暮らし 南風一
学者や文学者としては立派でも
生活能力ゼロという人物は確かにいる
学者として業績や文学者として残した作品の立派さゆえに
さぞかし生活者としても成功した人物であろうと
想像する人たちが多い
ところが現実はさにあらず
赤貧洗うが如しで
妻や子供たちはみすぼらしい服を着て
食べるものにも事欠く生活
先生御仁は財布の中はいつも空っぽで
教え子たちに食事を振る舞ってやることもできない
そんな暮らしの中で
よく業績を上げたり立派な作品を残せたものだと
感心する
暮らしに満ち足りた人がいい仕事などできるはずがない
とも思うけれども
(詩集の宣伝)
「青春17切符+1」3月26日発売。
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