●研究美術●ミマキング診療所

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2003.01.14

あごをひいて歩く

(2)

カテゴリ：きんぐ的日々

気がつくとあごをだして歩いていた。

家で一人で冬の午後の薄い太陽の光りあびて
それでも現実の時間がわかるようにテレビはつけっぱなしで。
心地よかった。
一週間かかって読み終わって勢いで次の本を借りて来たが
もう魔力はなくなっていた。
帰ってこれたというか、
-----戻ってきました！-------

夜観る夢も重要な世界だった。
朝目覚めて夢のことを考えている時に
親からとても現実的な質問などをされると
ものすごく逆上して怒っていた。
全く本を読まなくなったのは大学時代。関東にいた頃。
少林寺拳法と八極拳と中国語と油絵と木をつかった造形と。
頭ではなく身体を使って覚える生活をすると
自然と本から遠ざかっていった。
大阪へ戻ってからもその余力で動いてきた。
それでも小さい頃の自分から高校生までの自分が
徐々に大学四年間の自分に融合しようとしているらしい。

あごをだして歩いていると、違和感を覚え、
あごをひいて、いい姿勢を探そうとするのは
東京で学んできた身体が覚えた動き。
あごをひいて歩くと眼が通ってくる。
いろんなものの焦点が合ってくる。

明治初期洋画を学びに単身ロシアにわたった女性のはなし。
今読んでいる本----「ぼくの哲学」アンディ・ウォーホール
アメリカの有名なポップアーティストが書き下ろした軽いのりの自叙伝（？）

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