から身体が弱いとはいえ、三条帝相手の攻防は
彼にも精神的に相当負担だったのは間違いないでしょう。
道長は何としても自分の孫を天皇にし、その後もその系統が続くよ
うにとのみ考えて一直線に進んでいるので、相手が天皇だろうと皇后、
春宮だろうと関係ありません。
だから、一条帝にも早く譲位してもらおうと考え、もしかしたら、
大江匡房の占いの結果もわざと天皇の在所の隣の部屋で聞き、
聞こえるような大声で泣いたのだ、とかの説も出て来るわけです。
ドラマの一条帝ですが、塩野瑛久さん、自ら痩せました❓
顔も手も前より随分痩せていたような・・・。
一条帝が譲位してもまだ三条帝がいます。
そして、恐れていた次の春宮が敦明親王になってしまいました。
孫の敦成親王が即位しても、すぐに皇子が生まれなければ次の
春宮が敦明親王の既に1人いた親王に決まってしまうかもしれな
かったのです。
また、もっと前のことを言えば、一条帝の譲位が彰子が敦成親王
を産む前だったら、春宮は定子が産んだ敦康親王になっていたの
です。
父兼家の政争や自分の伊周との抗争を見て来た道長ですから、と
に角孫をまず天皇に、その為には今は一条帝に譲位してもらって
は困る、そして、今こそ譲位してもらわなければ、となったので
しょう。
思えば勝手なものです。
皇位まで好き勝手に❓し、結局三条帝を下ろしてしまったの
ですから。
尤も三条帝も目が見えなくなったり、耳が片方聞こえなくなっ
たのが決定的でもありました。
書類も見えないし、聞こえないのでは政務が出来ませんものね。
道長は相当嫌なヤツだけど、強運の持ち主ですよね。
そして、世間も感心しない勢力もいたけれど、道長におもねる
人達も大勢いました。
道長にはこれだけのことが出来てしまった、とも言えますが、
やはり当時の人だから祟りは怖かったようですね。
追い落とした敵もそこそこで止めていますし、後年法住寺（ほう
じゅうじ）を建てたのも来世が良いものであるよう願ってのこと
と思われます。
彼が死後どのような世界に行ったかは知る由もありませんが、
地獄ではないにしても、人間に対してだけでなく、自邸を建て
直す際には、各国司に殿舎を1棟ずつ割り当てて、それを内裏
造営より優先したりといった公私混同もありました。
普通ならそんなこと出来ないはずです。
でも、道長に自らすり寄る国司達も大勢いました。
賄賂ですね。次からの自分の任官を良くしてもらう為です。
今読んでいる「小右記」の中に、こんな記述がありました。
意訳です。
「今朝、鹿が左大臣（道長）の南門から入った。
（陰陽師）賀茂光栄が言うには、『君に不忠の臣があり、父
に不順の子がある』ということだ。
長和3（1014）年3月1日」
「左大臣は1日の鹿の怪異に恐懼している。仁王講を行うと
いうことだ。
同年3月2日」
こんなことがあっても占うし、その結果を気にする時代だった
とはいえ、道長もこの占いにはギクッかな。
この占い当たっていますよね、奥さん。
いつもポチっと応援ありがとうございます
にほんブログ村
にほんブログ村
一向に自分の意見が通りません。
そこで味方につけたのが実資やその実兄懐平、また養子の資平です。
姸子は三条帝即位の後、すぐに立后して中宮となりましたが、娍子を皇后に
した時は誰も儀式に来ないので、病気で欠席していた実資に声がかかり、
実資は「天に二日なし、土に両主なし」と、恐れず❓責任者を引き受けま
した。
でも、当日左大臣である道長の嫌がらせは半端ありませんでした。
また、皇后に与えられるはずの御帳台の前に据える獅子や椅子等の置物も
渡しませんでした。
https://heian.cocolog-nifty.com/genji/2008/03/post_aacd.html より
道長に認めさせましたが、道長は敦明親王に春宮が持つべき「壺切御剣
（つぼきりのみつるぎ・つぼきりのぎょけん）」を渡していません。
そして、敦明親王が春宮を退き、道長の孫の敦良親王に替わるとすぐに
御剣は渡されています。
もう、道長の嫌がらせは挙げたら切りがありません。
ただ、道長自身も元から身体が弱いとはいえ、三条帝相手の攻防は
彼にも精神的に相当負担だったのは間違いないでしょう。
道長は何としても自分の孫を天皇にし、その後もその系統が続くよ
うにとのみ考えて一直線に進んでいるので、相手が天皇だろうと皇后、
春宮だろうと関係ありません。
だから、一条帝にも早く譲位してもらおうと考え、もしかしたら、
大江匡房の占いの結果もわざと天皇の在所の隣の部屋で聞き、
聞こえるような大声で泣いたのだ、とかの説も出て来るわけです。
ドラマの一条帝ですが、塩野瑛久さん、自ら痩せました❓
顔も手も前より随分痩せていたような・・・。
一条帝が譲位してもまだ三条帝がいます。
そして、恐れていた次の春宮が敦明親王になってしまいました。
孫の敦成親王が即位しても、すぐに皇子が生まれなければ次の
春宮が敦明親王の既に1人いた親王に決まってしまうかもしれな
かったのです。
また、もっと前のことを言えば、一条帝の譲位が彰子が敦成親王
を産む前だったら、春宮は定子が産んだ敦康親王になっていたの
です。
父兼家の政争や自分の伊周との抗争を見て来た道長ですから、と
に角孫をまず天皇に、その為には今は一条帝に譲位してもらって
は困る、そして、今こそ譲位してもらわなければ、となったので
しょう。
思えば勝手なものです。
皇位まで好き勝手に❓し、結局三条帝を下ろしてしまったの
ですから。
尤も三条帝も目が見えなくなったり、耳が片方聞こえなくなっ
たのが決定的でもありました。
書類も見えないし、聞こえないのでは政務が出来ませんものね。
道長は相当嫌なヤツだけど、強運の持ち主ですよね。
そして、世間も感心しない勢力もいたけれど、道長におもねる
人達も大勢いました。
道長にはこれだけのことが出来てしまった、とも言えますが、
やはり当時の人だから祟りは怖かったようですね。
追い落とした敵もそこそこで止めていますし、後年法住寺（ほう
じゅうじ）を建てたのも来世が良いものであるよう願ってのこと
と思われます。
彼が死後どのような世界に行ったかは知る由もありませんが、
地獄ではないにしても、人間に対してだけでなく、自邸を建て
直す際には、各国司に殿舎を1棟ずつ割り当てて、それを内裏
造営より優先したりといった公私混同もありました。
普通ならそんなこと出来ないはずです。
でも、道長に自らすり寄る国司達も大勢いました。
賄賂ですね。次からの自分の任官を良くしてもらう為です。
今読んでいる「小右記」の中に、こんな記述がありました。
意訳です。
「今朝、鹿が左大臣（道長）の南門から入った。
（陰陽師）賀茂光栄が言うには、『君に不忠の臣があり、父
に不順の子がある』ということだ。
長和3（1014）年3月1日」
「左大臣は1日の鹿の怪異に恐懼している。仁王講を行うと
いうことだ。
同年3月2日」
こんなことがあっても占うし、その結果を気にする時代だった
とはいえ、道長もこの占いにはギクッかな。
この占い当たっていますよね、奥さん。
いつもポチっと応援ありがとうございます
にほんブログ村
にほんブログ村
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[光る君へ] カテゴリの最新記事
-
道長の横暴と妍子 November 19, 2024
-
まひろ、”紫”式部になる November 12, 2024
-
賢い女性は不幸になる？ November 11, 2024
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
PR
みことでっせ
ようこそ～♪ 猫や犬が好き。お料理も嫌いじゃない、現在埼玉県在住のフツーのおばさん（孫がいるのでおばあちゃん）の何気ない日常です。 コメントもお気軽にお寄せ下さいね。 どうぞごゆっくり(^-^)
Calendar
Comments
Keyword Search
▼キーワード検索
Free Space
設定されていません。
© Rakuten Group, Inc.
