一方で、カシオは「EXILIM」ブランドの高画素カメラ搭載モデルや、耐水・耐衝撃性に優れた「G'zOne」など個性的な機種が多い。日立もHD(ハイビジョン)カム搭載モデルなど映像を中心に先端的な端末を投入している。
W-CDMA/HSDPA規格のNTTドコモとソフトバンクモバイルに端末を供給してきたNECと、KDDIが採用するCDMA2000規格に注力してきたカシオ・日立連合はまさに補完関係としては申し分がない。
NECは中国進出で失敗しているが、カシオはCDMA2000端末で米携帯最大手のベライゾンワイヤレスや韓国LGテレコム向けの端末供給が好調だ。事業を統合することで、国内だけでなく世界でのシェア拡大も望める。
07年度に5000万台以上あった国内の端末出荷台数は、今年度以降には年間3000万台程度に落ち着くと予想されている。08年の国内出荷台数は、NEC、カシオ、日立の3社分を足しても890万台でシェア19%にしかならず、トップのシャープを抜くことはできない。しかし、将来的には国内シェアトップを狙い、12年度には国内700万台、海外500万台を目標としている。
NEC幹部は「統合のメリットとして特に期待が大きいのは商品開発と製造の部分」という。 NECは「N」というメーカーとしてのブランド力はあるが、個々の製品ブランドをほとんど持たない。NECからすると、カシオの「EXILIM」や「G'zOne」はのどから手が出るほど魅力的な存在だ。
製造面でみると、日本国内で高品質な物作りにたけたNEC埼玉に加えて、カシオ日立モバイルとつきあいのある海外のEMS(Electronics Manufacturing Service)企業を組み合わせることで、品質面とコスト競争力の両方で勝負が挑めるようになる。
名実ともにNECカシオ コミュニケーションズが開発した製品が登場するのは会社設立の1年から1年半後になる見込みだ。事業統合の成果として比較的早く見込めるのは、資材調達のコスト削減だろう。ただ、生産面では10年度中は難しく、プラットフォームの共通化となると11年以降になるとみられる。
NEC主導で新会社を運営し、カシオの個性を引き出しつつ、いかにそれぞれの親会社の持つリソースを迅速に携帯電話開発に投入していくかが、再編を強みへと変えるポイントとなりそうだ。
出典: http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT0f000015092009&landing=Next
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