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お手軽な本を3冊↓↓↓紹介しよう。「 書いてはいけない 」と「 国民の違和感は9割正しい 」は、 参照した情報リストを挙げているが、「 日本経済 復活の書 2040年、世界一になる未来を予言する 」 には、それがなく...なぜだか、書名が長い ただ長いだけで、体を表していない! まるで、 楽天市場の「商品名」??? このような本が、 「PHP研究所」から出たことは、藻緯羅には意外! ※「PHP研究所」は、松下幸之助直系の由緒ある出版社。「 国民の違和感は9割正しい 」には、共鳴するところも多いが、「 書いてはいけない 」は、どうなのかなぁ〜と言う部分も少なくない。「 日本経済 復活の書 2040年、世界一になる未来を予言する 」は、 知識習得という意味では、無駄遣いだったが、 こういう風に意見を作り上げる人もいるというのは勉強になった。 最後の稿は、この著者のためにあるのかも...[楽天市場]楽天ブックス書いてはいけない [ 森永 卓郎 ]1,650円国民の違和感は9割正しい (PHP新書) [ 堤 未果 ]990円日本経済 復活の書 2040年、世界一になる未来を予言する (PHPビジネス新書) [ 鈴木 貴博 ]1,089円2,414円日本の愛唱歌集 花の街 [ 井上あずみ ][楽天市場]Joshin web 家電とPCの大型専門店1,298円無洗米 富山県産こしひかり 2kg 富山県 ムセンマイトヤマコシヒカリ2KG
2024.08.18
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白内障と老眼で、本格的読書から遠ざかっている。1冊を一気に読み通したのは、数年ぶり???老眼になる前は、1時間もあれば、このくらいの本は、読み終えていたのだが、3時間も、かかってしまった。帯の反対側を撮ればよかったのですが↓↓↓そこには、”泣いたり”、”笑ったり”とありました。泣いたり、笑ったり...したのは藻緯羅でした。こちらは最後のページ↓↓↓これらも大いに楽しめました。時間を追って、”4章”だてですが、トットの人生は、戦中戦後、学校時代、NHK時代の三つに分かれる感じ。戦中戦後に2章を当てているのは、そこを描くのが、続編を発表した大きな動機だからでしょう。じっくり読んでいくと、「育児書」であり、「人生の道標」でもある。香蘭の生徒とは通勤中に御一緒だったので、藻緯羅は懐かしかった。しかし、「時とところは世のさがぞ 咲くはわが身のつとめなり」が、校歌の一節であることは初めて知った。渡辺和子の著書に「置かれた場所で咲きなさい」がある。彼女もクリスチャンである。こんなところに住めるか!こんなところで働けるか!こんなところで生きていけるか!というよりも...そこで咲くことに努める。そういうことだろうか。「ユダヤ教-キリスト教-イスラム教」は、反目しあって戦争のタネになるようにも言われるが、いわば一つの宗教とも言える。時間を追って”改良”されて名前が変わっただけとも。それだけに、本質的には進歩派と保守派の反目、妥協が困難なのだろう。もっとも、今の戦争の本質は、宗教対立でも民族対立でもない。政治闘争/権力闘争、すなわち「金のなる木」の奪い合い。それにしても...ガザの人々は、「置かれた場所で咲こう」としているのだろうか???人口の半数は10代以下とも側聞する。病気・飢餓・戦闘で寿命が短いのかもしれない。[楽天ブックス]1,650円続 窓ぎわのトットちゃん [ 黒柳 徹子 ]
2023.10.17
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クリスマスが終われば、年末年始休暇待ちの仕事人。カオスで不可解な「こんな時代」の理解に、少しでも役立つかもしれない3冊↓↓↓1)AI支配でヒトは死ぬ 2021.10刊 養老孟司氏へのインタビューをまとめたもの(既出) 気軽に読めるが、専門用語や哲学者名も出てくるので、 勝手解釈せずに、wikiなどで確認しながら読んで欲しい。 養老先生も、今の時代には、かなり参っているようである。 氏と同様に、藻緯羅も若い人に託すしかないと考えている。2)100年前から見た21世紀の日本 2019.10刊 類書が多数出ているが、wikiのように出典は明示されている。 気になった事柄を、深めてゆくのに取っ掛かりはある。 出典は明示されているが、何者か??? というのもある。 それはそれで、歴史を学ぶ姿勢を学ぶのにいいかもしれない。 藻緯羅が感じるに、 今の時代、大正よりは、昭和1桁時代を彷彿とさせる。 その意味では、日本より、隣国が恐れ慄いているはずだ。3)幻影の時代 マスコミが製造する事実 1964.10刊 第39版が2020年3月に出ているので、入手可能だろう。 この本を、ぜひ読んで欲しいが、現時点で売り切れのサイトもある。 訳者あとがきを読むと、 岸田首相の「われわれ・国民」騒動も、さもありなんである。 メタバース時代を想像するのに、少しは役立つだろう。 次の2冊もオススメ↓ 「機械の花嫁」/moira/diary/20050404 「人間拡張の原理」/moira/diary/20050331結局、人間の「考えること・為こと」は、ギリシャ時代・平安時代から、さほど変わっていないということか。「源氏物語」を読むと、日本人の色模様は何も変わってない感じだ。[楽天ブックス]幻影(イメジ)の時代 マスコミが製造する事実 (現代社会科学叢書) [ ダニエル・J.ブアスティン ]
2022.12.25
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藻緯羅が青年の頃、「ノストラダムスの大予言」がブームに。この予言自体は古くから知られてましたが、新書判でブレーク。「1999年7の月に人類が滅亡する」という解釈を、メインに据えたところが、ヒットの秘訣だったのでしょうか?藻緯羅は、新書判は立ち読みしただけですが、1980年代の中頃に、この本↓を買いました。 6年間の間に9版を重ねている↓のでロングセラーと言えます。学術的な記述になっていてこの予言を学ぶには良書です。で、久々に、拾い読み的に読み直してみました。それぞれの詩は、このように↓記述されています。昭和50年(1975)当時、ソ連が消えるとは思いもしなかった。しかし、この解釈によれば米ロ時代を予言していたとも...絶版のようなので、古本や図書館でということになりますが、自分なりに、詩を解釈してみるのも面白いかもしれません。...閃きが降りてきてヒット作を書けるかも...この本のスタンスもそうなのですが、20、21世紀のことに、想いを馳せたのではなく、当時の社会について、いろいろと先を考えてみたら...というのが、この一連の詩なのかもしれません。(2015.6.9 追記)アップした後に、「降りて」きました。「野を二つに分け」は... 対抗勢力が、二つに収斂されることを示している。 例えば、東洋勢力とイスラム勢力。「四つが一つになり」は... 米・ロ・中・イスラムが、安定共存する。「大きいものは小さいものに」は... 4つの勢力範囲は逆転することに。「水門はかれらに悪く」は... 水門とは水のことで、人口急増による環境破壊で 人間は、水不足に悩まされることになる。「水の塔は光にうたれ」は... 科学の粋を尽くした水供給システムが、 量子論的(光)破綻に見舞われる。”ウフォビスに...”、訳が不可思議..."Eussovis"で検索したら、この予言との格闘の跡が見つかった。
2015.05.24
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久々に、楽天ブログのエディターで入力していた。アフリエイト部分をペーストしたら...エラーを表示して、再試行ボタンが表示された!この表示が出ると、クリックして、元に戻ったことがない!今回も、クリックしたら、白紙を表示!全ての入力内容が消滅してしまった。読後感を書いたが、思い出して書く気力も失せたので、本のアフリだけを画像と別々に貼るだけにします。【送料無料】自発的隷従論 [ エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ ]目障りな動く広告が、楽天ブログを止めたい理由の一つだが、それより、直接、書き込んでいる時にエラーを起こすと、既に書き込んでいた内容が全消滅するのも理由の一つである。
2014.03.05
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CDではあるが、単行本の付録なので、「分子の音 身体のなかのシンフォニー」は、アルバム名ではなく、書名↓である。 【2500円以上送料無料】分子の音 身体のなかのシンフォニー/荒井曜/中村振一郎/井出祐昭この本のテーマは、分子構造、すなわち生命の微細構造を、音に変換したら、音楽になっていた!因みに、生命を「音」に変換する試みは、かなり昔から、試みられている。この本では、大野乾↓の手法が引用されている。 moira/diary/20120807CDに録音されている「分子」は... 1 A型 2 AB型 3 A型 4 O型 5 アポトーシス 6 アラニン 7 アスパラギン酸 8 ビタミンB1 9 セロトニン 10 アドレナリン 11 アンプラーグ 12 グルコース 13 オキシトシン 14 アラニンのサイン波なので、このCDを聴けば、血液型を聞き比べることもできる。トラック14は、「分子」の原音といったところで、トラック1〜13は、それぞれの「分子」の原音を元に編曲・演奏されている。因みに、AB型は一色このみが、B型は松岡美弥子が担当しているそれぞれのトラックには、モーツアルトの音楽のような効果があるのだろうか?そして、それは、各分子の、物質的効果と、一致、するのであろうか?それは、聴いてのお楽しみ...
2013.09.27
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何とも、読書には向かない暑さですが、「日本医師会の”誤訳”に誤摩化されるな」というコピーに引かれて読んでみました。それにしても、長いタイトル↓の本です。【送料無料】医師が「患者の人権を尊重する」のは時代遅れで世界の非常識 [ 平岡諦 ]藻緯羅が考えるに、本のタイトルは、簡潔でなければなりません。どういう意図で、このようにしたのでしょうか?編集者の意向?著者の意向?藻緯羅は、著者の意向のように感じます。というのも、本文が、極めて読みづらいのです。ユニークで、示唆に富む内容なのですが、この読みにくさでは、お勧めとは言いにくい。本屋で手に取ってみて、チャレンジする気になったら、ぜひ...著者の懸念が当たらないことを願うばかりです。
2013.08.10
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法学者であった末弘厳太郎のエッセイを、弟子である川島武宜がまとめたものである。両先生ともにwikipediaに記述がある。はしがきに相当する「解題」に、編集方針や編集の動機が述べられている。「上」とあるからには、「下」があるが、上・下では、編集方針が異なっている。一般向きに編集されているのが、「上」である。「下」は年代順に整理されており、当時の事情や末弘厳太郎先生の思考遍歴を辿るのに都合がよいようになっている。上と下で、エッセイが重複していることはない。編者が、著者の膨大なエッセイから選んで、それらを上下に振り分けて、「上」はテーマ別に、「下」は年代別にと、異なった方針で編集している。因みに、本のサイズはコンパクト版である。この2冊を読んでみようと思ったのは、「解題」にある次の記述からである。===社会の現実の必要にかんがみると、法律上の定めを厳格に文字どおりに守るわけにはいかないので、法律のことばの意味を操作して、あたかも法律を条文のことばどおりに守ったかのごとき外形をつくる行為を、この「嘘」ということばは意味しているのである。しかも、このエッセイは、このような行為の内容や機能を説明するにとどまらず、むしろそのような行為だけでは社会の需要にこたえるのに不十分・不適切であることを明らかにした上、むしろその手段としては、法律改正という方法のほかに、法律学が果たすべき役割があることを指摘...===「嘘の効用」は、佐高信編の「役人学三則」(岩波現代文庫)にも収められている。【送料無料】役人学三則 [ 末弘厳太郎 ]価格:840円(税込、送料込)
2013.07.02
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1989年11月末に発行されている、宇野正美著の「見えざる帝国」という、 【送料無料】見えざる帝国 [ 宇野正美 ]いわゆる「陰謀説」に関係する本を、読み返してみたら...276ページに、こんな一節があった。===こともあろうにこの日本で原発事故が起きれば大パニック間違いなしである。事故を起こしてないない原発までもがすべて止められてしまうだろう。止めなければパニックに陥った世論をしずめることはできない。それによって、日本のエネルギー供給は急速に低下し、工業力も落ち、企業は生産抑制に追い込まれていくだろう。原発事故が日本で起きれば、石油価格の暴騰をもたらすに違いない。世界支配のために日本では原発事故が効果的に作用するとするなら、これが絶対に演出されないということはありえないことである。 (中略)1989年6月26日、通産省エネルギー庁は原発事故やトラブルの大きさを、地震の震度のように9段階にランク分けして発表する評価尺度を決定した。 (中略)原発事故がありうるという前提にたって国民の指導にとりかかったと考えられないことはない。===「陰謀説」に加担する部分の言い回しは慎重だが...きっかけは巨大地震だが、全ての原発は止まり、日本の生産力は抑制されそうである。その前に、労働人口が既に抑制されてしまっている。人口抑制も、「陰謀説」に含まれるのであろうか???さらには、巨大地震すら、「陰謀」によるものという主張を彼らはするが....【中古】 見えざる帝国 / 宇野 正美【メール便送料無料】【あす楽対応】
2013.01.26
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最近は、日本人らしからぬ日本人を目にすることも珍しくなくなった。国際交流を円滑に行ない、平和憲法を守って行くには、欧米人と日本人の、感情や言動の本質的違いを、知ることが重要であろう。(もちろん、欧米人以外も...)その為の良書がこの本↓である。 【送料無料】昔話と日本人の心 [ 河合隼雄 ]河合隼雄氏は、心理学のユング派における日本の巨匠である。イスラムの世界と話をするには、この本↓だけは、読んでおくべきであろう。【送料無料】回教概論 [ 大川周明 ]価格:1,050円(税込、送料別)イスラム教を学ぶというより、「大川周明」について、知るためである。「温故知新」ということなら、次の岩波文庫の3冊。【送料無料】ヨーロッパ文化と日本文化 [ ルイス・フロイス ]岩波文庫鎖国 日本の悲劇 上/和辻哲郎【RCP】岩波文庫鎖国 日本の悲劇 下/和辻哲郎【RCP】
2013.01.20
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近年は、「KY」なる珍語も登場しているが、場に取り憑く「空気」は、昔からあるのである。その「空気」の問題を考えたのが、本著↓である。 文春文庫 306‐3「空気」の研究/山本七平【RCP】文庫版の裏表紙には...=== 昭和期以前の人々には 「その場の空気に左右される」ことを 「恥」と考える一面があった。 しかし、 現代の日本では”空気”はある種の ”絶対権威”のように驚くべき力を ふるっている。===と日下公人の解説がある。現代と昭和の境目はいつだろう?本書の初出は、1977年だから、現代とは、1970年代のことだろうか?否、文庫本の解説だから、1980年代だろうか?昭和期以前とは、戦前を指し示すのか?それなら、「戦前」としたことだろうから、日下氏は、先の大戦を意識はしていないだろう。肝心の山本七平は、境目を考えていたのだろうか?本書を読んでゆくと、著者は、先の大戦の「源泉」を「空気」に求めているように、藻緯羅には思われる。すなわち、「空気」は、日本人に備わったものと考えている。そして、、先人は「水を差す」知恵を編み出したと著者は説く。藻緯羅が思うに、確かに、現代では、「水を差す」は否定的意味合いとなっている。すなわち、「空気」の支配力が増大した証であろう。「いじめ」や「体罰」が、「死」を呼び込むと、マスゴミとも揶揄されるマスコミが蠢き回る、平成の「空気」の頭領は、マスメディアに違いない。その「空気」に「水を差す」には、確たる覚悟がいる。1,540円博士と読み解くヘンナ(ヘナ:HENNA) 解説書・ガイドブック【初級編】 [ 中嶋 聡一 ]【送料無料】ブルマーはなぜ消えたのか [ 中嶋聡 ]価格:1,365円(税込、送料別)
2013.01.10
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東北大学大学院生命科学研究科の「遺伝子消失の新法則」と題する発表記事↓を見て、 tohoku.ac...20120806昔、読んだ本↓を読み返してみた。著者の大野乾博士は、1970年に、Evolution by Gene Duplicationを、表して話題になった研究者である。この本は、1988年に出版された啓蒙書である。表紙に、楽譜が使われたのも、その現れであろう。目次から、章の表題を示そう。=== 第1章 地球上で、最初で最後の生命の自然発生 第2章 創生期2代目の遺伝子の創造力と成功後の遺伝子の保守性 第3章 遺伝子重複機構に頼り過ぎたために起こった数々の不都合 第4章 人類文化の発展も一創造百盗作 第5章 遺伝子の構成原理は人類の美感、言語構成まで支配した===何とも、判りづらく長いが...専門的に過ぎる部分も多々あるので、そこは、直観的に解して読み進むと、だんだんと...面白くなってくる。
2012.08.07
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いろいろと試していたkoboであるが、「本格的」に、1作品を読んでみた。作品は、青空文庫から、html形式で、藻緯羅が、ダウンロードした。その作品は、田山花袋の「少女病」で、初読は、大学に入った頃と記憶する。が、結末を除いて詳細な記憶がない。今回は、前半部分を中心に読んだ。大学時代は、東京の地理を子細に知らなかったが、現在の知見を背景に、読み進めると、一層、興味深い作品である。例えば、 ・代々木の電車停留場の崖下を地響きさせて通るころ、 千駄谷の田畝をてくてくと歩いていく男がある。 ・信濃町の停留場は、割合に乗る少女の少ないところで、 (中略)。 トンネルを出て、電車の速力がやや緩くなったころから、 かれはしきりに首を停車場の待合所の方に注いでいたが、 ふと見馴れたリボンの色を見得たとみえて、 その顔は晴れ晴れしく輝いて胸は躍った。四ツ谷から お茶の水の高等女学校に通う十八歳くらいの少女... ・お茶の水から甲武線に乗り換えると、 おりからの博覧会で電車はほとんど満員、 ・水道橋、飯田町、乗客はいよいよ多い。牛込に来ると、 ほとんど車台の外に押し出されそうになった。結末は、読んでのお楽しみ。操作感に特に、不満は無かった。誤動作や、反応がないといった、現象も感じられなかった。じっくり読むスピードには追随できるが、探索する様に頁をめくるような動作には、追い付かない???[楽天市場]【ふるさと納税】福井県あわら市231,000円【ふるさと納税】<特注和紙>越前和紙と西洋絵画 フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
2012.07.29
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PHP新書の最新刊であるが、「原発モノ」では一周遅れ(?)しかし、本書は、原発全廃の書でもなければ、原発推進の書でもないし、原発の姿を明らかにする書でもない。【送料無料】原発「危険神話」の崩壊価格:756円(税込、送料別)それ故、一周遅れということはないが、とりたてて新鮮味のある内容でもない。内容は、FUKUSHIMAを軸にしつつも、話の展開は、様々な方向に振れる。丁度、藻緯羅のブログのように...で、結局のところ、 リスク科学とメディアリテラシーの観点から、 原発問題を軸に、著者が、諸問題にもの申す。といった感じに仕上がっている。どこを読んでも得るところはあるが、「おわりに」が、一番、考えさせられることになるだろう。参考文献や主張の裏付けに乏しさを感じるが、新書ゆえページに限りがあるので仕方がない。それでも、とっかかりはあるので、学習を深めるのは容易である。ベストセラーになることは、ないだろうが...なって欲しい「内容」と、藻緯羅は思う。
2012.02.20
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2011年から2012年にかけて、モーツァルトを聞きながら、この本↓を、読んでいた。【送料無料】ひとを〈嫌う〉ということ価格:500円(税込、送料別)この程度の量なら、1時間程度で読み終えるのだが、この本の本編は、修士論文ほどの読み応えが...引用文献にも眼を向けると、数ヶ月を要するだろう。しかし、著者の主張を理解し、この本を活かすだけなら、「はじめに」と「解説」を読めば十分と、考える人も多いかもしれない。===== 聞いていたモーツァルト ======弦楽五重奏曲 第1番 変ロ長調 K.174より 第2楽章クラリネット五重奏曲イ長調 K.581より 第2楽章ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595より 第2楽章弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465 より 第2楽章セレナード 第12番 ハ短調 K.388より 第2楽章クラリネット協奏曲イ長調 K.622より 第2楽章弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K.590より 第2楽章ヴァイオリン・ソナタ 第34番 変ロ長調 K.378より第2楽章自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616セレナード 第13番 ト長調 K.525 より 第2楽章ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216より 第2楽章弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387《春》より 第3楽章ヴァイオリン・ソナタ 第40番 変ロ長調 K.454より 第2楽章ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459より 第2楽章ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K.495より 第2楽章フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407より 第2楽章セレナード 第7番 ニ長調 K.250《ハフナー》より 第6楽章交響曲 第28番 ハ長調 K.200より 第2楽章クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581より 第3楽章フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313より第2楽章ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調 K.537《戴冠式》より 第2楽章 弦楽五重奏曲 第5番 ニ長調 K.593より 第3楽章ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K.452より第2楽章ピアノと管絃楽のためのロンド ニ長調 K.382===音源のCDは「100曲モーツアルト」===【送料無料】100曲モーツァルト/オムニバス(クラシック)[CD]【返品種別A】【smtb-k】【w2】価格:2,699円(税込、送料込)
2012.01.01
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この本が発行されたのは、2011年2月8日である。そう...あの日の約一ヶ月前である。 そして、3ヶ月後の第4刷には、追記のコラムがある。 そこでは、主張を、やや修正している。第3刷、第5刷については、未確認である。 いずれにしても、コラムが加えられたものを、読むべきであろう。それは、29ページにある。【送料無料】原発と日本の未来
2011.06.20
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この3冊は、ちょっと手強い。しかし、得るものは、多いかも。 「過去」... 「未来」... 「現在」...それぞれ、読み進めると、奥が深い...
2010.12.30
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年末年始に読めそうな...ちょっと、堅い新書を3冊。もっとも、今から、入手が間に合うか?因みに、各著者の年齢には、各々10年の開きがある。
2010.12.29
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藻緯羅の蔵書から、久しぶりに引き出して読んでみた。『日本人の意識構造』で知られる、会田雄次の晩年の著作である。著作ではあるが、あとがきによれば、口述筆記となっている。この本を世に送り出した2年後の1997年に、亡くなっている。まさに、言い残して逝ったと言うべきか。「品格なきこの国のかたち」を副題とする、本書の指摘は、15年を経た現在でも、そのまま通用する新鮮さを感じる。それは、この15年間、日本社会が停滞していたことを示している。否、会田氏は数年前から意識していたと考えるべきだから、日本が、問題を育みつつ停滞してきた期間は、さらに長い。その結果が、今の、日本であり、日本人ということになる。帯には、「志なき民族は死滅する!!」まさに警告の書である。そして、今、その道程にある。では、会田氏は、何を言い残したのか?当時の世相に面しつつ、感想を語ったという流れになっていて、強い分析性や論理性のもとに、何かを主張する気迫は感じない。様々な提言や指摘から、藻緯羅が選び出したのは...・崩壊した家族の再構築が緊急の課題・大切なのは、なすべきことをなす心構え・細やかな感性を育てた日本流の子育て・日本の農業を救う二宮金次郎の思想・日本の団塊世代は帰国子女そのものだそして、改めて明治維新は、対米敗戦と同種の影響を及ぼしていると感じた。一部政治家の「平成維新」の行き先も、同じ所かもしれない。結局は、「日本人の品格」が弱められ、「日本」は滅亡する。例えば、外国人の参政権。もし、認めると何が起こるか?それは、阿久根市を見ていれば、よくわかる。竹原市長は、身を以て、地方自治の力を教示している?「正しい市長」さえ選択すれば、地方は変われる。本人の意識はわからないが、藻緯羅には、そう思える。日本の政治構造は、中央と地方で、異なっているのである。地方分権は元より備わっているのであり、それは江戸由来。現在の「地方分権化」は、よく注意して見ていないと、その中身は、「中央権限強化」になっているかもしれない。
2010.07.27
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功成り名を遂げた方も、かかる本↓を書く事態に。 moira/diary/20090824 先のタクシー運転手↓も、 moira/diary/20100709引退している年であった。 藻緯羅は、いつも思う、何故だろう?と...書名、「晩節を汚さない生き方」に引かれて読んでみた。 著者は、1942年生まれ、ということは、68歳。そろそろ、晩節か?人生80年時代、まだ遠い。内容は...著者が晩節を汚したと考える著名人達が紹介されている。石原慎太郎が、小沢一郎が、安岡正篤が...出てくる。それを読んで、「晩節を汚さない生き方」を、読者は自問することになる。それでは、申し訳ないと著者は考えたか?最後に、「晩節を汚さないための心得10カ条」が示されている。しかし、藻緯羅には、今ひとつである。むしろ、第3章「終わりよければすべていい」が、参考になった。この本から、藻緯羅なりに秘訣を構成すると...・晴耕雨読・未完を目指す心意気・牙城は想念の中に築く・誰もが、必ず最良人生・一日一生こうやって書いてみると、高度文明社会の今、やり易くなっている気もする。[楽天市場]楽天Kobo電子書籍ストア680円晩節を汚さない生き方【電子書籍】[ 鷲田小彌太 ]
2010.07.11
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今日、届いたばかりである。なので、まだ、斜め読みしただけである。マルクスの本は、「資本論」を、若き頃に、読了している。その時は、共産主義に至ってしまうのは、誤っているように考えていた。しかし、資本主義が、ここまで行きつくと、ちょっと、マルクスを読み返すか、という気になった。資本主義が昇華する姿が、見えてくるかもしれない。さりとて、「資本論」は、荷が重いし...最初以外は、エンゲルスの手が入っているし...そこで、見当たったのが、この本↓である。 新訳であるが、この本は、「歎異抄↓」のようなところがある。 moira/diary/20100430というのも、マルクス自身が出版したわけではないからである。マルクスの死後、半世紀を経て、草稿を出版したものである。ただ、手は加えられていないとされている。それだけに、若きマルクスの思想を味わうことができるはずである。藻緯羅は、資本論をまとめる過程で、マルクスは、政治的に利用されたのでは?という特殊な感慨を、数年前から抱いている。その意味でも、この本は、格好の題材である。訳者あとがきを読むと、訳者は、マルクス=共産主義に、見直しの気持ちもあるようである。
2010.06.12
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サブタイトルは、「報酬と行動のナゾを解く脳科学」。書名からは、人間って、本来、「善」なる存在と主張しているのか?あるいは、最新脳科学の啓蒙書のように思えるが...まえがきを読むと、「ここ20年のうちに東京で何が変わったのか?」とあって、藻緯羅の読書欲を、ちょっと擽る。実際は、著者が精神科の医師であることもあって、「心の諸問題」を「最新脳科学」で読み解けば...というのが、本書のテーマである。脳科学の啓蒙書であることには変わりはないのだが、読み進めて行くと、藻緯羅は、「科学的『歎異抄』」といった感を持った。( 宗教と哲学の間に「歎異抄 」->moira/diary/)例えば... 「人間」という生物は、「死」を報酬の計算に入れるので、 以下の三択を、用意することになる。 ・動物的本能により、とりあえず報酬を求め生き続ける。 ・いずれ死ぬのだから、無意味なので早急に終わらせる。 ・死ぬまで、体が欲するままに快楽を求め人生を楽しむ。そして、この「死と報酬」の問題が、「宗教」に絡んでくる。「善行と報酬」...その辺りが、まえがきの、「ここ20年のうちに東京で何が変わったのか?」に結びついてくる。まとめには...「価値の重層構造」が、人間に「悩み」を生じさせる。 (藻緯羅注:「重層構造」は、現世界(このよ)の本質である)何かと、悩ましい今の時代...、読めば、ちょっとは救われた気分になるかもしれない。高峰秀子の捨てられない荷物
2010.05.06
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歎異抄を読んだのは、恐らくは、14、15。頂いた本である。その時の読後感が、「宗教と哲学の間」、である。その後、大学の頃に、岩波文庫。岩波文庫は、家にあるはずなのだが、見つからなかった。定価は、たぶん50円。再び、読みたいと思い、岩波文庫↓を、購入。 さすがに、50円では、なかった。それにしても、高くなったものである。「歎異抄」を、独習するには、岩波文庫は、敷居が高いかもしれない。他には?、以下の2冊が魅力的に、思えたので、購入した。以前の読書速度なら、時間的には、読了していたが、まだ、3冊とも、眼を通した程度である...気軽に、「歎異抄」に触れてみたいということなら、五木寛之版↓が、最適であろう。 本のタイトルは、「歎異抄の謎」となっているが、原文と五木訳が、主要部分を構成しているので、まぎれもなく「歎異抄」である。また、川村湊氏との対談もあるし、関連書の一覧もあって、お買い得感もある。この際、しっかりと「歎異抄」と格闘しようということなら、なんといっても、梅原猛版↓が、お薦めである。 文庫で1050円(税別)は、高いように思えるが、研究への入門書としての価値は、高いように思う。
2010.04.30
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何とも、珍妙な「書名」である。平積みされていると、「全米ベストセラー」が、目立つ。そう、この本は、翻訳なのである。原題は、 10-10-10:A Life-Transforming Ideaとなっていた。副題の、”A Life-Transforming Idea”が、より内容を、示していると思う。そこは、販売戦略で、”10-10-10”???この本の内容は、人生で迷った時に、決断する方法を、教えるものである。具体的なエピソードで、わかりやすく、伝えようとしている。と、思うのだが...読み進めて行くと、エピソードに合致する場合を除けば、10分、10ヶ月、10年が、宙に浮く感じである。エピソードに合致したと言っても、完全合致はありえない。誤解にもとづく、決断もありえそうである。だから、”10-10-10”なのかもしれない。読み進めながら、この呪文を、解くべきなのである。解くことができれば、決断のノウハウが、本書によって、得られたことになる。藻緯羅は、読み解いたつもりである。すなわち、この本の提示するノウハウの凄いところは、本質的に、多元である問題の解決法を、時間という、単次元で表現したところにある。著者の「スージー・ウェルチ(Suzy Welch)」は何者?それを知ってしまうと、読む意欲が減ってしまうかも。否、逆に増すかもしれない。そういう経歴の持主である。[楽天市場]ふじメディカル 楽天市場店3,500円ふじメディカル 性病検査キット 男女共通 ( 梅毒 の 性病検査 性感染症 ) 自宅で性病検査 性病検査 自宅 性病 検査キット 送料無料 早期発見 即日 匿名 STD 簡単 説明書 梅毒検査 あす楽対応 セルフ 診断
2010.01.31
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表題の本のことを日記↓に書いた。 plaza...diary/20060611長らく、入手が難しくなっていて、アマゾンの古書では、1万円! それが、この1月、平凡社から再発売、 頁数が480ページと多いし、ネットで見る限り再発売とは、明記していないが、「平凡社ライブラリー」と、付記されているので、同一本と考えてよいだろう。入手できなかった人には、朗報であろうと思う。因みに、原題は「実用品の進化論」、内容も、まさにその通り。詳細は、本著で...
2010.01.10
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「エリート検事、転落!!」と、帯にある。となれば、著者は自ずと明らかであろう。そう、晩節を汚した「あの人」である。しかし、無実あるいは無罪を主張するなら、なぜ?この書名?本書には、著者自身が決めたあった。本書全体を概観するなら、「自叙伝」的な雰囲気もある。なので、過去の「公安の事件」に対する、違った視点からの知見も得られる。ただ、暴露的要素はないと思う。それは、当然であろう。本書で彼は、国を売ろうしたわけでもなく、公安検察に喧嘩をうるのでもなく、彼は、古巣に向かって「本来の姿を取り戻せ」と、結んでいる。自叙伝的な部分を除くとして、彼は、この本で、「無実」を主張しているのだろうか?「無罪」を主張しているのだろうか?あるいは、「確信犯」と言いたいのだろうか?そういう疑問を持ちつつ、藻緯羅は、本書を読み始めた。その答えは?書かないでおこう。でも、「自供」しているではないか?彼は、その状況を本書に、詳しく記述している。年齢を考えるなら、その記憶力に感心させられる。その記述は、まさにテレビドラマ風の迫力である。それ故、この状況が「事実」なのだろうか?と、藻緯羅は、思ってしまう。証明するものがないわけだから、疑問符は消えない。しかしながら、本書における、この事件に関する彼の行動記述と、その前後の政治情勢とマスコミの報道状況を、照らし合わせると、藻緯羅には、浮かび上がってくるモノがあった。さもありなん!冤罪、北朝鮮問題、公安、そのいずれかに関心のある者には、興味深い1冊になると思われる。こちらは↓まだ、読んでいないのだが...
2009.08.24
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難しそうな本を連想する書名だが、副題「生命はなぜそこに宿るか」に、興味をそそられ、手に取った。 中味は、専門科学者のエッセイである。だから、藻緯羅のようなシロウトが読んでも、わかりやすいし、楽しめる。楽しめるというよりは、考えさせられてしまう。著者は、分子生物学者である福岡伸一氏、本書のほかにも、興味深いタイトルの一般向け著書がある。本書は、それらの集大成ともいえる感じの内容になっている。出版は、「ソトコト」で知られる木楽舎(きらくしゃ)である。さて、本書の内容をつまびらかにすることはあえて避けよう。代わりに、目次の中から、章ではなく節の表題をいくつか紹介する。・クリックが最後に挑んだテーマ・なぜ、学ぶことが必要なのか・コラーゲン添加食品の空虚・「太ること」のメカニズム・「青いバラ」の教訓・壮大な人体実験をしている・ガン細胞とES細胞の共通点・種を超えるウイルス・15回ボツになった論文・アンチ・アンチエイジング今、ニュースで流行のPCR法(別名、遺伝子増幅法)も顔を出している。知っている人も多いと思うが、陸の最大生物「象」と、海の最大生物「鯨」との話も、顔を出している。これらを、少しづつ紹介しながら彼の話は、 「なぜ、人は渦巻きに惹かれるか」で終わる。その中で、著者は 私たちの身体が、 生命の「流れ」の淀みであるなら、 生命は環境そのものであると、説いている。
2009.05.08
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「カジノ資本主義」を著わした、スーザン・ストレンジ女史の、数々の論述を、著者である本山美彦氏自身が、再構成してみせたものです。一般向けの解説書ではないので、結構、難解である。ノートを取りながら読み進めないと、混乱しそう。「カジノ資本主義(岩波書店)」を読むのも悪くない。さて、スーザンストレンジの主張を再構成してある、この本を読んでみると、「ドル」とは、何かということがわかる気がする。過去の「ポンド」と、現代の「ドル」の違いは何か?今、基軸通貨は「ドル」であるが、将来は、「ユーロ」、「元」?「円」?彼女の主張は、そういった将来予想の一助になろう。「マッド・マネー――世紀末のカジノ資本主義(岩波書店)」の (Mad Money: from the Author of Casino Capitalism)タイトル「Mad Money」を、訳者らは訳出しなかった。何故だろう?こういう「言葉」こそ、頭をフル回転させて訳出すべきであろう。それから、約10年、まさに、そういう時点に我らは立っている?スーザンストレンジついてはコチラ↓http://www.nikkeibp.co.jp/archives/282/282563.html
2009.03.26
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如何なる書物かといえば、「女子大学生亡国論」である。ウーマンリブ旋風の頃の、手軽な新書である。発刊当時は、立読みで読了。その後、その論旨が気になったのだが、思い出せない。で、機会ある毎に、古本屋で探索。しかし、見つからなかった。10年ほど前からは、インターネットでも検索したが、 新書だからか? 内容からか?図書館にも、なかった。大学には、いくつか蔵書があった。もはや、研究用図書であろうか。その本を、ついに手に入れることができた。アマゾンが、古本を扱うようになったので予約を入れておいた。何回、更新したであろうか。価格も定価より高くしておいた。そして、予約したのも、すっかり忘れていた頃、「お買い上げありがとうございます」の通知が...。一瞬、カード詐欺にあったか?と思ってしまったほどである。届くまで、ちょっとしたワクワク感。どのような状態のものが届くであろうか?届いてみれば、これが最良の状態であった。「新本」と言ってよいほどである。相当、丁寧に読まれたか、そのままツン読状態だったか。売主を見ると、北海道である。恐らくは、プロの古本屋と思われる。誰かの、蔵書がまとめて売られたのであろうか。状態が良いのは、地の利もあったかと思われる。さて、肝心の論旨であるが、記憶にないのも当然であった。「亡国論」とはいうものの、実態は... ・当世女子大学生艶姿 ・女子大学生の修得物 ・当世女子大生の実態といった書名の方が、ピッタリする。まえがき等から推測するに、この書名、出版社の意向?著者は、学習院大学出の政治学博士だが、教鞭は他大学。だから、記述は、他大学での女子大生の様子であろうか。因みに、麻生総理も学習院大学卒業の政治学士。「亡国論」の部分は、「まえがき」に出てくる。藻緯羅なりにまとめると、 女子大学生の多くは学ぶことによってその本質を失い 子供を出産しても育児ができず、浴衣ひとつ繕えず 我が子の家庭教育をパートやアルバイトの他人に委ね 権利を主張して亭主を剋し、その尻に敷くような 人間に教育する場が大学であるとすれば、 家庭は破壊され、 夫婦はその絆を切り、 社会に潤いもなく、 国はやがて滅亡する。というのが、筆者の「女子大学生亡国論」である。ちょっと目次から「70年代女子大生の実態」を...・最後は屑篭入りのヘチマ学生・駅構内でのみごとな変身・娘が女に化ける夏休み・少乳道で自己粗害・プアフルドーターが90%・女子総代その後の軌跡・エネルギッシュな1人三役そして、「あとがき」には... 数ある中には珠玉もあれば屑もある。 私には勇気がない。 あるのは、 男子学生においてをや、 という嘆きと追及の鞭だ。【送料無料】女子大学生の就職意識と行動女子大生が大好きな死語事典【送料無料】女子大生のホンネ【送料無料】花嫁は女子大生?【送料無料】小悪魔女子大生のサ-バエンジニア日記
2009.03.20
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ありふれたタイトルの本であるが、暖かな今日、久々、窓を開いて読んだ。内容は、タイトルから想像されるように人生訓集。著者は、曹洞宗のお坊さんだが、サラリーマンの経験もあり、ブログも持っておられる、現代の宗教者である。「著者」としたが、実際には編集者が書いたようである。本人が書くと難しい宗教書になってしまうらしく、そこで、「語り下ろした」と、「おわりに」にあった。最近の出来事を、引きながら説いてゆくスタイル。一つ一つは短いので、寝る前に少しづつ読むのもいい。しかし、人生訓だけに考え込むと眠れなくなるかも?と、いうほど「重い」書き様ではないので、まず、大丈夫。最終章は、この手の本の決まり事、「生きるテクニックとしての仏教」、曹洞宗とは、書いていない。しかし、宗教でもない。そのわけは、「はじめに」で感じられるかも。考え方としては、藻緯羅に似ているところが多かった。例えば、ヒット曲「世界に一つだけの花」を引いての話。全くと言っていいほど同感である。それゆえ、歌詞的には藻緯羅の嫌いな歌の一つである。しかし、メロディは好みの部類に入る。「花」と「生き方」をテーマにした曲では、本田美奈子の「flower」が良いと思っている。↓で、試聴ができるようである。「本当の自分」にも、章を割いている。この言葉に対する考え方も、藻緯羅に似ている。相変わらず、昨今の学校などでは、「本当の自分」が強調されている。そして、「自分探し」と繋がって行くことになる。この本では、当然ながら、「『自分』というものは探すことはできない」と、語り続けてゆく。ま、「眼から鱗の」の読者も少なからず居るかもしれない。それは、藻緯羅にはわからない。老師と少年「問い」から始まる仏教やさしい「禅」入門日常生活のなかの禅〈問い〉の問答『正法眼蔵』を読む身体にやさしい料理をつくろう
2009.02.15
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NTT出版から、昨年12月に発刊された。副題「ロストジェネレーションの社会学」と、表題「失われた場を探して」が、本書の内容を的確に示している。著者は米国人であり訳者もいるのだが、これが原著である。内容からしても、日本向けの本である。著者は、ジェンダー問題の研究家であるが、本書は、主に日本の若い男性を扱っている。著者は、参考文献として、古典的名著「タテ社会の人間関係」をあげている。中根千枝の、この本は、参考文献というより、本書に重要な影響を与えている。本書のテーマは、「場」の変容への「対応」である。ニートなどで称される世代に、「ロストジェネレーション」という言葉を使っているが、失われたのは、「ジェネレーション」ではなく、「場」であるとする。失われた過程についても論じているが、豊富な調査データに根ざしているところに価値がある。アメリカと日本の職業体系を比較しながら、論を進めているので、ある意味、説得力がある。バブル崩壊後の不況に絡めて、論は進むが、さらなる不況に突入しようとしている、今、政府は、何をなすべきか?若者自身は、どう考え行動すべきか?彼らの親は、彼らを、どう扱うべきか?そのヒントが、本書の中にはありそうである。
2009.01.24
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2008年10月10日発行の本である。中味は、新聞等の既発表に補筆してまとめたものである。それでも、表題を主題に、よくまとまった1冊である。中味の概略は、楽天ブックスで(大人のいない国)。まだ、既発表を読んでいない人で、日本の現実に強い不安を覚える人には、良薬になるかもしれない。しかし、本当に読むべき人は、 ・不安を覚えない人 ・こんな国にしやがってと叫ぶ人かもしれない。ハードカバーの装丁だが、ソフトの方が良かった。新書にしなかったは、正解であろう。老眼の目には、読みやすい。
2008.12.26
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新書版なので、速読できなくなった藻緯羅にも半日程度で、概略、読み終えることができた。欧米の類似制度についてもサラリと書いてある。そして、「治安」と「良心」についても...。藻緯羅は、「裁判員制度」の導入には、批判的であった。先日の「法の日」のイベントに参加して、模擬裁判のサマリー版といった形の模擬評議に、参加して、ひょっとしたら、真の目的はコレ?というものに思い当たった。しかし、まだまだ、疑問の中で、思いめぐらしている。そんな時に、ふと、目に止まったのがこの本である。著者の名前は、知っている人も多いかと思う。日本における「国と御上」の関係を浮かび上がらせながら、なかなかの分析であると思った。日本語も、なかなかのものである。もっとも書物であるので、編集者の頑張りかもしれない。この本の中で、指摘されて気付かされたことがある。気付いて、当然なのだが、見過ごしていた。藻緯羅が、日本人であるからだろうか?それは...この法律を作った人は、裁判員になれないのである。そして、法律に詳しい人も、裁判員にはなれないのである。つまるところ、裁判員の有資格者は、・この法律をよくは知らない人(作ることに関わっていない人)・法体系に疎い人(裁判官と丁々発止のやりとりのできない人)・前科のない人(公正な裁判制度における堂々たる偏見である)ということになる。注)ここで書いた前科とは、禁固以上の刑をいう。因みに、この制度を定めている法律は、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」という。その目的は、「司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資する」と読める。
2008.11.27
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今、読み終えた本の帯に大書してあった。その本は、闘う楽しむマンション管理である。文春新書なので、735円と安い。発刊は、2008年9月と新しい。内容は、管理会社に頼らずに、区分所有しているマンションの大規模修繕に主体的に関わった著者の体験記であり、管理会社に頼るとしても、大規模修繕計画をみる時に、役立つだろう。前のマンションでは、5年目から大規模修繕について調査研究が始まった。そして、克服困難な事実が発覚した。今のマンションは、9年目だが、一般居住者ベースでは、未だ、無関心の感がある。もちろん、理事会ベースでは、真剣な研究が始まっていると、期待しているが...分譲マンションの一室を所有している人には、「大規模修繕」の担当になるリスクがある。当然のリスクであり、回って来てしまった場合は、真剣に取り組まざるえない。サボれば、我が身にも災難が降り掛かる。そういうことを、予見させる本である。その肝を、まとめれば 理事会は賢くならねばならない。大規模修繕に必要なのは、外部コンサルタントだと、著者は言う。管理会社は、外部コンサルタント足り得るか?その答えのヒントも、本書にあるように思う。【中古】 闘う楽しむマンション管理 文春新書/水澤潤【著】
2008.10.11
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内容を、詳らかにしたくない本である。推理小説の種明かしをするようなものである。タイトルに違わず、我らの脳の能力を引きながら、昆虫の脳を解説している。ルビがない点を除けば、小学高学年以上なら楽しめる。写真も使われているが、白黒なので刺激が少なく好ましい。索引はあるが、参考文献は一覧されていない。啓蒙書だから、構わないであろう。それでも、随所に引用元が書いてあるので、深めるのに役立つだろう。税込1659円は、お買い得である。読み終えて、これからの人間社会の行先が、見えた。見えたものは、それほど悪くない気がする。落ち着くまでには、一世代は要するだろう。それまでの「混乱」に、耐えた者が残る。「混乱」といっても、戦争や動乱や魑魅魍魎が跋扈するわけではない。耐える者には、悪くない時代であろう。
2008.03.15
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スイスの繁栄を引いて、投機の秘訣を明かすのはMax Gunther。1985年の出版だから、バブル相場も道半ばという頃にあたる。タイトルを意訳するなら、「スイス流、投機の格言」というところ。Axiomsは「公理群」と訳すべきところ、この世界には似合わない。さて、「格言」は、12個、登場する。いくつかの「格言」には、Minor Axiomが、添えられている。第一の格言は、リスクを憂うことに関するものである。「心配で、夜も寝られない、飯も喉を通らない」、かかる状態に対する「格言」である。書かれていることを読むと、なるほど、「格言」よりは「公理」が、相応しいかという気もするのである。曰く、「心配していないということは、リスクを取っていないということである」つまり、「リスクに、心配はつきもの」まさに、公理たる「格言」である。で、それを、理解すると、何が得られるのだ?無意味な分散投資を、しなくなるのだ。無意味な分散投資は、「心配から逃れようとする」無意味な所行なのだ。なぜなら、リスクには、心配はつきもので、心配が消えると、リスクが消える。リスクが消えれば、リターンも消える。すなわち、無意味に金を投じている事になる。「近未来通信事件のような詐欺」に、かからない秘訣は学べないが、相場で負けて、詐欺にかかったようなものだとは、思わないですむ秘訣は学べるであろう。(第2公理以降のリスト)マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール [ マックス・ギュンター ]【電子書籍】運とつきあうー幸せとお金を呼びこむ13の方法[ マックス・ギュンター ]
2006.12.04
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今や、参考に引く事もなく書庫に眠っている本が、この「男のだいどこ」と、「丸元淑生のシステム料理学」の2冊である。いずれも、調理をする際に大いに役立ってくれた。今は、忘れた部分も多いが、多くは頭に入ってしまっている。「男のだいどこ」は、旨いものを、食ってやろうという感じで書かれている。「システム料理学」は、基本的な調理のテクニックについて書いてある。また、栄養学の本でもある。両書とも、索引が実践的で役に立つ。発行年は、「男のだいどこ」が、雑誌の連載が種になっていて、1972年である。「システム料理学」は、10年後の1982年である。因みに、我が家庭料理歴は40年ほどになる。
2006.09.06
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1994年の発行である。最初のブーメラン啓蒙書だろうか。この頃には、ブーメランブームがあったように記憶している。啓蒙書らしく、なぜ戻って来るかについての解説に数式を使っていない。その為、直感的な理解が得意でない人には、かえってわかり難いかもしれない。歴史やエピソードも多く、楽しく読み進められる。ブーメランの遊び方も、危険防止の要点も含めて書いてある。もし、力学的に数式で理解したいということであれば「力学」が、お勧めである。ブーメランを扱っている部分は、7ページを使ってしっかりと書いてある。この本、力学を学ぶにも副読本としてお勧めである。
2006.08.26
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eとπで、ふと、思い出したので、画像の本「初等幾何学作図問題」を引っ張り出して来た。この本の初版は、昭和27年である。購入したのは第5版で、家庭教師の参考書として使っていた。もっとも、探していたというより、本屋で出会った本である。昭和60年代半ばのことであったかと思う。家計簿を引っ張り出せば、正確にわかるのだが...内容は、定規とコンパスで描ける図形の話に始まり超越数eとπに及ぶ。こんな定理も登場する、「固定円が中心無しで与えられているとき、 その中心を定規のみで、作図することはできない」この本を読み進めるのは、なかなかに骨である。版をかさねても、序文は初版のままで手が入っていないようである。その為か、漢字も旧字体のままなのである。だから、第5版というより、第5刷というべきかもしれない。実際、印刷の上がりも、そんな風情である。著者の窪田博士は、1885年の生まれである。幾何の作図に興味のある人には、格好の本。
2006.08.21
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「すわ!東京大停電」という、一報を得た時に、人間行動は、どう相場に関わってゆくかということを考えるのに参考になる本である。すなわち、「相場の揺れ」への人間行動の関わり方を、おおまかに論じた本である。「マーケットはなぜ間違えるのか」より、副題の「揺れる相場の情報行動学」の方が,しっくり来ると感じている。出版は、1995年と古い。とはいえ、世界がカジノ経済に席巻されている状況は取り込まれている。株というよりは、為替や先物が念頭に置かれているが、考え方は、現物投資家にも、大いに参考になると思う。最後の方では、様々なチャートの特性について、うまく解説している。読み進めるには、背景を含めて中程度の関連知識が必要かと思われます。
2006.08.14
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あるチャートでは確実に儲かる。そんなことがあるのであろうか。四半世紀近く前になるが、著名な手法と自前の手法に対して、コンピューターでシミュレーションしてみた。10回ほど試行したであろうか。結果、二つの手法と自前の手法が、100%利益を上げるとの結果に。但し、手数料0の場合である。手数料を引くと、わずかにマイナスになってしまう。現在では、手数料が1/10以下になっているので、100%利益を叩き出すことになる。しかし、その利益は過去の手数料程度である。すなわち、四半世紀前の定期預金の金利程度である。従って、超低金利下では、チャート投資法は、十分に美味しい「投資法」である。しかし、この美味しい話には落とし穴がある。第1に、毎日、プラスになっているわけではない。儲かって売るのだから、儲かって当然と言える。第2に、買いサインが出る度に定額法で買っている。すなわち、理論的には無限の資金が必要で、実際には、初期投入の3倍迄、膨らんだ。第3に、当時は、全体が緩やかな右肩上がりであった。従って、100%の確率で儲かるにも関わらず、この手法では儲けられないと結論づけたのである。というわけで、「チャート」よりは、成り立ちの勉強が肝要である。古典的な教科書が、画像の2冊である。初版は古いので、制度の違いは念頭に置かねばならない。「いやでもわかる株式」が1996年、「株価のからくり」が、1987年である。単行本は、それぞれ、さらに古いが、文庫化に際して訂正・加除が行われている。原出版は、「いやでもわかる株式」が日本経済新聞社で、「株価のからくり」が、ダイヤモンド社というのも興味深い。
2006.08.13
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自分で、チャートを描くとなると、いささかの知識が必要となる。一般の関連書を教科書にするよりも、最近は、株や相場を意識した、統計学の本が出ているので便利である。我が輩の座右は、画像の「株式の統計学」である。読み進めるには、高校卒程度の統計学の知識と株式相場に関する基礎的な知識が、事前に必要でしょう。また、それぞれの項目も概観的な感もあるので、別途、専門分野の本が必要になるかもしれません。これは、200ページ弱のボリュームでは仕方がないところです。この本が、教科書たりえないのは、このボリュームです。少なくとも600ページは欲しい。それでいて、価格は4000円弱であるべきです。参考文献は比較的多く掲げられていますが、章末にあります。個人的には、巻末にある方が、好みに合います。ともあれ、統計学と株式相場の接点を、啓蒙的でなく実践的に概観するには、良書だと思います。
2006.08.12
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株価の予測にチャートを使うことはないが、過去の動きを見極める為には使っている。古来、多くのチャートが考案されているが、ざっと概観するのに便利なのが、画像の「チャートの鬼」である。今は、文庫版も出ているようである。この本を読んだだけで、チャートを使った投資術を簡単に会得すると言うわけにはいかない。しかし、どのチャートに、取り組むかという選択には大いに役に立つと思われる。小生は、結局、自分で考案したものを使って、過去を見ている。時には、ご愛嬌で同じグラフを使って予測もしてみる。それによれば、日経平均は、かなりの確率で浮上を続けると出ている。文庫版->楽天モバイル
2006.08.11
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約20年前に書かれた本である。愛読書の一つであるが、数年ぶりに読み返してみた。原題は「Infinite in All Directions」であるから、邦題は、必ずしも相応しくない。というのは、著者自身が、表題を「多様性」から、「原題」に変えているからである。「原題」にこそ、著者の主張があるはずだからである。邦訳が「多様性」になったのは、当時、日本で「多様化」という言葉が一人歩きしていたことによるのであろう。副題の「生命と技術と政治」にこそ、この本が現れている。すなわち、この1冊には、全く軸を異にする、三つの分野が含まれている。今日、生命学とテクノロジーは、飛躍的に変貌を遂げていて、その速度をさらに早めようとしている。政治の世界もまた然りである。第2次大戦後の冷戦という「安定」した基盤を喪失して、国際政治は混沌としている。この3重螺旋のような混沌と歩みを考え抜くにあたって、この本は大いに参考になると思うのである。多様化世界【中古】5,880円 大黒堂書店
2006.08.08
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4半世紀前に読んだ本を、暑い中、ふと読み返してみた。その本は、石橋理の「自分発見」である。主張するところは、「人は、会社のために生きるのではない」と、今なら、誰も読みそうにない。今の人は、好きなこと以外は仕事にはしないらしいし、やりがいのないことも仕事にしないわけだから。「会社だけの為に生きていて、いいんだろうか」などとは、思いようもない。しかし、この本、読み返してみると、万人向きでもある。特に、この時節に、読むのは悪くない。著者は、還暦を迎える頃に、この本を書いている。従って、自叙伝もあるが、会社員向けに行っている著者のセミナーの講義録でもある。[目次]第一部 序論第二部 原爆の曠野に生きて第三部 わが人生に悔いなし第四部 仕事しないで何するの第五部 オレの人生オレのもの、他人のせいにしてたまるか
2006.08.05
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体が怠くて憂鬱、読み返そうと思っていた本を取り出してみた。この本の著者は、つい最近、闘病のかいなく他界されている。本当に団塊の世代辺りは、早く逝く。彼女は、今でいうところの帰国子女である。そして、小生の記憶によれば、学生時代はバリバリの共産主義者であった。党員であったかどうかは、記憶にない。彼女についての本がいずれ、出版されるかもしれない。さて、今、この本ガセネッタ&シモネッタの解説を読むと来るものがある。タイトルの「ガセネッタ&シモネッタ」の謎解きは、本書を読んで頂くとして、今、読むと、とても得るところの多い本である。書き下ろしではなく、多くの雑誌に寄せたエッセイを集めたものである。よって、各話に直接の脈絡がないので、待ち時間で読むには丁度良い。目次よりも、中身が面白い本だから、待ちぼうけも苦にならないこと、請け合いである。内容は、著者の「本職」であるロシア語通訳を通じての、体験によせて書かれている。ここに書かれている事を振り出しに、調べてみたい事が、多々、取り上げられている。書かれた事だけの知識習得に終わってしまっては、モッタイナイと思うのである。ふと思った、演劇に携わる人、必読かもしれない。ガセネッタ&シモネッタ 【電子書籍】[ 米原万里 ][楽天Kobo電子書籍ストア]
2006.07.08
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久々に、新刊の小説を読んだ。マダム毛沢東は、400ページ弱なので、昔なら数時間で読み終えるのだが、速読が出来なくなった今では、丸1日かけても、拾い読みに近い悲しさである。中国ものは、人名が頭に入りづらく読みにくいのも確かである。さて、毛沢東夫人とは、すなわち江青である。原書の著者がデビューした時は、話題になったことを記憶している。つい最近の中国の権力内部を題材にしているので、読んでいても、どれが史実でどれがフィクションなのか、さっぱり読み取れない。訳者あとがきで、若干は触れられているが、現実問題として明らかに出来ないことや、黒白不明な事柄もあるであろう。それでも、読み進むうちに、江青の人物像だけは、活き活きと見えて来る。その意味で、著者は成功していると思う。その見えて来た姿が真実に近いかどうかは読者の力にもよるのであろうが、著者が、「真実」を描きうる位置にいたと思うのである。そんな著者は、女優「ランビン」が、「江青」に変貌していく様を説得力をもって描き出してゆく。幼少時代の中国と、イプセンの「人形の家」や「京劇」に関する多少の知見は、あった方がよいだろう。
2006.07.02
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株で損をすると、「勘が悪いから」とか、「運がないから」といった言い訳は茶飯である。それに対して、「勉強がしなきゃダメだよ、簡単なチャートや財務データは読めないと」というアドバイスは、これまた普遍的である。しかし、多くの個人投資家にとって馴染み深い「勘式株式投資法」には、そのような勉強は不要である。また、勉強したところで、チャートを眺めても、最終判断は、やはり「勘頼り」になってしまうのが落ちである。なぜなら、勘式株式投資家だからである。その「勘式株式投資法」には、なかなか、良い教科書がない。藻緯羅が、ネットデビューして以来(恐らく12年前)、推奨しているのが、↓↓↓の2冊である。なかでも役に立つのが、「続」である。「勘の研究」は、ちょっと応用するのが難しい感じを受ける。黒田亮の著で、画像のものは昭和8年刊が底本となっている、1980年の文庫本である。昭和13年刊が底本の「続・勘の研究」は、シロウトにも、わかりやすい内容となっていて、株式投資の判断に繋げやすい。あくまでも、繋げ易いのであって、この本は、「株」の本ではない。(2018.2.24追記)最近、復刻されたとの噂も...【中古】 勘の研究 (講談社学術文庫)/黒田 亮 (著)
2006.06.16
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10年ぶりに読み返した。サブタイトルの「実用品の進化論」が原著のタイトル。そう、この本は、訳本である。フォークに関する記述は、2カ所にあるので、日本語訳のタイトルにしたのは、悪いことではない。少なくとも、原著のタイトルよりは人目を引いたであろう。実際、タイトルに引かれて手に取ったような記憶がないではない。フォークの謎解きは、ぜひ本書を読んで頂くとして、「クリップ」と「ファスナー」に関する謎解きも、なかなかに面白い。これら日用品のようなローテク発明をモノにしたいと思っている人には、参考になるところ大である。また、洋書の例に漏れず、参考文献の案内も、しっかりとしている。あの悪名高き「先割れスプーン」が、希代の発明品ではなく古典的な食器であることを知ったのは、この本に、よってである。フォークの歯はなぜ四本になったか実用品の進化論 / ヘンリ・ペトロスキ 【全集・双書】[HMV&BOOKS online 2号店]
2006.06.11
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今から、30年前の1976年の本である。当時は、アメリカはベトナムで泥沼の戦争をして疲弊していた頃である。世界中に、「平和運動」が渦巻いていた。もちろん、東西冷戦も健在であった。そんな時に、”平和主義者が戦争を起こす”と、主張したのが著者である。確かに、火が小さいうちに消さねば、大火になるという論理は、ある時には正しいというか、少ない犠牲で済むことになるかもしれない。しかし、火に油を注ぐことになることも、ある時には、正しい。そして、我々は、どちらか一方しか選択が出来ない。しかも、別の選択をした時の結果を知ることが出来ない。だとしたら、どちらの選択をすべきであろうか。彼は言う、「戦争は、国際紛争を解決する最終手段」であると。その最終手段である戦争を放棄したのが、我が日本である。我々は、最終兵器を使わずに、国際紛争を解決する道を、探求して行くのである。探求の道は、難儀な道であるから、退路を断たねば、歩けないのである。9条の存在は、そういうことである。マグネット脱着式の老眼鏡
2006.06.09
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