三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

2008.01.21
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カテゴリ: 高校生のころ
センター終わりましたね。

…といっても、受験はまだまだこれからが本番です。
体力一番、気力が二番。この際学力なんて、あまり頼りになりません……ならないかも……いや、実は頼りになるのかもしれない…(私が言うと嘘っぽいので、訂正しておきます)。

賑やかだった教室も、だんだん静かになって、昨日まで当たり前に灯りがついていた教室に、灯りがつかなくなる頃には、きっと寂しくなることでしょう。
後輩たちにとっても、先輩方が大人になっていく瞬間を感じる、貴重な時です。

そして、青春時代最大のセレモニー、「卒業式」がやってくるのです。

私が通っていた高校には、式のあと、校舎から校門までの道を卒業生が歩いて行き、道の両側に居並ぶ在校生たちがそれを拍手で見送るという、とっても恥ずかしい行事がありました。
…まだ、行われているのでしょうか、もしかしたら…。


女子より男子の数が圧倒的に多いので、当然女子は、男子に囲まれることになります。
背の高い男子に隠れるようにして歩く私。

男子はこの時、急にそわそわしだします。
何故か?
それは、後輩の女の子たちが、この時とばかりに、憧れの先輩に握手を求めてくるからなのです。

と案の定、向こうから後輩の女の子が…。
「ん?私の隣の彼が目当て?…それとも前にいる彼?」
なんて、ちょっとわくわくしながら、成り行きを見守っておりました。

ところが何故か彼女らは、男子の横をスッと通り抜けるではありませんか。
「…?」

気が付くと、二本の手は、私の前に差し出されていました。

「はい。握手してください、先輩
「はいー?」

えっ、えっ。私女の子だし。
何故、私?どうして、私?


「大学に行っても、頑張ってください。」
にこやかに言われ、私も握手しないわけにはいきません。
「はあ。ありがとうございます。」

それを見ていた隣の男子、嫌な顔して、どこかへ行ってしまわれました。

あー、ごめんなさい。
私が悪いわけではございません。
というか、あなたさまは、充分かっこいいです。
私が後輩だったら、真っ先にあなたさまに駆け寄って、握手を求めるところでございます。

何故このようなことになってしまったのか、私も理解しかねております。
大体私は、宝塚の男役の方々のように、かっこいいわけでもありませんし。
…むしろ、かなり可愛い……すみません、嘘をついてしまいました。
誰か、私を助けて。

あのようなむごい行事は、やはり止めたほうがいいのではないかと思うのですが、如何なものでしょうか…。





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Last updated  2008.01.21 18:50:45
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