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densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
June 20, 2004
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毎日新聞から
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20040619k0000m040164000c.html
**** 以下引用 ****


 11歳の女児の心を突き動かしたものは一体何だったのか。同級生の女児(12)をカッターナイフで切り付け、死亡させた長崎県佐世保市の小6女児殺害事件は、その陰惨な行為と周囲に見せていた加害者の“素顔”との落差が社会を揺るがせた。呪術や残虐映画への執着、子供世界に広がるネット文化が、更に事件の様相を複雑にする。過去の少年による凶行から、戦慄(せんりつ)の事件を解く手がかりを探した。

 「二男が刺された事件と状況がそっくりだ」。1日夕、仕事先から帰宅した母親(45)は、佐世保事件を報じるテレビのニュースに息をのんだ。

 福岡県小郡市の農村地帯で3年前に起きた小6男児=当時=による同級生殺人未遂事件。佐世保事件とあまりにも類似点が多い。2人は小6の11歳で、同じバスケットボールクラブに所属。周囲の見方は「仲良し」で加害者は「普通の子」。凶器を事前に準備する計画性もあった。

 何より驚いた共通点は手口が残酷、執ようで、加害者の普段の顔と行為がうまく結びつかないことだった。「また起きてはいけない事件が……」。父親(49)も二男が刺された事件と重ね合わせ、声を落とした。

 事件があったのは01年6月9日。土曜日だった。キャッチボールをするために、2人は市内の城山公園へ行った。午後1時20分ごろ、男児は突然二男に馬乗りになり、包丁でメッタ刺しにした。背中など13カ所を刺され、傷のうち二つが肺にまで達する全治1カ月の重傷。男児は久留米児童相談所から、家裁ではなく児童福祉施設に送られた。11歳であることや、被害者が死亡しなかったことを考慮したとみられ、少年審判は開かれなかった。

 男児は補導された当時「いじめられていた」と供述したが、その後の警察や市教委の調べでは、いじめの事実は何一つ確認されなかった。両親は「本当のことを知りたい」と思い、何度か男児の状況などを尋ねたが、児童相談所は「守秘義務がある」の一点張り。今でも、地域住民の中には「いじめが原因」と思い込んでいる人も多い。

 事件から3年。中学3年になった二男は、傷跡を隠さずプールに入れるまでに回復した。だが、いまだに事件については触れたがらない。佐世保事件については「僕は(事件現場が)学校の外だったからなあ」とだけ話したという。

 加害者の家族は事件後に引っ越して、行方は分からない。母親はうわさで、加害者が施設を出たことを知ったが、その言葉には不満と不安が入り混じる。「あの時きちんと動機を調べていれば、佐世保の事件につながる『何か』が分かったかもしれない。なのに、加害者の更生ばかり優先された。反省しているのか、命の大切さを理解したのか。何も分からないまま同じ社会に生きているのが怖い」

 犯罪被害者問題に詳しい諸澤英道・常磐大大学院教授は「加害者のウソで被害者が二重に傷つくケースは多い。同じような少年事件を防ぐためにも、被害者や社会に、情報を公開する仕組みを作るべきだ」と指摘する。

 警察庁によると、最近10年間に起きた小学生による殺人・殺人未遂事件は6件。佐世保事件を機に警察庁がまとめた資料では、小郡の事件だけは動機が書かれていない。

<毎日新聞 2004年6月19日 1時18分>

**** 引用終わり ****

以前の日記 にも書いたがこの年代の「仲良し」は 例えどんなに仲良しに見えても 一瞬のうちにして崩れ去ったり、どちらかが我慢していたり、お互い相手に嫉妬があったりと、当事者同士が気づいていなくてもすれ違いが起こったりしている。大人がどれほど「仲良し」同士だと思っていても、子供の心の中では修復できていない何かがあったりするのだ。そしてその子供の「本当」の気持ちを親が聞いてくれないと、子供は周りからの「仲良し」のレッテルと自分の気持ちの葛藤で相当なストレスを受けることになる。

もう一度以前の体験談にちょっとつけくわえて説明するが、小学校の時数年間とても仲が良かった子がいた。交換日記をし、毎日遊ぶ仲だったけれどもある日彼女の言ったことと行動が気に食わなくて喧嘩をした。私はすごく傷ついて、親にも相談したが結局彼女のことを許せなかった。そこで担任の先生が、この「仲良し同士」の喧嘩と絶交状態を見かねて個人面談をして仲を取り持った。喧嘩した彼女は何が悪いか分かっていなかったらしく、私が勝手に離れて行ったと思ったようでそれを担任の先生に面接の時に伝えたようだった。学校でおとなしくていい子だった私は、先生がわざわざ面接をして彼女と仲直りしなさい、と言ってきたので「嫌!」とは言えず、努力しよう、と思った。

それから何かとイベントがある度に彼女と私はくっつけられた。でも、この頃の私はやっぱり彼女が許せなかった。そして彼女が自分の何が悪いか、分かっていないところも気に食わなかった。無理やり仲良くさせられて、何かのイベントで彼女に花束を渡さなければいけなかった時、私は 悔しくて 涙が出た。クラスのみんなと担任の先生は彼女と私が本当に仲直りしたと思い、その光景を見て感動していた。違う、違うのに、誰も分かっちゃいない、どうして私は彼女と仲良くしなきゃいけないの?!どうして無理やり…。そんなことを考えていた。今となってはただの思い出だが、その時の私はクラスメートと担任の先生のレッテル張りに深く傷ついていた。

そんな私の気持ちを知っていたのは親だけだった。随分仲良く遊んでいたし喧嘩のきっかけ自体はたいしたことなかったから親はその子のことを悪く言わなかったが、私が彼女と精神的にもう仲良くできない、と言うことは知っていた。毎晩、晩ご飯を食べながら学校で起こったことを話していた。だから、小学校の卒業式にだって「演技」ができた。彼女とも写真を撮ったし、親同士も話していたはずだ。最後に思い出のペンダントだって彼女から貰った。それでも、私は彼女を心の底から仲良しだと思えなかったが…そして中学校に入ってから、彼女と二度と遊ぶことも話すこともなかった。

上は小学校時代の「仲良し」にまつわる思い出であるが、とにかく「仲良し同士なのに」殺人・殺人未遂が起きた事実の「仲良し同士」は別に不思議でも何でもなくて、仲良し同士じゃなかった方が不思議かもしれない、と私は考える。この幼少期の「仲良し」の特徴は毎日遊んだり何かを交換したりしてかなり密接になることだ。距離がない。だから自然に周りの大人やクラスメートは彼らが「大の仲良しだ」と考える。そのレッテル張りがあると彼らは必然的に離れられなくなってしまったりするのだ。そしてやっかいなことに最初は仲良し同士でだったけれども、そのうち片方が片方を好いて、もう片方は相手を良く思わなくなったりすることだってある。

学校で「普通の子」などと思われている、別に言うとそうやって「レッテル張り」されている子は必ず先生やクラスメートの面前なので大抵自分を抑制して我慢していると私は思う。子供、いや人間は全て個性的で人それぞれと認識した方がいいはずだが、学校で先生に目をつけられない、規律を守っているおとなしい「普通の子」は大抵その抑制されたストレスを持っていく行き場を探している。年下の兄弟がいれば彼らをいじめたりするし、他人をいじめたりすることもあるかもしれないし、親にわがままを言ったり、テレビを見たりゲームをして忘れたり、外にでたりと何かをしようとしたりするかもしれない。学校などで静かな子であればあるほど、自我に目覚めた頃から反抗期が酷くなったり家族に対する当たりが酷くなったりするかもしれない。とにかく何処かに誰にも抑圧を受けない、自由に自分の気持ち(又は怒り)を吐き出す場所が必要になるのだ。間違うとそれが誰かに怒鳴ったり暴力を振るったりする威圧的な態度で抑圧から解放されようとする。

上の記事と先日の殺人事件の類似点は仲良し同士だったことの他に「計画をして殺人を犯そうとした・犯した」ことである。その怒りの吐き場所がなぜ計画性のある殺人になるのか、上の記事にも先日の事件の報道状況からして原因がはっきりすることは多分ないと思われるが、共通している事はどちらの事件とも加害者がそれが真実かどうかはともかく動機を説明していることである。もし彼らが命の大切さを理解しておらず映画などに触発されて興味本位・好奇心が動機で殺人・殺人未遂を犯したのであれば、それが真実かそうでないかに関わらずそういう「いじめられた」「むかつくことを言われた(書かれた)」などと 被害者が悪くて、自分のしたことが正しい と取られるような動機を述べたりしないだろう。逆にこのような言い訳をするということは「相手が悪ければ、殺しても良い」という発想がどちらにもあるわけで、その発想の原因を突き止めることが子供である加害者の精神状態を理解することになるだろうと思う。

まだ恋愛やお金などのしがらみがない小学生のこの若い時、口喧嘩だって殴り合いの喧嘩だってまだまだ許されてそうやって社会を学んでいくこの時期、「殺人」という方法でしか自分の怒りを晴らすことができない子がまた現れないよう子供の「怒り」や「ストレス」について親も学校ももっと注意深く見守っていくべきであると思う。


→→この件に関しては こんなこと も書きました。





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Last updated  June 20, 2004 09:30:11 AM
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