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2007.02.21
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カテゴリ: 映画



the PURSUIT of HAPPYNESS
「幸せのちから」を観てきた。

サンフランシスコが舞台のストーリーということで、お涙ちょうだいのサクセス話ならちょっと、、とは思いながらも、懐かしさに再会できるかと足を運んだ。
前回同様レディース・デーではあったけれど「マリー・アントワネット」の盛況ぶりとは異なりすんなり会場へ。

ルーブキュービックが流行っていた時代設定とはいえ留学していた頃からかなり時間が経っているので、記憶に残っている場所を見つけることはできなかったけれど、ゴールデンゲートブリッジ、バート(地下鉄)、チャイナタウン、なんといっていも坂、坂、坂、坂の上からの風景、これこそNYでもLAでもないサンフランシスコだ!と懐かしさがこみ上げてくる。

日本語のタイトルは「幸せのちから」だが、英語では"the PURSUIT of HAPPYNESS"幸せの追求という意味で、HAPPINESSの'I'ではなくHAPPYNESSで'Y'だ。チャイナタウンにある息子の保育所の壁に間違って綴られた'Y'の字を傍で掃除するチャイニーズに指摘する場面がお話のはじめの方にでてくる。その間違った綴り字がそのままタイトルになっている。

「幸せのちから」と「幸せの追求」とではイメージするものもかなり異なるように思う。
原タイトル「幸せの追求」(the pursuit of happiness)はアメリカの独立宣言からの言葉だ。
"We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness. ?"

『我々は以下の真理を自明のこととする。すべての人は平等につくられ、創造主によって,侵されることのない確かな権利を授かっている。生命、自由、幸せの追求はその中(=権利)に含まれる。』

独立宣言のこの言葉から、幸せの権利ではなく、幸せの追求の権利を持っているのであり、幸せは追求しなければ得られないのか?と自問する。主人公は幸せを追い求めるがごとくひたすらサンフランシスコの坂を走る,走る,走る。そこは平坦な道ではなく坂、坂,坂だ。

主人公にはあまり感情移入できなかった。むしろ奥さんの立場や気持ちのほうが痛い程伝わってきたし,親の事情で振り回される子供がかわいそうだと思った。
子供にはたとえ裕福でなくとも安定した生活や環境で暮らすことができるようにすることが大切だといたく思った。
反対にそう思わせた子役が一番よかった。実の親子共演らしいが、子役に特徴的な演技達者なこまっしゃくれた子でなく、素直で子供らしく父親を思う自然な気持ちがあらわれたやり取りで一番印象に残った。奥さんのためでなく子供のためだったからこそ、主人公はあそこまで頑張れたのではないかと思う。タイトルの「幸せのちから」の源は息子だったと考えるならば、日本語のタイトルもまんざら間違いではない。英語のタイトルは主人公の姿をあらわし、日本語のタイトルは主人公に幸せの追求をさせた息子に視線があるように思う。それだからこそ、ラストの採用が決まって保育所で息子を抱き上げて涙するシーンはジ~~ンと感動してしまった。

probablyとpossiblyの違いを親子で話す場面が面白かった。アメフトの試合に行きたいというところで、父親がpossiblyと言う。probablyと子供が言うが,probablyは8~9割の可能性で起こることに、possiblyだと50%-50%だと説明する。possiblyということはアメフトの試合には行けないってことね!と。

バークレーを思い出したもう1つはホームレス。今でこそ日本でもめずらしくはなくなったが、寮の近くの公園で見たホームレスはその時ああアメリカに来た!と実感させてくれるものだった。映画の中でも福祉施設を訪ね「女と子供でなければ泊まれない。子供だけなら。」と言われ一緒でなければだめだと言う主人公に「~に5時に並びなさい」と教えられ無料の宿泊所へ走っていく。そこには既にその日の宿を求めホームレスが長い列をなしている場面がでてくる。ホームレスへの道はそんなに遠いものではない?と思ってしまう。教会でゴスペルを歌い説教を聞き、食事をもらい息子一人をベットに寝かせる簡易宿泊所での場面は、寮近くの教会に5時になると長い列ができ「なに?」と聞いた私に友人が「教会で無料で食事を提供しているの」と教えてくれたのを思い出した。格差社会が叫ばれるこの時代にも遠い状況ではないことを考えさせられる映画でもあった。

懐かしいサンフランシスコの坂と現実と幸せと、、いろいろ思い浮かんできた映画でした。










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最終更新日  2007.02.21 23:06:54
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