夢と希望 南風一
年頃の男と女を一緒にしておけば
必ずカップルが出来る
つまりは恋とか愛とか色々表現はするけれど
プラスとマイナスの磁石が互いに引き合うように
放っておいてもカップルは出来てしまう
それはたまたまA子とB男が
そこに居合わせたというだけのこと
たまたまそこに居合わせたという確率は
この際何の関係もない
なぜなら男と女が居合わせるという場面は
保育園のクラスから始まって
幾らでも偶然の機会があるから
たまたま一緒に居合わせただけなのに
それが運命の出会いへと変化する
それは意味付けだけであって
男と女がくっ付くことに
何の奇跡も魔法も必要ない
恋とか愛とか言ったところで
そんな卑近な男女の引き合いと理解するのでは
夢も希望もなくなるのかな
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